2021年12月

12/27日(月)ゴールからプロセスを考える~家づくりに関する豆知識~

 

 土地にお金をかけ過ぎないためには、資金計画によって

土地や建物などの予算が決まった後、土地探しをする前に、

住みたいエリアの土地の広さに合わせて、どんな家が建てられるのかと、

どんな家にしたいのかを、先にイメージしておくことが大切です。

 

あらかじめ自分たちの予算と要望で、一体どれくらいの家が建つのかが分かれば、

探す土地の広さも明確になるからです。

 

そして、これが結果的に、外構工事にかかる予算をも

最小限に抑える要素となります。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、あなたの予算で買うことが出来る住みたいエリアの平均的な土地の広さが、

50坪〜60坪だとしたら、あなたはどんな家をイメージするでしょうか?

 

そして、あなたが家と庭にかけられる予算が合わせて税込2000万円だとしたら、

どんな家と庭をイメージし、それぞれにいくらずつ予算を配分するでしょうか?

 

逆算して考えていく

 

この場合、この土地には、2階建てを建てることも出来れば

平屋を建てることも出来ます。

 

そして、2階建てにするか平屋にするかで、

外構工事の予算が違ってきます。

土地の余白が違ってくるからです。

 

また、どんな間取りの家にするかでも、外構工事の予算は違ってきます。

弊社のような一見窓が少ない家にするのと、窓がたくさんある家にするのとでは、

塀や目隠しや植栽にかかる費用が、けっこう違ってくるからです。

 

これを数字に直してみると、

窓がたくさんある2階建ての家=家1800万円+外構200万円

窓が少ない平屋の家1900万円+外構100万円

といった感じですね。

 

そして、これをもとに、それぞれどんな家が建てられるかを

考えてみると、、、

 

税込1800万円で建てられる

窓がたくさんある2階建ての家

=延床28坪の2階建て

1階(28帖):LDK16+タタミコーナー3

+水回り5+玄関・ホール2+階段2

2階(28帖):寝室&W.I.C9+階段2

+子供部屋7×2+トイレ1+廊下2

 

税込1900万円で建てられる

窓が少ない平屋の家

=延床25+中庭3坪の平屋

1階(56帖):LDK16+タタミコーナー3

+水回り6+玄関・ホール2+中庭6

+寝室&W.I.C9+子供部屋7×2

 

となるのですが、

この2つを見比べてみていかがでしょうか?

 

平屋の方がいいと思いませんか?

2階建てと全く同じ部屋数と部屋の広さが確保出来つつ、

これらが全て同じフロアにあるわけですからね。

 

水回りに至っては、平屋の方がゆったりしていますし、

これに加えて中庭まであるので、開放感も暮らしやすさも

確実にこっちの方が上でしょうしね。

 

そして、平屋を建てたいなとなれば、

この広さに合わせて土地を探せばいいんですよね。

この場合なら55坪を目安として探す、

という感じです。

 

いくら価格が安いからといっても、無駄に広い土地にしてしまうと、

外構工事の予算が狂ってしまい、結局、家を小さくせざるを

得なくなってしまうわけですしね。

 

また、坪単価が高い土地を選んでしまうと、土地を小さくせざるを得なくなり、

結果、家を小さくせざるを得なくなるか、平屋が無理となれば、

2階建てにせざるを得なくなり、階段や廊下などの余分なスペースに面積を奪われ、

家が狭苦しくなってしまいます。

 

このように家づくりは、

土地・建物・外構の3つが密接に関連しているため、全てを同時に考えながら予算を組み、

進めていかないといけません。

 

そして、このような進め方で家づくりが出来れば、

無理のない予算で、住みやすい素敵な住まいをつくることが出来ます。

 

ということで、

これを参考にしていただき、間違った予算設定と、間違った家づくりの進め方をしないように

気をつけていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

12/23(木)家を持つということ~家づくりに関する豆知識~

 

 「家賃を払うぐらいなら早く家を建てて方がいい」

と巷ではよく言われています。

 

家を持てば資産になるし、過去最低基準の低金利が続いているしで、

その理屈はごもっともなことなのですが、かといって、果たしてみんながみんな若いうちから

家を持つことが正解なのでしょうか?

