studio diary

4/18(木)家づくりを失敗させる「視野の狭窄」~家づくりに関する豆知識~

 

ここ最近は、

家を建てるとなると4000万円は当たり前で、

4500万円になることも決して珍しいことではなくなりました。

 

実際、土地を探してみると実感するのですが、

津波を避けた安全な地域で土地を買うとなると、

少なくとも1000万円以上はするし、

木材をはじめとした原材料費の高騰によって

建築費もずいぶんと高くなっているので、

みんなと同じような選択をしていては、

ほぼ確実にこうなってしまいます。

 

というわけで今回は、

もう少し予算のことや家づくりについて

冷静に考えていただくための知識を

お伝えしていきたいと思います。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

まず、予算を決める時に考えてもらいたいことが、

家だけにそれだけの予算を使っていいのかということです。

つまり、その予算を減らした場合、

他にどんなことに使えるのかを考えてみるということですね。

 

例えば、住みたい地域で土地を買って家を建てると、

総予算が4000万円になるとした場合、

そのままでゴーするという選択だけじゃなく、

なんとか500万円減らしてそれを別のことに使えないかを

真剣に考えてみるということですね。

 

この場合、

住宅ローン金利も合わせると

600万円ほど予算が削減出来るわけですが、

そうなると35年ローンで考えた場合、

年ベースだと171,428円浮くことになるし、

月ベースだと14,285円返済が低くなるということになります。

 

となると、そのお金を家族旅行に使えないかとか、

つみたてNISAに回せないかといった

選択肢が生まれることになります。

あるいは、自らのスキルアップのためや

健康のための自己投資に回す、といった選択肢も出来ますよね。

 

旅行に至っては、非日常を体験することによって

心に豊かさと新しい価値観を手に入れことが出来るでしょうし、

いつまでも思い出として残りますよね。

 

つみたてNISAに関しても、

右肩上がりで経済が成長していく資本主義社会の仕組みに

乗っかることによって効果的にお金を増やしていくということなので、

経済的なゆとりを得るためには誰もが乗っかるべき制度ですしね。

 

自己投資に関しても、

老後資金への不安を払拭するためには

働き続けられる年齢を延ばすことが一番いい答えなので、

そう考えると健康やスキルアップには

常にお金や時間を投資すべきだというのが個人的な考え方です。

 

そんなわけで、

みんながそうしているからといって

自分も同じように家づくりをするのではなく、

一旦立ち止まって他の選択肢もテーブルの上に並べた上で、

どうすることがベターなのかを真剣に考えてもらいたい

と思っている次第であります。

 

なんせ家づくりの魔力は、

それぐらいみんなを「視野の狭窄」に陥れてしまい、

冷静な判断を出来なくさせてしまうことですからね。

 

✔️いいお金の使い方をする

 

そして、家づくりをする時に

前向きの取り入れてみた方がいいかなと

思っていることがもう1つ。

 

それは、住宅会社だけの話を聞くだけじゃなく、

お金の専門家の話も聞いてみるということです。

住宅会社だけに相談したら、

確実に家にお金をかける方向になってしまうからです。

お越しくださったお客様にお話をお伺いしていると、

借り入れ限度いっぱいまで予算を釣り上げる住宅会社も

決して少なくなさそうですしね。

 

ゆえ、お金のプロである

ファイナンシャルプランナーさんに相談するという選択肢も

全然とっていいんじゃないかと思っています。

 

たとえ、その相談料に数万円〜数十万円かかったとしても、

良い提案をしてくれる方であれば、

その100倍以上のリターンを

きっとあなたにもたらしてくれるでしょうからね。

 

なので、目先の出費は手痛いかもしれませんが、

よく分からないまま家づくりを進めて

後からお金のことで苦労するよりは、

そうすることで未然に失敗を防げた方が絶対にいい

というのが僕の考え方なので、

家づくりをするにあたりお金のことが不安であるなら

一つの選択肢として覚えておいてもらえたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

4/11(木)面倒くさがり屋さんの家づくり~家づくりに関する豆知識~

 

仮にあなたが、

私と同じように散らかっているのを

見て見ぬふりをするタイプだとしたら、

そして、火がつくとトコトン片付けや掃除をするけど、

それまでは相当お尻が重い

筋金入りの面倒臭がり屋さんだとしたら、

これからお伝えする2つのことを

家づくりに取り入れていただくといいかと思います。

 

実際、自分の家で暮らして

リアルに感じていることを元にお伝えしていくので

なかなか参考になる内容かと思うし、

きっと片付けも掃除も

肉体的にも気分的にも楽になるかと思います。

 

それでは恥をしのんでお伝えさせていただきますので、

よろしくどうぞ。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

まず、こんなタイプの方が間取りで取り入れたいことが、

「リビングのすぐ近くに大きめの収納をつくる」ということです。

この一番の理由が、

服を寝室のクローゼットまで夜持って片付けにいくのと、

朝持って降りてくるのがとにかく面倒臭いからです。

 

大掃除の後などは部屋がきれいになっているので

しばらくは頑張ってそれもやるものの、

部屋が汚れていくのに比例してそれもどんどんしなくなり、

いつの間にかダイニングの椅子には

上着やらパンツやらがガサッとかけられている状態なのが我が家です・・

 

しかも、僕よりもひどいのがうちの子供たち。

ちなみに2人ともそれなりの歳の女の子ですが、

常に制服も普段着もパジャマも全て脱ぎっぱなしの放りっぱなし、

カバンや荷物も何もかも全てリビングに置きっぱなし、という状態です。

 

もはや、この状態を見たら、

片付ける気力なんて一気に失せてしまうでしょう。

 

