2022年04月

4/28(木)統計で見る家づくりの実態~家づくりに関する豆知識~

 

「フラット35」を提供する住宅金融支援機構の投資家向けの資料から抽出したデータによると、

2000年度から2020年度のフラット35利用者である122万人を分析したところ、

 

1:借入年齢の上昇

2:借入額の増加

3:融資期間の長期化

 

この3つの要素が重なったことによって、ローンを完済出来る年齢が

大きく上昇しているとのことです。

 

つまり、以前に比べると、老後に返済リスクを先送りする傾向がある

ということなのですが、このデータの結論としては、

2020年にフラット35を利用した方がローンを完済する平均年齢は、

73歳だということです。

 

言い換えるならば、どんな状況であろうと、

73歳まで働き続けることを前提として、

家づくりをしている方が、数多くいるということですね。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

さて今回は、日経新聞に出ていたこの記事について、

もう少し掘り下げてお伝えしていきたいと思います。

 

借入時の年齢の上昇

 

借入時の年齢は2000年代前半の時点では3738歳が平均だったようなのですが、

その後、結婚年齢の上昇などに伴って家を取得する年齢が引き上げられたため、

2013年度以降は40歳あたりをずっと推移しているとのことです。

 

まー、ここに関しては、別段、驚くこともない感じですよね。

しかし、次の借入額に関しては、この20年間でずいぶんと違ってきているようです。

 

借入額の激増

 

データによると、総融資額を融資件数で割った平均融資額は、

この20年間で、なんと1200万円も増えているとのことでした。

2003年度→1900万円)

2020年度→3100万円)

 

理由としては、金利負担が驚異的に軽いため、

頭金の比率を減らし、逆にローンを増やす傾向にあることと、

資材価格の高騰や増税などの影響によって

住宅価格が上昇を続けていること、が挙げられるようですが、

今の住宅価格の動向を見る限りでは、

この借入額については、今後ますます増えていきそうな気がします・・

 

融資期間の長期化

 

そして、借り入れが増えれば当然、返済期間も長くなるのですが、

データによると、

2000年度にローンを組んだ方と

2020年度にローンを組んだ方とでは、

完済時の年齢が5歳も違ってきているとのことです。

 

2000年度にローンを組んだ人の

完済時の平均年齢が68歳に対し、

2020年度にローンを組んだ人の

完済時の平均年齢は73歳らしいです)

 

︎60歳時点のローン残額

 

また、60歳時点のローンの残額も、借入額同様に爆上げしています。

なんせ2003年度にローンを組んだ方の平均残額700万円に対し、

2020年度にローンを組んだ方の平均残額は1300万円と

2倍近い金額になっていますからね 

 

まー、今は人生100年時代と言われるぐらい

日本人の寿命はどんどん延びていっているので、

60歳以降も1520年働くと考えれば、

問題ないといえば、そうかもしれないんですけどね。

 

とはいえ、ずっと健康で働くことが出来る保証なんてどこにもないので、

もしもの時には備えておかないといけませんけどね。

なんせこれからは、退職金だってあてにならないかもしれませんしね。

 

リタイア後の暮らしと家づくりのバランス

 

30代中盤までに家づくりをすれば、最長の35年でローンを組んだとしても、

繰上げ返済をせずとも70歳までには完済出来るので、

借入額さえ間違えなければ大きな問題はないと思います。

 

しかし、その年齢を超えて家を建てるとなると、かなり慎重に予算や返済期間を設定すべきです。

 

というのも、

フラット35を利用している4550歳の9割が

80歳近くまで返済することを前提として、

住宅ローンを借りているのですが、

これは住宅購入の選択肢は増えるものの、

かなり老後の返済リスクが高まってしまうからです。

 

若い時に貧乏になるのと、歳をとってから貧乏になるのとでは、

状況が天と地ほど違いますからね・・・

 

事実、現在でも定年後もローン返済に追われていることを理由として、

パートやアルバイトを始めてギリギリでやりくりしている

高齢者が増加していると言われています。

 

なので、30代中盤を過ぎてから家を建てるなら、

老後の暮らしも並行して考えた上で、予算設定を行っていただければと思います。

そして、その予算の範囲内で、

実現可能な家づくりをしていただければと思います。

 それでは...

