カーテンの役割は、
①光量を調整する
②窓から侵入する外気を防ぐ
③プライバシーを担保する
④見たくないものを隠す(外)
⑤見られたくないものを隠す(中)
この5つがあると言われていますが、
これら5つを全て満たすために
全窓へのカーテン設置を前提として
間取りや窓を考えてしまうと、
開放感や明るさが犠牲になります。
常に③〜⑤を満たそうとすると
カーテンを開けたままにしておくことが
出来なくなってしまうからです。
また、カーテン費用は
基本建築費用に入っていないため、
数が増えればその分コストへの跳ね返りが大きくなるし、
それに加えて
一つ一つデザインや素材にこだわっていくとなると
なおのことその跳ね返りが大きくなります。
そんなわけで弊社では、
出来るだけカーテンが必要のない
間取りや窓づくりをするように常に心がけています。
カーテンが必要なくなれば、
カーテンを洗う手間もなくなるし、
レールの拭き掃除もしなくていいし、
窓を開ける度にカーテンがビラビラ揺れる
あの鬱陶しい思いも一切しなくて済みますしね。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
基本カーテンが必要ない家にするためには、
周りから自分の家がどのように見えるのかを考えながら
間取りを考えなければいけません。
例えば、南向きの土地で間取りを考える場合、
安易に南向きにリビングをつくり
南向きに窓をつくってしまうと外からの視線が気になり
四六時中カーテンが開けられない家になってしまうので、
基本このようなレイアウトでは間取りをつくりません。
このお家は直射光が眩し過ぎるせいで
きっとテレビの画面も見にくいでしょうしね。
また、北向きの土地の場合、
南向きと違ってリビングが
人の目に触れる可能性はグンと下がるものの、
裏側に家が建っているとしたら、
室外機や給湯器やゴミ箱が陳列され、
換気扇から出てくる黒カビで薄汚れた
家の裏側がリビングから見える景色となり
結局カーテンが開けられなくなるので、
この場合も安易にリビングを南に持ってくるのではなく、
どうすればリビングの窓から
カーテンを取り除くことが出来るのかを考えつつ
間取りをつくりあげていきます。
大半の時間を過ごすリビングの窓に
カーテンがいらなければ、
光もたっぷりと入ってくる上
外や空が見えることで開放感が出て、
最高の空間が出来上がりますからね。
✔️カーテンがいらない設計にする利点
カーテンがいらないお家をつくることが出来れば、
日中照明をつける必要が一切ありません。
常時入ってくる自然光を防ぐものがなくなるからです。
晴れの日はもちろん曇りや雨の日だとしても、です。
そして、カーテンがいらないお家をつくることが出来れば、
カーテン代が必要なくなります。
おそらく50万円前後のコストが。
また、カーテン代が浮くと共に
窓のコストも減ることになります。
カーテンがいらないことで最小限の窓だけで
採光と換気が確保出来るようになるからです。
さらに、冒頭でもお伝えしたように
カーテンを洗う必要もなくなれば
レールの拭き掃除もいらないし、
窓を開けた時の鬱陶しいカーテンのビラビラに
イライラすることもなくなります。
この他、カーテンがいらなくなり
窓の数を最小限に出来れば、
その分、壁が増えることになるので
耐震性も高くなるし断熱性も高くなります。
窓が少なくなれば、
外壁を汚す窓からの垂れジミも少なくなるし、
戸締りの心配もきっと減るでしょうしね。
というわけなので、
カーテンの数を少しでも減らせるよう、
周りから自分の家がどう見えるのか?
そして、カーテンがいらないようにするには
どうすればいいのか?