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、賃貸住宅は、家賃だけを払っていればいいですが、

自分の家を持つと、ローン返済だけをしていれば

いいわけではありません。

 

土地や建物という固定資産を所有したことによって、

税金を市町村に払わないといけないし、

5060年住み続けていくために、定期的に外壁塗装や修繕などを

しなければいけないため、

その費用も計画的に積み立てていく必要があるからです。

 

それゆえ、単純に家賃と比較するのではなく、こういった費用も含めた上で、

どっちの選択をするのかを検討すべきだし、

家を持つという選択をするならば、この維持費用がずっと掛かり続けることを

理解しておかないといけません。

 

また、子供たちが小さいうちに家を建てるとなれば、

学校を中心に考えて土地を買うようになるため、

土地代も高くなりやすいし、

最大人数を想定して間取りをつくってしまうため、家の価格も高くなりやすくなります。

 

つまり、必然的に家づくりの費用が割高になりやすいため、

ローン返済の負担が大きくなり、結果的に、貯蓄が出来なくなってしまう

原因になりかねない、というわけですね。

 

それゆえ、子供たちは、

いつまでも学校に行くわけじゃないし、

いつまでも家にいるわけじゃない、ということも踏まえた上で、

予算をなるだけ抑えられるように、土地選びをし、間取りを考える必要があります。

 

結果、固定費が削減出来、家計に余裕が生まれ、老後や教育のための

貯蓄をすることが出来るようになります。

 

とにかく貯蓄を優先すること!

 

もっとも最悪なのは、貯蓄が全く出来ないような予算で、

家を建ててしまうことです。

こんな状況になってしまうんだったら、100%家なんて建てない方がマシです。

 

貯蓄するゆとりがない懐状態で家なんて建ててしまったら、

倒産や解雇、減給といった不測の事態が起こった時に、

たちどころに家を手放すことになりかねないからです。

 

また、これから先は、税や社会保障費の負担増によって、

可処分所得が下がっていくからです。

 

それゆえ、充分な貯蓄がない若いうちから家を持つとするなら、

家を持ちながら貯蓄していけるように、ゆとりを持たせながら家づくりをしてください。

 

例えば、利便性が良い土地を買うなら、車を11台持つのではなく、

1家に1台にするという選択肢があります。

これだけで毎月の負担が5万円程度減るので、その分を貯蓄に回せますからね。

 

また、やがて子供たちは出ていくわけなので、

子供部屋の広さや部屋数を最小限にするという選択肢を持つことも

非常に大切なことではないでしょうか?

家の価格は、単純に面積に連動するわけですからね。

 

土地の広さに関しても家と同様です。

立地にもよりますが、単純に土地面積が大きくなれば、

土地価格も高くなってしまいますからね。

  

ということで、結論としては充分な貯蓄をしながら

家を持つことが出来そうなら、なるだけ早く家を持つことはいいことだと思うので、

きちんとライフプランをした上で、予算の計画を立ててもらえたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

12/20(月)広い土地の「なるほど!」な欠点~家づくりに関する豆知識~

 

 

土地の価格は地域によって異なるのはもちろん、同じ地域でも立地によって異なるし、

同じ場所でも日当たりや形によって異なります。

そして、当たり前のことですが、面積も土地価格を左右する要因の一つです。

 

ですが、土地面積が増えた場合、単純に土地価格が上がってしまうだけじゃなく、

それに付随して庭の工事費用が高くなるし、また、土地を持ち続けている限り

ずっと支払わなくてはならない固定資産税も高くなってしまいます。

 

おはようございます。

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、本当は50坪ぐらいでいいのに、80坪もの土地を買ってしまったら、

30坪分、余分な庭の工事費用が必要になるのですが、

この場合、どれくらい余分な工事費用がかかるのでしょうか?

 

まずここに、草抜きが面倒だからとコンクリートを打つとしたら、

75万円〜80万円もの費用が必要となります。

 

そして、土地が広くなった分、境界の距離も長くなります。

道路の接道長さを10mとした場合、50坪の場合であれば、

周囲の境界の長さは約43mなのに対し、80坪となれば約63mとなるのですが、

仮に、オシャレなフェンスをするとして、それが1mあたり約25,000円必要だとしたら、

これだけで約50万円高くなってしまいます。

 

そして、これらを合わせると、145万円〜150万円も庭の工事費用が

高くなってしまうのですが、ぶっちゃけ、これってメチャクチャもったいないし、

メチャクチャ無駄なコストですよね・・・

 

また、固定資産税については、200㎡(=約60坪)までは、

課税標準が6分の1になるものの、それを超える部分は、

課税標準が3分の1となるため、仮に、課税標準価格が1坪あたり、

15万円だとしたら、50坪の場合は、

15万円÷6×50×1.4%=17,500円なのに対し、

80坪になると、

15÷6×60×1.4=21,000

15÷3×20×1.4=14,000

21,000+14,000=37,000円となり、

今後ずっと毎年20,000円弱、

余分な税金を払い続けていくことになってしまいます。

 

いかがですか?