 

 

4/25(月)広い土地に2階建ては最悪の選択?~家づくりに関する豆知識~

 

めちゃくちゃ田舎で、そもそも売られている土地面積が

100坪ぐらいある場所なら仕方ないものの、あなたが住む地域がそうじゃないとしたら、

出来るだけ土地面積は小さくすべきです。

 

というのも、家づくりの終盤で、ほぼ確実に理想と現実のギャップに

苦しむことになるからです。

 

具体的に言うと、思い描く理想の「庭」と、予算内で実現可能な「庭」との間に

大きなギャップが生まれ、その調整に頭を悩ませることになる

ということですね。

 

おはようございます。

eguken myhome studio 江口です。

 

さて、今回お伝えしたいのは、「庭」は想像以上に工事費用が高い

ということです。

 

これはリフォーム工事でもちょくちょくあることなのですが、

なんとなくこれくらいだろうと自分で勝手に思っていた金額の

2倍ぐらいになることが多いんですよね。

 

100万円ぐらいちゃうかなあ?と思っていたところ、

200万円という見積もりが出てきたので、ビックリした的な感じですかね。

 

なので、うちでは今からお伝えする2つのことを実行していただくことで、

出来るだけそのギャップが生まれないようにしています。

 

️2つの前提条件

 

まず1つ目が、冒頭でもお伝えしたように

出来るだけ土地を小さくしてもらうということです。

 

そして、そのために資金計画にて土地の予算を具体的に試算し、

かつ、どんな家を建てたいかをお聞きした上で、

土地探しをするようにしています。

 

こうすれば、建てたい家にフィットする土地を買いやすくなるからです。

無駄に土地を余らせたら余らせたで、その維持管理だって大変になりますしね。

 

そして、これをクリアした上で2つ目にやるべきことが、

土地に無駄な余白をつくらないように家の設計をするということです。

 

例えて言うなら、平屋が建てられるのに、

わざわざ2階建てを建てないということですね。

 

住みやすさや使いやすさ、そして居心地の良さといった

機能面においても、また耐震性や耐久性や温熱環境といった

性能面においても、平屋の方がスペックが高いわけですしね。

 

まっ、土地探しをする前に、どんな家を建てたいかを明確にし、

それに合わせて土地選びをすれば、

自ずと無駄な余白は出来なくなるんですけどね。

 

まずは、この2つの条件をクリアすることが、「庭」のコストを最小化するための

大前提だというわけですね。

 

「庭」で知っておくべきこと

 

以上の2つをクリアしていれば必然的に「庭」の工事面積が小さくなるので、

後はコンクリートを打つ費用と砂利を敷く費用との差が

一体どれくらいなのかさえ把握しておけば大丈夫です。

 

もちろん、その費用は外構屋さんによって違うでしょうから、

ここでは具体的な費用は記載しませんが、

知っておくといいのは、コンクリートの価格は、

砂利の価格の34倍だということです。

 

つまり、仮にコンクリートの見積もりが60万円だったとしたら、

それを砂利に変えるとそれだけで金額が40万円〜45万円安くなる

というわけですね。

 

ということで、この相場感さえ分かっていたら、

価格の調整もしやすくなるので、ぜひ参考にしながら、

土地選びをしていただければと思います。

 

最悪なのは、無駄に広い土地を買って、

なぜかそこに2階建てを建てることなので、

そんな非合理的なことだけは絶対にしないように気をつけてください!

 

それでは、、、

 

 

 

4/21(木)リアルな近未来について~家づくりに関する豆知識~

 

ベストセラー「ライフシフト」の中で、2007年生まれの日本人の

約半数は107歳まで生きる、と、アメリカの人口学者が予測している。

 

これは、先日読んだ本の中で書かれていた内容ですが、

人生100年時代がリアルに到来すると言われている今後、

僕たちはそれを見据えた計画を立てていかないといけません。

 

つまり、ガッツリ働くことが出来る年齢の限界が70歳だとしたら、

その後の30年間に備えておくことが大切だということですね。

 