こういった視点で間取りを考えてみてください。
それでは、、、
「家賃並みで家が買える」という謳い文句は、
家が欲しいと思っている方にとって
とっても魅力的なフレーズですが、
これをそのまま真に受けて家を建てていいのかと言うと、
もちろんそうではありません。
賃貸住宅だと固定資産税を払わなくいいけど、
家を持てば持ち続けている限り
ずっと払い続けなければいけなくなる。
賃貸住宅だと
家財道具にだけ保険をかけていればいいけど、
家を持てば家そのものにも火災保険をかけなくてはいけなくなる。
と同時に地震保険にも。(これは任意です)
賃貸住宅だと
建物そのものが老朽化しても自分で直す必要はないけど、
家を持てば老朽化の修正費用は全て自己負担となる。
そして、その修繕を怠ってしまうと
家の寿命を縮めることになるし暮らしの質も下がる。
賃貸住宅だと
面積が小さい上に家族の人数も少ないし
子供たちも小さいことから
光熱費(電気・ガス代)はそこまで高くないのに対し、
家を持てば面積が大きくなる上に
家族の人数が増える可能性が高いし、
子供たちが大きくなるに連れて光熱費も高くなりやすい。
といったことが想定されるからです。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です
ゆえ、こういった維持管理(ランニング)コストを
どう準備していくのかを考え、
その上で毎月の返済金額をはじき出して欲しいと思っています。
あ、そうそう。
家電製品の買い替え費用も、ですね。
これは賃貸住宅に住んでようがマイホームに住んでいようが
いずれにしても必要となる費用なので
冒頭の説明では割愛していましたがこれも必要になりますからね。
しかも、これらはなぜか支出が増えるタイミングで
見事に壊れてくれますからね。
✔️準備を怠った結果
冒頭の謳い文句に飛びついて家を建てた方の多くが、
おそらくこれらの費用の捻出に
かなり苦戦しているのではないでしょうか。
例えば、
家電は10年前後で壊れるとよく言われますが、
実は家電が壊れるタイミングは
子供たちにかかるお金が急激に増えるタイミングと
ちょうど被ります。(塾代や進学費用です)
結果、ジリジリと貯金が減っていくし、
そんな中家電を買い換えるとなると、
数十万単位のお金が一気に吹っ飛んでいきます。
(例)
→エコキュートの買い替え:
処分費も含めて約50万円
→便器交換:
処分費も含めて約15〜30万円
→エアコン交換:(1台あたり)
処分費も含めて約10〜20万円
ま、通帳からこれだけのお金が
ジャブジャブなくなっていくとなると、
メンタル的にかなりしんどいですよね。
その上、建って10〜15年ほど経つと
コーキングが切れたりひび割れたり
外壁材の塗料が落ちてきたりするため、
この修繕にも着手しないといけなくなります。
そして、これらには
ざっと150万円ほどかかるのですが、
この状況に備えて修繕費を積み立てていない場合、
これを見送るかあるいはリフォームローンを組むかの
2択を強いられることになります。
見送るとなると
家はどんどん劣化していくことになるし、
リフォームローンを組むとなると、
既存の住宅ローンに上乗せして
さらにローンを払うという感じですね。
そんなわけで、
こんな状況に陥らないために
事前にこういった資金を
どう準備するのかを考えておいて欲しいと
思っている次第であります。
この他、老後に近づくと
キッチンやお風呂なども老朽化し
取り替えないといけなくなるのですが、
これまたリフォームローンを組むとなると、
エンドレスで割高な利息を払い続けることになるので、
甘くて楽観的なフレーズに騙されないよう
気をつけてくださいね!
それでは、、、
いわゆる「固定概念」と言われる
なんとなく当たり前のように受け入れている常識的なものは、
家づくりの予算を押し上げる原因となるものが多かったりします。
例えば「土地は南向きがいい」ということ。
一般的に日当たりがいい土地が最も良いとされているからです。
結果、需要が供給を上回り割高な価格がつけられ、
かつ値引きの余地もなくなります。
そして、南向きの土地の利点を活かすように
部屋を南向きでつくることになれば、
これもまた家の予算を押し上げる隠れた要因となります。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
理由はオプション品が割増で必要となるからです。
まず割増で必要となるのが「シャッター」です。
なんせ、南向きの土地は台風の風がモロに直撃するので、
ガラスに何かが飛んできたら大変なことになってしまいますからね。
その上、南向きの土地は窓を見れば間取りが分かってしまうし、
夜になると(電気の点灯で)使っている部屋まで分かってしまうという
防犯面で不安な点を抱えていますしね。
そんなわけで、これらの不安がつきまとう大きな窓には
「シャッター」というオプションが