こうやって数字を当てはめてみると、

土地を広く買うのってメチャクチャもったいないと感じていただけたのではないでしょうか?

 

適度な広さの土地を買う

 

以上のような理由から、

土地は家に合わせた広さで買うことをオススメしています。

 

そして、そのためには

どんな家を建てたいのかが明確になっていない状態で、

土地を探さないようにしなければいけませんし、

また、資金計画によって自分自身の正確な土地予算が明確になっていない状態で、

土地を探さないようにしないといけません。

 

具体的には、まず資金計画から始め家づくり全体にかけられる予算を出した上で、

土地、家、庭それぞれに予算を配分していきます。

 

そして、その土地予算の中で、土地探しをするわけですが、

その前に、算出した家の予算の中で、

どんな家が建てられるのかをある程度把握してください。

 

あなたが建てたい家が、平屋なのか2階建てなのか?

絶対に妥協したくないことが何なのか?

そして、その場合、その予算で、どれくらいの大きさの家を

建てることが出来るのか?といったことです。

 

これらが分かった上で土地選びをすれば、土地にかける予算と

庭にかける予算の両方を抑えることが出来るようになるでしょう。

 

ということで、

予算とどんな家にしたいかが明確になっていない状態で、

先走って土地探しをしないように気を付けていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

12/16(木)掘り出し物を手に入れる視点~家づくりに関する豆知識~

 

 

一般的には、たとえ前面道路が広いとしても、

また立地条件が良いとしても、日当たりや形が悪い土地を、

すすんで買おうとする人はいません。

 

しかし、住む場所に妥協することなくより安い価格で土地を手に入れるためには、

基本的には、このような悪条件の土地を買うしか方法がありません。

 

そもそも価格設定がかなり割安だし、その上、価格交渉もしやすいため、

さらに割安価格で手に入れることが出来るからです。

 

こんにちわ

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、みんなと同じように日当たりがいい区画を買えば、

土地代だけで1000万円もする新規分譲地があるとしましょう。

 

この土地で、あえて日当たりが悪い区画を狙うか、

あるいは形が悪い区画を狙えば、それだけで100万円以上安く

土地を手に入れることが出来ます。

 

また、この土地が売れ残りだとしたら、

この設定価格よりさらに50万円ほど安く買えるかもしれないですし、

不動産屋さんが早く売りたいと思っているとしたら、

さらに50万円以上安く買えるかもしれません。

 

つまり、環境や立地条件は全く同じなのに、100万円〜200万円も安い

買い物が出来るということですね。

土地にかかる利息まで入れていくとさらに20万円〜40万円抑えられますしね。

 

そして、新規分譲地にこだわらなければ、より安く土地を手に入れられるかもしれません。

なんらかの理由で、現金が必要だから売却しようとしている方や、

税金や資産の管理を面倒だと思っていて、売却しようとしている方が、

売主さんであることが多いからです。

 

このような土地や中古住宅などは、もちろん、相場に合わせて価格を設定するのですが、

価格に弾力性がある場合が多々あります。

 

現金が早く欲しい方であれば、少々安くても早く手放したいと思うものですし、

逆にお金の余裕がある人の場合は、お金に余裕がある分、

安く譲ってくれるかもしれないですからね。

 

また、税金の支払いや資産の管理を面倒だと思っている方なども、

早く手放したいとお考えでしょうから、価格交渉に快く応じてくれやすいでしょうしね。

 

分譲地以外の土地を買う時の注意点

 

ただ、こういった土地は、注意しないといけないことが2つあります。

 

まず1つ目が「境界」です。

新規分譲地は、隣との境界が明確で、

かつ、頑丈な境界基礎がつくられているのですが、

こういった土地の場合、境界基礎の強度が悪い場合が多々あります。

 

この場合、境界基礎を一度全て壊し、頑丈な基礎を再度つくらないといけません。

そして、そうなると1mあたり、

18,000円〜20,000円もの費用がかかることになります。

 

そして注意すべき2つめのことが「水道」です。

たとえ、元々家が建っていたとしても、地下水しかない可能性もあるし、

水道が引き込まれていたとしても今の基準に適合せず、

再度引き込み直さないといけない場合もあるからです。

 

また、水道管が前面道路にない場合、

遠いところから水道を引っ張ってこないといけないのですが、

この場合、とんでもない費用がかかってしまいます。

 

いかがですか?