なんせそこからは、年金と貯蓄だけで生活していかないといけないし、

医療費の負担も上がっていくし、家を所有していれば、

その維持管理もしていかないといけませんからね。

 

こんにちは

eguken myhome studio 江口です。

 

さて、今回は、わざわざ話題を振ったにも関わらず、

この老後問題はさておき、老後問題よりも先に訪れる

もっとリアルな話をしていきたいと思います。

 

深刻な進学資金問題

 

僕たちの時に比べて子供の人数が少ない現在は

必然的に大学への進学率が上がっているわけですが、仮に、あなたの子供が選択する大学が

県外の理系私立大学だとしたら、一体どれくらいコストがかかるのか想像ってつきます?

 

まず、理系私立大学の場合、学費が毎月10万円かかります。

そして、県外に行くとしたらアパートの家賃を支払い、

かつ生活費の仕送りをしてやらないといけませんよね。

 

つまり、家賃と仕送りに10万円かかるとしたら、

子供に毎月かかるコストは20万円にもなるわけですが、

これってどのように準備しようとお考えです?

 

貯蓄?奨学金?教育ローン?

  

たとえ共働きだったとしても、収入だけでこれだけの費用を払っていくのは正直不可能です。

それゆえ計画的に貯蓄していくか?

学費に関しては奨学金に頼るか?

あるいは教育ローンに頼るか?

の選択になりますよね。

 

ただ、奨学金だと

子供たちに負担を背負わせてしまうだけだし、ローンを組めば余分な金利を払うことになりますよね。

 

そんなわけで、

一番いいのはお金を貯めていくことなんですが、

では、現在のお子さんの年齢を4歳として、どれくらい貯蓄していけばいいか簡単に試算してみますね。

 

仮に、大学卒業が22歳としたら、貯蓄していくことが出来る期間は、

22418年間ということになりますよね。

 

なので、単純に1000万円を

卒業までの期間216ヶ月(18×12ヶ月)で均等割して計算してみますね。

1000万円÷216ヶ月=46,296

 

なかなかな金額ですよね?

子供1人でこれですからね。

2人なら単純に2倍になるので、

仮にあなたにお子さんが2人いるとしたら、

ホント奥さんの給料は、子供の進学費用だけで消えていくと言っても過言ではない

という感じですよね・・・

 

毎月の住宅ローン返済は

旦那の給料の範囲にとどめること!

 

では、ここから結論を述べていきたいと思います。

 

個人的には、奥さんの給料は、

子供の進学費用や自分たちの老後資金のために積立していくべきだと思っているので、

家を建てる時は、奥さんの収入は一切アテにせずご主人の収入だけで支払っていける範囲で、

予算を考えるべきだと思っていて、そうなれば、家にかけられる予算は、

あなたが考えているよりはるかに少なくなってしまうかもしれません。

 

でも、それが現実の予算だと思っています。

 

そこで見栄を張ってしまうとか、先は先で何とかなるだろうと

楽観的に予算を組んでしまうと、間違いなく、やがてそのしわ寄せが

あなたやあなたの子供たちの未来に降りかかってくることになります。

 

もちろん、あなたやあなたの奥さんの

収入が今後も上がり続けていくことが保証されているのなら、

かつ、いつまでも会社が存在し、いつまでも健康で働けるのならこの限りではありませんが、

そんなことは誰にも分からないし、そんな可能性に賭けることこそ、

まさに博打ではないでしょうか。

 

そんなわけなので、家づくりをする時には、

ご主人の手取りの30%前後を目安として

ローン金額を計算してもらえたらと思います。

そして、その予算の中で家づくりをしてもらえたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

4/18(月)変動費と固定費。削るべきはどっち?家づくりに関する豆知識~

 

15,000円ぐらいだったら、ご主人が毎日1箱吸われている

タバコをやめればいいだけですよ!タバコは体にも悪いですしねー」

 

これは、家の予算が、当初の計画よりオーバーしてしまった時、

住宅営業が常套手段として使うセールストークです。

 

奥さんからしたら予算は削らなくていいわ、嫌なタバコの臭いがなくなるわと、

良いこと尽くしなので、こんな提案をするんでしょうかね?