というわけで、

我が家のリビングダイニング周辺は

いつもとてつもなく散らかっているのであります。

 

そして、それを解決する方法の一つ目が

「リビング横に衣類もしまえる収納をつくること」

ではないかと思っている次第であります。

もっとも我が家に至っては、

これをしたとて大した解決策にならないかもしれませんが・・

 

そしてもう1つのアイデアが

「子供部屋は1階につくる」ということです。

 

個人的にこれはものすごく素晴らしいアイデアだと思っています。

というのも、1階に子供部屋をつくれば

そこは子供たちの部屋であると共に

子供用リビングとしても使えるからです。

また、莫大な量がある子供たちのものの収納にもなるからです。

 

つまり、

子供たちが自分の部屋で遊んでくれやすくなるため

リビングが散らかりにくくなるし、

子供部屋ならどれだけおもちゃを出しっぱなしにされていても

別段問題もないってわけですね。

 

カバンや衣類だって

わざわざ階段を上がって持っていくのはだいぶ面倒臭いけど、

その向こうまでぐらいなら持っていってくれやすくなりそうですもんね。

あるいは、持っていかない場合でも

自分自身が持って行きやすいですしね。

 

なんなら、冬場の洗濯干場として使ったっていいわけですしね。

子供たちは、小さいうちそこで寝るわけじゃないですしね。

 

そんなわけで、個人的に面倒臭がり族は

ほぼ強制的にでもこの2つを取り入れるべきだ

と思っている次第であります。

 

そして、なんなら寝室すら1階につくって

「平屋」にしたらいいと思っています。

そしたら、生活自体がもっと楽になりそうですしね。

 

ただ、階段の上り下りは、

日常のちょっとした運動になるという見方もあるので、

健康面で考えると寝室は2階でもいいような気もするんですけどね。

 

まーこれに関しては、

わざわざ土地を余らせてまで2階部分をつくる必要はないので、

それぐらいの運動は別でしてください

という話になるのですが。

 

それはさておき、

仮にあなたが私と同じように超面倒臭がり屋さんで

あんまり片付けも掃除もしたくないタイプだとしたら、

ぜひこの2つのアイデアを家に取り入れてみてください!

 

多分、住んでからのストレスは

そうじゃない場合に比べてずいぶんと小さくなるはずだと思います。

 

それでは、、、

 

 

4/4(木)廊下が低下させる2つの機能~家づくりに関する豆知識~

 

個人的には、出来るだけ「廊下」をつくらないようにしながら

家を建てるべきだと考えています。

 

というのも、

ただ通るだけの機能しか持たない廊下と言えど、

つくるためには部屋や収納と

同じだけのコストがかかるからです。

かつ、廊下はこれからお伝えする

2つの大切な機能を低下させる原因にもつながるからです。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では廊下が低下させる2つの機能とは何か?

まず1つ目が「断熱性と気密性」です。

 

といっても、

廊下があるからこれらの機能が低下する

という意味合いではなく、

廊下があることによってその本質的な良さを殺してしまう

という意味合いです。

 

高断熱化する意味は、

外の空気の影響を受けにくくすること。

つまり、昔の家みたいに「外と中の気温一緒やん!」

みたいな状況をなくすためですね。

 

そして、高気密化する意味は、

中の空気を外に逃さないようにすること。

つまり、昔の家みたいに「これホンマにエアコン効いてる?」

みたいな状況をなくすためですね。

 

で、この2つの相乗効果によって

家の中全体に空気が行き届きやすくし、

どこにいてもそれほど温度差がない住まいをつくる上げる

という感じなのですが、

この素晴らしい機能を殺してしまうのが実は廊下です。

 

廊下へと通じるドアは締め切ってしまいやすいからです。

つまり、そこで空気の流れを断ち切ってしまうというわけですね。

たとえ、ドアの下から多少は空気が

流れるようになっているとはいえ、です。

 

また、廊下と同じような役割を果たすのが「階段」です。

リビング階段が主流となった現在は、

冷暖房の効果が及びにくい2階の廊下から

冷やりとした空気が階段を通じて流れてきますからね。

 

そんなわけで廊下もなくした方がいいし、

階段もなくしたほうがいいと思っている次第であります。

つまり、階段と廊下が必ずといっていいほどセットで出来る

2階建てではなく平屋にした方がいいということですね。

 

そうすればコストも安くなるし、

体積も小さくなり冷暖房効果がもっと良くなりますしね。

 

✔️みんなが大好きなアイデア

 

そして、廊下によって低下するもう1つの機能が「収納力」です。

つまり、収納を通り抜けたいがために

収納の中に通路をつくってしまうことがよくないということですね。

 

例えば、3帖のウォークインクローゼットは

縦が2.6mで横が1.69mなので、

ここには棚1段あたり約5.5m分の物を置くことが出来るのですが

このクローゼットを通り抜けるようにした瞬間、

実は置ける物の量が半分まで低下してしまいます。

3帖のうち1.5帖は通路として確保しないといけないからです。

 

結果、収納をたくさんつくったはずなのに、

いざ荷物を置いてみると、思っていた以上に置けなかった・・

という最悪な状況が待っているというわけですね。

 

その上、ドアも1つ余分に必要になるし

スイッチも1つ余分に必要になるので、

その分コストが上がっていますしね。

 

いかがでしたか?

たった廊下1つの考えだけで、

家の機能性もコストもずいぶんと変わるということが

お分かりいただけたのではないでしょうか。

 

ということで、

「なんとなく2階建てにすること」と

「闇雲に通り抜け動線をつくること」

この2つには注意しながら

家づくりをしていただけたらと思います。

 

それでは、、、