 

こういった土地は、

たとえ土地の価格がものすごく割安だったとしても、

境界やら水道やら排水やらといった費用が別途でたくさんかかってくることがあり、

結局、全然割安じゃなかったなんてこともあり得ます。

 

それゆえ、こういったことも現地で調査した上で、

購入するかどうかと、どれくらい価格交渉すべきなのかを

決めていただくことをオススメしています。

 

形や日当たりの悪さは設計でカバーできる

  

家は土地に合わせて建てるものなので、形や日当たりといった条件は、

それほど重要なものではありません。

 

また、車の運転に支障がなく、子供たちにとっても安全で、

周囲の環境や雰囲気が良いのであれば、土地の価格は安いに越したことはありません。

 

ですから、土地探しをする時は、日当たりや形にこだわるあまり

割高で買ってしまわないように充分に気を付けてもらえたらと思います。

 

では、次回は、

土地の適度な土地の広さについてお伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

12/13(月)大多数が正しいとは限らない~家づくりに関する豆知識~

 

家は持つべきものの、そこに掛けられる予算は、

あなたが想像しているよりも、遥かにに少ないのが現実です。

 

それゆえ、予算設定という家づくりのスタートを間違えないことが、

なにより大切なのですが、その厳しい予算に基づいて、

土地を探し、家を建てるためには、土地、家のいずれに関しても、

大多数とほぼ真逆の視点を持たなくてはいけません。

  

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、大多数の方は、土地を買う時、そのエリアの中で

最も高い値段の土地を選ぼうとします。

新しく造成された分譲地の形が良い南向きの土地ですね。

 

また、大多数の方が、少しでも土地を広く買おうとしますが、

これも土地の予算が上がる原因となるし、同時に外構工事も高くなる原因となります。

 

それゆえ、土地予算を抑えるためには、この2つとは真逆の考え方を持って

土地探しに臨みます。

 

南向き  南向き以外

形が良い土地  形が悪い土地

必要以上の土地  必要最低限の土地 

といった感じですね。

 

日当たりは悪くて大丈夫なのか?

 

土地探しで一番心配なのが、日当たりではないでしょうか?

わざわざ好き好んで日当たりが悪い土地を選ぼうとするなんて、

正気の沙汰じゃない気がしますしね・・・

 

しかし、少し立ち止まって、冷静に考えてみてください。

家を建てようとする前に、日当たりが良い土地に建っている家を

ゆっくりと見て回ってください。

 

事実をお伝えさせていただくと、日当たりが良い土地に建つ家は、

決して家の中が明るくありません。

 

理由は明確でカーテンが開けられないからです。

南からの光をカーテンが遮断してしまって、奥にあるキッチンや水回りにまで、

光が届かなくなってしまうからです。

 

また、南からの日差しはかなり厳しいため、シャッターまで締めているお家が数多くありますが、

では、このお家は一体何のために、南向きの日当たりが良い土地を買ったのでしょうか?

 

一体何のために南向きに部屋を配置し、南向きの窓をつくったのでしょうか?

 

光をたくさん家の中に入れ、明るくて開放的な家になるはずだったのに、

光は閉ざされ、薄暗くて閉鎖的な家になってしまったとしたら、

あなたはどう感じるのでしょうか?

 

この問題を解決するためには、その土地のメリットだけに焦点を当てて、

土地を選び、間取りを考えるのではなく、

その土地のデメリットにも焦点を当てながら、土地を選び、間取りを考えなければいけません、

 

南向きの土地であれば、窓を道路に向ければ、

外から家の中が丸見えになってしまうということですね。

 

そして、これがどのような状況を引き起こすのかを想像しなければいけません。

 

他方、南向き以外の土地は、外から家の中が丸見えになりにくいという

メリットはありますが、家の中に光が十分入ってこないんじゃないか?