 

おはようございます。

eguken myhome studio 江口です。

 

さて、タバコは、実際周りの人にも迷惑を及ぼすし、

タバコを吸わなくなると、確実に体調が良くなると思うので、

個人的には、やめられるのならやめた方がいいと思っているわけですが、

とはいえ、こういった類の提案は僕自身は決して良いとは思えません。

 

仮に、それが楽しみを奪ってしまう行為となれば、

めちゃくちゃストレスが溜まる原因になるかもしれないからです。

また、しばらくはやめることが出来ても、なんらかの原因で再び吸い始めたら、

結局、予算が狂ってしまうことになるわけですしね。

 

同じ類として、「外食をちょっと減らせばいいんですよー」

という提案もありますが、

これも、とっても窮屈に暮らしているような気分になるので、個人的にはいい提案だとは思えません。

 

優先して見直すべきは固定費

 

つまり、変動費の過度なカットは、日々の暮らしの楽しさや豊かさを

奪ってしまう可能性が高くなってしまうので、メスの入れ過ぎは良くないというわけです。

 

家計には、住宅ローンや光熱費のように毎月ほぼ決まったお金が掛かる固定費と、

外食やレジャーのように、その月によって掛かる費用が異なる

変動費があるのですが、すべての方が、まず見直すべきは変動費ではなく固定費です。

 

例えば、家を建てる時には、銀行経由で掛け捨ての生命保険に入るようになるため、

現在加入している生命保険を見直すいい機会となるし、実際、絶対に見直すべきです。

 

また、住宅ローンに次いで高い固定費となる車も、

購入する車体費用を見直すか、あるいは、そもそも所有する車の台数を

見直してみるのもいいかもしれません。

 

さらに、固定資産税や光熱費も、一生払い続けていく固定費となるため、

これも、家を建てる時に考慮しておくべきすが、これに加えて維持していくためのメンテ費用も、

忘れず予算計上しておかなければいけません。

 

そして、なにより抑えるべきなのは、住宅ローンではないでしょうか?

なんせ、最も高い固定費になるし、めちゃくちゃ長い期間固定されてしまうからです。

 

しかし、問答無用で掛かるこういった固定費を

11つ抑えることが出来れば、

日々の楽しみを削ることなく家計にゆとりが生まれます。

そして、そのゆとりが日々の暮らしにより豊かさをもたらし、

これからの暮らしに強い安心感をもたらしてくれます。

 

なので、家の予算がオーバーしてしまった時は、タバコや外食などの費用を優先して削るのではなく、

潔く家づくりの予算を見直すようにしていただければと思います。

 

まずは、固定費を見直してから次に変動費を見直す、決してこの順番を間違えないでください。

 

それでは、、、

 

 

 

4/14(木)家と税金と住宅ローンと~家づくりに関する豆知識~

 

家を建てると、10年間税金の還付を受けることが出来ます。

(現在は期間限定でさらに3年間延長されています)

 

この制度を「住宅ローン控除」というのですが、具体的には、各年末のローン残高の1%を上限として、

まずは所得税が控除され、控除しきれなかった分を住民税から控除してくれるというものです。

  

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

さて、今回は、住宅ローン控除について掘り下げつつ

「節税」をテーマにお伝えしていきたいと思います。

 

例えば、年収600万円の方は、所得税を年間で約20万円、

住民税を年間で約30万円収めていると思いますが、

この方が家を建てると、住宅ローン控除によって、

最大336,500円もの所得控除を受けることが出来ます。

(計算式→所得税200,000円+住民税136,500円)

(*注:住民税控除は136,500円が上限です)

 

つまり、この方の場合、借入残高が3365万円(336,500÷1%)を下回るまでは、

控除枠を上限いっぱいまで使えるということになるのですが、

とはいえ、返済面から考えると、確実に借入額をもっと減らしたいところですよね。

 

家を建てると今まで必要なかった費用が諸々かかるし、

家を建てるかどうかにかかわらず、

子供たちの進学資金も貯めないといけないし、

同時に老後への備えもしていかないといけないからです。

 

ということで、ここからはもう少し現実的に考えていきたいのですが、

仮にこの方が2700万円借入れをしたら一体どうなるのでしょうか?