セットでくっついてくるというわけです。
窓1つあたり5〜10万円単位の。
そして必要となるもう1つのオプションが「カーテン」です。
南向きの窓は1日中直射日光が差し込んでくるため
カーテンがないと眩し過ぎるし、
光線で液晶画面が見にくくなるし、
家具や雑貨が焼けてしまうし、
なにより、カーテンがないと外から家の中が丸見えになってしまい
落ち着いて過ごせないからです。
家で居る時は寝癖ボーボーのままだし
家着(パジャマ)のままだし
ゴロゴロと過ごしているのが普通ですが、
流石にそんな姿をご近所さんたちにお披露目出来ないですからね。
そんなわけで、人目が気になる大きな窓には
レースカーテンはもちろんのこと、
中が隠せるドレープカーテンまで一緒に必要となってくるのですが、
これらもシャッター同様に窓1つあたり
5〜10万円単位で追加費用がカウントされていきます。
さらに、南向きの土地は
外構工事も余分なコストがかかりやすいという特徴を持っています。
先程述べたような防犯性の悪さを
外構工事でカバーせざるを得ないからです。
知らない人が心理的に敷地の中に入ってきにくくする工夫ですね。
また、南向きの土地では
ウッドデッキも道路に面してつくることになりますが、
これも目隠しなしではとてもじゃないけど使えません。
こここそ完全に丸見えとなる場所ですからね。
ゆえ、デッキ工事にプラスしてなんらかの形でデッキを隠す
目隠し工事をせざるを得なくなるのですが、
この目隠しに関しても
天然の木でつくれば比較的割安につくることが出来ますが、
絶対に朽ちない木目調のアルミ製がいいということになれば、
それだけで7〜80万円もの費用になってしまいます。
まとめると、
・土地は日当たりがいいほど良い、
・部屋は南向きが良い
・南向きの窓が多いほど良い
家づくりの絶対的な王者として君臨するこの3つの固定概念は、
その裏に最も高い買い物をするという負の側面(欠点)を持っています。
土地代が高くなり家代も高くなり、その上外構代も高くなる。
結果、銀行からの借り入れも増え利息の支払いが多くなり、
家計のゆとりが少なくなる。
裏返すと、需要も高く資産価値が高いため、
将来的に売却の可能性があるなら
南向きの土地はとっても良い土地であるということになるのですが、
ここに永住するつもりで土地を購入されるのであれば、
こういった事実も知っていただいた上で
土地探しや家づくりに取り組んでいただけたらと思います。
それでは..
非日常を感じていただけるような空間づくりにこだわるために、
ホテルがお客様の目に触れない場所にバックヤードをつくるように、
家もまた、美しさにもこだわるなら「表」と「裏」を意識しながら
「間取り」と「外観」をつくりあげていかないといけません。
例えば「水回り」スペース。
洗面脱衣、トイレ、お風呂、キッチンといった水回りスペースは
景観を乱しやすい要素を兼ね備えていることから
絶対に家の「表」に配置すべき空間ではありません。
1つ目の要素が「窓」です。
窓が景観を乱す理由は、
水回りスペースは窓のサイズや高さを統一しにくいからと、
窓の数が増えれば外壁に出来る涙のような
垂れジミの数も多くなってしまうからです。
そして2つ目の要素が「換気扇」です。
これらのスペースには全て「換気扇」が設置されることになるのですが、
それらは生活感を醸し出すと同時に、
ここから発生するカビを原因とする黒い汚れを
確実に外壁に付着させていきます。
ゆえ、これら水回りスペースは
どんな土地であっても基本家の「裏」に配置することを
設計の基本にした方がいいというわけですね。
これらのスペースの近くには
エコキュートやガス給湯器なども確実に置かれることになりますしね。
そんなものまで家の「表」に見えようものなら
カッコよさもへったくれもありませんからね。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
また、もう1つ絶対に「表」には出してはいけないものが
「エアコンの室外機と配管カバー」です。
こんなものが家の正面に出てこようものなら
それだけで死ぬほど家がカッコ悪くなってしまいますからね。
そんなわけで間取りを考える時は、
水回りに出来る窓や換気扇はもちろん、
給湯器や室外機が「表」に出てこないかというところまで
意識しながら配置を考えていかないといけないというわけですね。
「動線」はもちろんのこと近隣の環境も織り込みつつ
「採光」をどう取るかまで並行して考えながらです。
✔️固定概念が邪魔をする
これらが「住みやすさ」と「美しい外観」を実現するために
僕たちが考慮していることなんですが、
美しい外観の実現を邪魔する最たるものが「固定概念」です。
固定概念とは「家はこうあるべきだ」というなんとなくのイメージですね。
例えば、部屋は南向きでつくらないといけないという固定概念は