という懸念事項があります。

 

ですが、南向きの土地も、それ以外の土地も全て、

そのデメリットを把握し、解決できるように間取りを考えれば、

丸見えになったり、家の中が薄暗くなったり、というような最悪の状況を避けながら、

快適に暮らしていただくことが出来ます。

 

とはいえ、そのためには、

絶対にしてはいけないことが一つあります。

それは、、、

 

自分で間取りや広さを決めない

 

ということです。

家は予算と環境に合わせてつくるものであり、

その提案をするのがプロの仕事だからです。

 

なぜ、資金計画をするのかと言うと、

それは土地や家の予算を正確に出すためであり、

その予算に合わせて出来ることと出来ないことを

間取りを考える前に話し合うためです。

 

なぜ、土地の環境に合わせて間取りを考えないといけないのかと言うと、

そうしないと、家の中が丸見えになったり、薄暗くなったり、閉鎖的な家になってしまうからです。

 

いい家であることの条件は、居心地よく暮らしやすいことだと思いますが、

たくさんお金をかけたお家が、必ずしもそんな家になるわけでもなければ、

逆に、お金をかけられないことが、住みにくい家になるわけでもありません。

 

しかし、予算の大小に関わらず、予算と環境に合わせて設計士が提案出来なかったお家は、

そうすることが出来たお家に比べて、確実に居心地も悪く、

暮らしにくい家になってしまうでしょう。

 

ですから、土地を探す前に、まず住宅会社に資金計画をしてもらうこと、

そして、土地を探す時には、予算に合わせた土地を提案してもらうこと、

そして土地を決める時には、住宅会社に土地を見てもらい

土地に合わせた間取りを提案してもらうこと、

この3つを守っていただければと思います。

 

間違っても、間取りや広さを自分で勝手に決めて

指定してしまわないように気をつけてくださいね。

間取りは動線や使い勝手だけを考えてつくるものじゃありませんからね。

 

それでは、、、

 

 

12/9(木)理想を取るか、現実を取るか~家づくりに関する豆知識~

 

家はあなたの家族を守る資産になるし、心に豊かさをもたらしてくれることから、

賃貸暮らしをし続けるよりは、家を持った方がいいと言えるのですが、

とはいえ、大切なことは、持つか?持たないか?ということよりも、

どのように持つのか?ということです。

 

持ち方を間違えてしまうと、ただ生活していくだけで精一杯で、

子供たちの進学や自分たちの老後への備えが出来なくなるのはもちろん、

合わせて、車の持ち方まで間違えてしまうと、

日々の生活さえも苦しくなってしまいますからね。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、

土地に1000万円、家に2000万円、庭に200万、その他経費に300万、

合計で3500万円かかるとしたら、

あなたに頭金が全くなかった場合、毎月の返済金額は35年返済にしても

92,000円〜105,000円というドデカい金額となります。(92,000円は金利安めの変動で、

105,000円は金利高めの固定です)

 

そして、これに加えて、家を持ったからには、

年間100,000円程度の固定資産税と、

年間20,000円程度の火災保険と、

年間120,000円程度の修繕積立金が

(これは任意ですが)必要となってきます。

あと、家電も定期的に壊れるので、そのための積立として年間120,000円程度。

 

つまり、これらを月ベースに直してみると、

ローン以外に30,000円が必要だということですね。

 

いかがでしょうか?

現在の家賃が70,000円だとしたら、ざっと5.2万円〜6.5万円も負担が

上がってもいけそうでしょうか?

 

✔︎共働きだから大丈夫という落とし穴

 

普通に考えれば、これだけの負担増は、相当厳しいはずですが、

なぜか、多くの方が、こんなバランスが悪い予算設定のまま

家づくりをしてしまいます。

 

その理由が、共働きだからいけるんじゃないか?

と思ったからなのか、

住宅会社から「これくらいないと家は建てられません」と言われたからなのか、

周りの人たちが、これくらいかけていたからなのか、は分かりません。

 

しかし、たとえ収入合算をすれば、銀行から資金調達できるとしても、

このような家の買い方は、決してすべきではありません。

 

✔︎保険と家の費用を見直す必要性

 

前回お伝えさせていただきましたが、家づくりをするタイミングでは

保険を見直すべきだと思います。また、それと同時に家づくりの予算も

少しでも抑えるべきだと思います。

 

イメージとしては

保険を1〜2万円圧縮し、

家を2〜3万円圧縮することで、

先程お伝えした家の維持管理費用を捻出するといった感じでしょうか。

 

そんなこんなで、住宅ローンは、

毎月の返済を2〜3万円圧縮した範囲で借りるべきだと思っている次第です。

ざっと試算すると、2500万円〜2800万円ということですね。

 

となると、家づくりの資金を

合計700万円〜1000万円圧縮するか、

あるいは、少しでも多く自己資金を入れていただくことで、

銀行からの借入をここまで減らしていただかなくてはいけません。

 

✔︎これで家づくりができるのか?