 

この場合、最も節税効果が高いのは、最も借入残高が大きい1年目なのですが、

1年目の年末残高が2670万円だとしたら、

この方は、最大で267,000円の所得控除を受けることが出来ます。

 

つまり、まず納めている所得税が満額返ってきて、控除しきれなかった67,000円は、

住民税から控除されるというわけですね。

 

なかなかなボーナスですよね。

でも、もうちょっと踏み込んで考えてみると、

実は69,500円分所得控除枠が使い切れていませんよね。

136,500 - 67,000円 = 69,500円)

(最大控除額 - 実際控除額 = 控除枠余り分)

 

そこで、オススメなのが私的年金のiDeCoです。掛け金全額が所得控除の対象になるからです。

 

例えば、iDeCoに毎月上限いっぱいの23,000円を積立していったと仮定すると、

年間で276,000円分、所得控除を受けることが出来ます。

 

つまり、この年収の方なら、

所得税、住民税ともに税率は10%だと思うので、

それぞれ27,600円ずつ控除されるというわけですね。

 

となると、まずはiDeCoによって27,600円が所得税から控除されるため、

住宅ローン控除によって控除される所得税の額が172,400円になります。

200,000 - 27,600円 = 172,400円)

 

そして、その結果、

住民税から控除される金額が増えます。

267,000-172,400円=94,600

こんな感じですね。

 

数字が並ぶとちょっとややこしいのですが、要はiDeCoに加入したことによって、

より節税効果が高くなったというわけですね。

具体的には所得税、住民税ともに27,600円ずつの合計55,200円分です。

 

「節税」をうまく利用してお金を増やすこと

 

この話から伝えたいことは、所得が高くなれば納める税金の額も高くなるため、

所得が高めの方は家を建てると同時に、iDeCoにも加入した方がいいということです。

 

また、個人的には、iDeCoと同時に「つみたてNISA」を利用し、

毎月コツコツと積立投資もしたほうがいいと思っています。

教育資金や老後資金をつくっていくためには、

あなた自身が働くとともに、

今のうちからお金にも働いてもらう必要があるからです。

そして「つみたてNISA」にもiDeCo」同様に大きな節税効果があるからです。

 

お金のことに関しては、

知っていることによって損することはほぼありませんが、

知っていないことによって損することがたくさんあります。

 

住宅ローンにせよ、住宅ローン控除にせよ、iDeCoにせよ、つみたてNISAにせよ、

生命保険にせよ、なんでもです。

 

そんなわけなので、家づくりをきっかけとして、

お金のことについても家と同じぐらい勉強してみてくださいね。

 

それでは、、、

 

 

 

4/11(月)表と裏を同時に考えるバランス~家づくりに関する豆知識~

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

2階がない平屋は、上からの荷重が少なく、かつ重心がしっかりしているため、

台風の強烈な風圧の影響も受けにくいし、また、地震の時の激しい揺れの影響も

受けにくいですね。

 

また、それが結果的に耐久性を高める要素にもなるし、

99.999%2階の床が抜けて落っこちてくることもないですしね。

 

耐震等級3という安心

 

とはいえ、それでもまだ不安がある方もいらっしゃると思うので、

その場合は「耐震等級3」の取得をオススメしているのですが、

これは要するに「保険」だと考えていただいていいと思います。

 

安心を買うために追加でお金を払っていただくというイメージですね。

25万円ぐらいの費用を、です。

家のバランスさえよければ、確実に耐震等級3は取得出来ますからね。

 

コスト意識を持つこと

 

「うちは耐震等級3が標準です!」とか、

「うちは制振ダンパが標準です!」といった謳い文句を、

並べている住宅会社がありますが

ここで建てる側のあなたが理解しておいた方がいいことは、

「標準となるスペックが高くなれば、

その分建築コストも高くなる」ということです。

 

先程お伝えさせていただいたように、

耐震等級3を取るにも25万円ほどコストがかかるわけだし、

制振ダンパをつけるにしても、4050万円ほどコストがかかるわけですからね。

 

また、壁を漆喰にする場合、クロスよりも100150万円ほど高くなるし、

外壁を塗り壁にする場合、サイディングよりも80万〜100万円ほど高くなります。

 