万人の頭の中に知らない間に溶け込んでいることですが、
このルールを北向きの土地で頑なに守ろうとすると、
必然的に「表」となる北側に水回りが配置されることになります。
そして、その固定概念が不細工な外観をつくりあげてしまいます。
同時に、日当たりが悪いリビングも実現しながら。
(南側の家との間に充分な距離が取れないからです)
あるいは、このルールを大人気の南向きの土地で適用しようものなら、
水回りは「裏」につくられるものの
部屋が「表」につくられることから
エアコンの配管カバーや室外機が「表」に登場しやすくになります。
そして丸見えの部屋を覆い隠すためにカーテンとシャッターを設置し、
光が入ってこない薄暗い家を
100万円以上の追加費用を支払って
つくりあげることになってしまいます。
ゆえ、美しい外観も同時に実現したいとお考えなのであれば、
こういった「家はこうあるべきだ」というなんとなくのイメージを
一旦リセットしていただかないといけません。
一つ例を挙げるとしたら、南向きのこだわる理由は
光は「直射光」しかないと思いこんでしまっているからですが、
光には「天空光」という空気中の塵や水蒸気に反射して拡散する光もあり
安定した採光を実現するのは
実は「天空光」だということを知ることさえ出来れば、
南向きの部屋に固執することもなくなるという感じでしょうか。
とにかく、家づくりには
こういった根拠の薄い固定概念がいくつも存在しているので、
これらに縛られないように
根拠ある正しい知識をつけていただければと思います。
それでは、、、
弊社では室内にせよ室外にせよ
限りなくシンプルに仕上げることを常に心がけています。
室内をシンプルに仕上げるということは、
出来るだけ凹凸をつくらず直線的な空間に仕上げること。
かつ白をベースにし、それ以外は2〜3色でおさめることです。
直線的な空間にこだわる理由は、
凹凸が多くなれば目に飛び込んでくる情報が多くなり、
それが空間を狭く感じさせたり
疲れを感じさせる原因となるからです。
そして、白をベースとし色を多く用いない理由は、
光の反射・拡散効果を最大化するためと
家具や生活雑貨を置いた時ゴチャゴチャしないようにするためですね。
色がたくさんあることも
凹凸がたくさんあることと同じように、
目に飛び込んでくる情報が多くなり、
これが空間を狭く感じさせたり
疲れを感じさせる原因となりますからね。
そんなわけで弊社では、
室内を限りなくシンプルに仕上げているというわけです。
家そのものの存在感を薄くした方が
家具や雑貨などのオシャレアイテムがよりいっそう引き立ちますしね。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
また、弊社では外観も
限りなくシンプルに仕上げているのですが、
これにもそうすべき理由がしっかりと存在しています。
✔️最重要項目「プライバシーの担保」
快適な暮らしを送る上で、
弊社が最も大事だと思っていることが
「プライバシーが担保されているかどうか」ということです。
外から丸見えの家では、
寝癖やパジャマのまま家の中をウロウロしにくいし、
外から丸見えのウッドデッキでは
バーベキューや日向ぼっこが落ち着いて出来ませんしね。
ゆえ、弊社では「中庭」や「吹抜け」を使うことで
室内に届ける採光を安定させ、
人目に晒されるところから採光を取らなくていいようにしている
というわけです。
結果、外観がスッキリすると同時にカーテンもいらなくなり
家の中が劇的に明るくなります。
圧巻の開放感を感じられます。
比較するのは申し訳ないのですが、
そうじゃない普通の家とのその差は
天国と地獄レベルではないかと思います。
そして外観をスッキリさせた結果、
家の見た目が限りなく美しくなるのですが、
これがもたらす効果は外構工事で
凝った仕上げをする必要が一切なくなるということです。
家そのものを美しく出来れば
それだけで存在感が生まれるからです。
結果、外構工事のコストを最小化することが出来ます。
外構工事に思わぬ費用がかかり
大幅に予算オーバーしてしまったり
貯金が底をつくなんてこともありません。
また、お金が足りなくなり外構工事が出来ないなんていう
最悪の事態を引き起こすこともありません。
さらに、このようなお家は
外から見ただけで家の間取りを読み取ることは不可能なのに加え、
外周部につくる窓が小さくていいことから
防犯のための小細工をする必要もありません。
なんせ弊社のお家は外壁そのものが塀代わりとなるため
塀にこだわる必要どころか
塀を立てる必要すらないかもしれませんからね。
結果、さらに外構工事費用を圧縮出来るというわけですね。
このように弊社では、
室内・室内ともに限りなくシンプルに仕上げることによって
たくさんのメリットを意識的にもたらしています。
というわけなので、
こういった観点を頭の片隅に置きつつ
弊社の建てるお家を再度ご覧いただけたらと思います。