 

もし、あなたに自己資金がなかった場合、家づくりにかける予算を

かなり圧縮しないといけないわけですが、実は、そのための知識さえ持っていれば、

この予算で家づくりをすることができます。

 

土地の予算を合理的に圧縮する方法や、家の予算を合理的に圧縮する方法、

そして庭の予算を合理的に圧縮する方法です。

 

もちろん、それは、あなたの暮らしを貧しくするものではないし、

むしろ、お金を無駄にかけた人よりも、ずっと豊かな暮らしをすることが出来るでしょう。

 

そして、経済的な不安も大きく緩和され、経済的な安定とともに精神的な安定も手に入れつつ

暮らしていくことが出来るでしょう。

 

ということで、

あなたが家も持ちながらも、

これから先ずっと不安なく暮らしていきたいとお考えなら、

今回も含めた直近の5つのブログを参考にしていただければと思います。

 

きっと、家づくりのヒントになるはずですから。

それでは、、、

 

 

12/6(月)家を建てたら保険なんてほぼ必要なし!?~家づくりに関する豆知識~

 

前回お伝えさせていただいたように、老後や進学に備えつつ

家づくりをしようと思うと、よほど世帯収入が高くない限り、

収入よりも支出の方が上回ってしまうことになります。

 

それゆえ、家づくりを進める前に、ご自身の家計について把握し、

無駄があれば見直すようにしていただきたいのですが、

それと同時にしなければいけないことが、生命保険を見直すことと、

家に掛ける予算を正確にはじき出すことです。

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、まずは生命保険からお伝えさせていただこうと思いますが、

なぜ生命保険を見直すべきだと思いますか?

 

その理由は、住宅ローンの金利の中には、

団体信用生命保険という生命保険料が含まれているからです。

 

つまり、住宅ローンを借りた人にもしものことがあった時のために、

銀行は保険会社に保険をかけているということですね。

 

では、もしもの時があった時、どのようなことになるのでしょうか?

 

まず、収入がゼロになりますが、住宅ローン返済もゼロになります。

ご主人の手取りが約22万円だとしたらそれがゼロになるのですが、

ローン返済が8万円だとしたら、これもゼロになるということですね。

 

また、車も1台減ることになりますよね。車を維持していくためには、

車両代、燃料代、車検、保険、メンテ代などを全て含めると、

毎月7万円ぐらいかかっていると言われているのでこれもゼロになります。

 

こづかいや携帯代や生活費なども、その分減ることになりますよね。

仮にこれらの費用が約7万円だとしたら?

 

22万円-8万円-7万円-7万円=0となり、

減った収入分支出も減ったということになりますよね。

 

しかし、これだけではありません。

ご主人に、もしものことがあった場合、奥さんが、子供たちを養っていくことが出来るように、

遺族年金が入ってくることになります。

 

これについては、詳しくはネットで調べていただければと思いますが、

言いたいことは、もしものことがあったとしても、

家さえ持っていれば家族を守っていくことが出来る

ということ、なんですよね。

 

それゆえ、もしもの時に備えて保険にたくさん入っているとしたら、

それらを一旦見直していただくことをオススメしているというわけですね。

(ほぼ全て解約しても問題ないかもしれません)

 

住宅ローンが保険で一括返済されたことによって、

土地と建物という資産が無料で手に入ることになりますしね。

 

それはつまり、その家を売却し実家で暮らすようにすれば

大学や専門学校への進学費用をつくることが出来る、

ということでもありますからね。

 

ということで、

家づくりをするタイミングでは、今入っている生命保険(医療保険も)を、

必ず見直していただければと思います。

 

家という資産は、あなたの家族をもしものことが起こった時にも、

守ってくれる存在ですから。

 

では次回は、あなたの人生を大きく左右しかねない

「家」の予算の考え方についてお伝えしていきたいと思います。

 