さらに、床暖房を設置する場合、しない場合より80100万円高くなるし、

キッチンだって選ぶものによったら、あっという間に100万円ぐらい高くなります。

 

つまり、いいなーと思う要素を取り入れたいと思えば、

そのためにはそれ相応のコストがかかるというわけですね。

 

コストはなにより大切な観点

 

このように、お金さえかければ、家はどんどんよくなっていきます。

あなたが思い描く理想にどんどん近づいていきます。

 

しかし、あくまでそれは予算が許す限りで考えるべきだし、

どうしてもやりたいことがあるとしたら、

何か別のところでコストを調整すべきではないでしょうか。

 

例えば、どうしても耐震等級3を取りたいけど、予算もこれ以上かけられないとしたら、

25万円分削れるところがないかを同時に考えるべきだし、どうしても漆喰の壁にしたいけど、

予算もこれ以上かけられないとしたら、100150万円分削れるところがないかを

同時に考えるべきなのですが、これだけ大きな金額を削るとなると、

面積をカットするしか方法がありません。

 

となると、23坪(46帖)ほど面積をカットしなければいけないのですが、

そのために、どこなら削ってもいいのかをあらかじめ考えておくことが大切です。

 

これから先、私たちの可処分所得は確実に下がっていくし、

子供や老後のために、また家を維持していくために、

たくさんのお金が必要になるので、家づくりにお金をかけ過ぎるべきではありません。

 

でも、かといって家の品質を落とすべきではないので、

コストをかけないようにしながら、品質の良い家を建てることが

なにより大切なこととなってきます。

 

そんなわけなので、大切な予算をしっかり守りながら

いい家が建てられるように、プラスとなる知識だけじゃなく

マイナス出来る知識も持ち合わせながら、家づくりをしていただければと思います。

 それでは...

 

 

 

4/7(木)サステナビリティ~家づくりに関する豆知識~

 

この頃、よく耳にするようになった「サステナビリティ」とは、

環境・社会・経済の3つの観点から世の中を持続可能にしていくという考え方のことですが、

もちろん、この考え方は家づくりにも当てはまります。

 

例えば、環境への負荷を軽減するためには、少しでも二酸化炭素の排出を

減らすことが出来る家にすべきです。

 

また、耐久性が高くメンテナンスしやすいことも、環境への負荷を軽減することにつながるため、

こういった点にも配慮しながら家をつくらなければいけません。

 

しかし、僕たち住宅会社には、もう1つ持続可能にしなければいけないことがあり、

これこそが最大の使命と言っても過言ではないかもしれません。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

さて。今回は、これからの社会でスタンダードとなる

「サステナビリティ」について

僕なりの考え方をお伝えしていこうと思うのですが、

僕が考える最大の使命とは、「施主さんの幸せを持続可能なものにする」

ということです。

 

幸せを持続可能にするために必要なこと

 

経済的にゆとりがあれば、それだけで幸せだというわけではありませんが、

幸せであるためにはまず経済的にゆとりがあること、そして幸せであり続けるためには、

経済的なゆとりが持続することが大切なのではないでしょうか?

つまり、お金に対する不安がない状態で暮らし続けることが出来るかどうかが大切だということですね。

 

そして、そのためには最も高額で、かつ長期間固定される住宅ローンを適正な金額にすること、

そして、その金額はこれから先必要だと考えられるコストを

全て理解した上で計算されていること、が大切だと思っています。

 

例えば、家を持てば必ず維持費がかかりますが、

この費用がどれくらい必要なのかあなたはご存知でしょうか?

固定資産税、光熱費、火災保険、メンテナンス、リフォーム(将来)

といった費用です。

 

また、子供たちを大学に行かせたいとしたら、

その費用がどれくらいなのかあなたはご存知でしょうか?

国公立ならいくらぐらいか?私立ならいくらぐらいなのか?

文系・理系ではどのくらい違うのか?

県外に行くとなれば、どれくらい別途でかかるのか?

 

そして、老後費用がどれくらい必要で、どれくらい年金がもらえて、それが何歳からもらえて、

どれくらい不足しそうなのか、あなたはご存知でしょうか?

 

家の予算を決める時は、こういったことをそっちのけでやるわけにはいきません。

 

それゆえ、家づくりでは、資金計画がものすごく大切になるし、

その資金計画のやり方も大切だし、正しい資金計画をするために僕たちは、

フィナンシャルリテラシー(金融知識)が必要となります。

 

また、この流れで決まった予算の中で家づくりをやり遂げるためには、

予算を膨らませるどころか、予算を縮める提案が必要となります。

 

そして、そのためには、どのように土地を買うべきなのか?

どのように家を建てるべきなのか?

といった提案も同時に出来るようにならないといけません。

 

というわけなので、

あなたの暮らしと幸せを持続可能なものにするためにも、

これからの家づくりではこういったことが大事なんだよ

ということも忘れないようにしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

4/4(月)庭について考える~家づくりに関する豆知識~

 

家を建てるんだったら、小さくてもいいから絶対に庭が欲しい〜って、思いますよね?

 

庭があれば自然を感じることが出来るし、子供たちを思いっきり遊ばせてやれるし、

みんなでワイワイバーベキュー出来そうですしね。

 

ましてや、今回のコロナをきっかけに、自宅で過ごす時間が増えたので、

庭の役割というか意義が、ますます大切なものになったのではないでしょうか?

 

おはようございます。

eguken myhome studio 江口です。

 

このように暮らしの質を高める鍵を握っていると言っても過言ではないお庭ですが、

気を付けなければいけないことが「コスト」です。

 

想像している以上に工事費用が高いからです。通説としては、50坪の土地でも

150万円〜200万円くらいはかかるってところでしょうか。

 

つまり、一般的には概ね土地の坪数×34万円ぐらいかかってしまうのですが、

ここからは、そうなってしまう理由についてお伝えしていきたいと思います。

 

理由1:防犯を強化しないといけないから

 

まず1つ目の理由がこれです。ほとんどの家が外から家の中が丸見えだし、

ほとんどの家が窓を見ただけで間取りが分かってしまうからです。

 

それゆえ、隣との境界に、ガッツリ塀を立てなくてはいけなくなります。

また、外からの視線を遮断出来るように目隠しや植栽をしなくてはいけなくなります。

 

理由2:家を引き立てないといけないから

 

2つ目の理由がこれです。窓がたくさんある普通の家は、

庭の装飾にそれなりに手を加えないと、垢抜けしないダサい家になるからです。

 

それゆえ、塀をウッドフェンスにすることで、オシャレさを演出したりだとか、

玄関までのアプローチにこだわりつつお洒落な門柱をつくるだとか、

ウッドデッキの向こうに芝を敷き詰めたりだとか、

とにかくお金をかけて工夫せざるを得ないというわけです。

 

理由3:土地が余り過ぎるから

 

3つ目の理由がこれです。庭を広くつくりたいからなのか、土地の広さに関係なく

2階建てを建ててしまうからなのか、それは分かりませんが、敷地に余白をつくり過ぎるのも、

庭代が高くなる原因となります。

 

また、むやみやたらと広い土地を買ってしまうのも、

塀の距離が長くなるとともに工事面積も広げてしまうため、

庭代を高くする大きな原因となります。

 

この3つの解決が庭代を安くする!

 

以上の3つの理由から、庭代が高くなってしまうのですが、

逆に言うと以上の3つの問題を解決すれば、庭代を安く抑えることが出来ます。

 

つまり、塀に頼らなくても、また目隠しや植栽に頼らなくても、

防犯性が高い家にしつつ、引き立てる必要がないぐらい

家そのものをカッコよく仕上げる。

そして、余白が出来るような広い土地は買わず、かつ、敷地に余白を残さないように家を建てる、

ということです。

  

この3つの問題を解決しつつ、

プライバシーが担保された庭をつくることが出来れば、

庭代を坪1万円ぐらいまで抑えることが出来ます。 

つまり100万円150万円ほど抑えられるというわけですね。

 

けっこう馬鹿に出来ない金額でしょ?

 

ということで、庭の工事費用は、土地の選び方や家の建て方によって

大きく違ってくるということも、頭の片隅に置きながら

家づくりをしていただければと思います。

 

それでは、、、