この考え方は、間違いなく全ての方が、絶対に持っておくべき考え方なので、

ぜひ次回もご覧いただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

12/2(木)家の予算を設定する前に考えるべきコト~家づくりに関する豆知識~

 

家族を持ち生活をしていくには、たくさんの費用が掛かります。

 

電気代に水道・下水道代、車のローンに、ガソリン代、車検代、

車の保険代、生命(医療)保険料、携帯電話代に、ネット代、CATV代、

子供たちにかかる様々な費用に、(保育料、習い事費、学費、塾代)、

食費・雑費、外食費、こずかい、レジャー費

といった費用が、です。

 

そして、賃貸であれば、これに加えて家賃が必要なのですが、

家を持つとなると、単純に家賃がローンに変わるだけじゃなく、

さらに固定資産税や火災保険が必要となるし、定期的に必要となるメンテナンス費用も、

コツコツと積み立てていかないといけません。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

それゆえ、家を建てる時は、予めこういった費用を把握した上で、

家に回す費用をいくらにするのかを決めないといけません。

 

かつ、前回、前々回お伝えさせていただいた

老後資金や教育資金を貯めていくことを前提とした上で、

予算を決める必要があります。

 

では、共働きで世帯の年間手取り金額が500万円だと仮定して考えていってみますね。

 

冒頭でご説明させていただいた項目に

具体的な費用を入れ込んでいってみると、

電気代:12,000円(毎月平均)

水道代:3,000

下水道代:3,000

ガソリン代:15,000円(2台分)

車のローン:20,000

車の保険代:10,000円(2台分の月割り)

車検代:10,000円(2台分の月割り)

携帯電話代:20,000円(家族全員分)

ネット・CATV代:7,000

生命(医療)保険料:30,000円(2人分)

子供費用:70,000円(保育料、習い事など)

こずかい:20,000

食費・雑費:60,000

外食費:10,000

レジャー費:10,000円(年間120,000円)

となり、この段階ですでに、

300,000円もの費用が掛かっているのですが、

家を建てるとなると、さらにここから以下の費用が必要となります。

 

住宅ローン:?????

固定資産税:8,000円(年間96,000円)

火災(地震)保険:2,000円(10年で240,000円)

メンテナンス費:10,000円(15年で1,800,000円)

といった感じです。

 

仮に、あなたが住宅ローンを

毎月95,000円の返済で設定した場合、3350万円の住宅ローン)

合計で毎月415,000万円の出費となるのですが、

これを年間支払い額にしてみると、498万円の支出が必要だということになり、

今の2人の収入では生活していくだけでカツカツとなり、

全く貯蓄が出来ないということになります。

 

つまり、老後資金も大学資金も全く積み立てられないというわけです・・・

 

貯蓄を優先し余力が残る資金計画をすること!

 

仮に、あなたがこのような状態で家づくりをしてしまったら、

あなたが迎える将来は、以下のような状態になるでしょう。

 

子供たちを大学に行かせるとしたら、全て奨学金でまかなわざるを得ないか、

あるいは、お金がないことを理由に子供たちは進学を諦めざるを得ない・・・

 

そして老後に至っては、年金だけでは全く足りないことから、

職種を問わず、また体調に関係なく死ぬまでずっと働き続けるしかない・・・

といった感じです。

 

それゆえ、自分たちの老後資金と、ある程度の大学資金を貯めることを

前提とした上で、家にかける予算を決めていかなければいけません。

 

例えば、老後に向けての貯蓄として、公的年金に加えて私的年金を、

夫婦揃って60歳まで2万円ずつ積み立てていくだけで、

老後のゆとりが大きく変化します。(前々回の記事を参考にしてください)

 

また、全額は無理としても、少しでも奨学金負担を軽減出来るように、

毎月3万円ずつでも、進学資金を積み立てていってやれば、

子供たちは、進学し易くなるでしょうし、

あるいは他の可能性に挑戦し易くなるでしょう。

 

しかし、この2つを合わせて、毎月の負担が7万円も上がってしまうと、

家計は赤字になってしまうので、家計の無駄を見直さなければいけません。

 

さて、あなたなら、一体どこを見直しますか?

 

ということで、次回は、家づくりの予算の設定の仕方と、

生命保険の考え方について、お伝えしたいと思います。

 

もちろん、家と生命保険以外の出費についても、

見直し出来るところがあると思うので、

それらについては、ご夫婦でしっかり話し合って

決めていただければと思います。

 

それでは、、、