2022年10月

10/31(月)お金に困らず暮らし続けるために必要な3つのコト~家づくりに関する豆知識~

 

前回、お伝えしたように家は絶対に持った方がいいものの、出来る限り予算を圧縮し、

その浮いた資金を今後の資産形成に回さないといけません。

 

また、家の費用を見直すとともに、家づくりと同じタイミングで

見直すべき支出が「生命保険」です。

 

前回お伝えしたように、住宅ローン金利の中には

掛け捨ての生命保険料が含まれており、

それだけでもしものことがあった時、残された家族を守ることが出来るからです。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

なので、家づくりをする時は、現在加入している生命保険を一旦すべて見直し、

仮に住宅ローンを組むことによって過剰保障になりそうな保険があれば、

解約することをオススメします。

 

そして、その浮いた費用を家づくりに回すのではなく、

資産形成に回してください。

 

また、これは家と同じタイミングでは難しいかもしれませんが、

資産形成にかける費用を少しでも増やすためには、

車にかけるコストも見直すべきです。

 

例えば、5年ローンで車を買うとして、

300万円の車と450万円の分割払いでは、

返済金額が毎月2.5万円違いますが、

仮にこの差額費用を資産運用に回すことが出来たら、

長期間の複利効果によってお金が増えることになり、

単純にその値段差だけの違いじゃなくなってきます。

 

それゆえ、僕個人の意見としては、車にも必要以上にお金を

かけるべきではないと思っています。

 

車も家同様に、それそのものが直接的に

お金を生むものじゃありませんからね。

 

とはいえ、かといって乗っていてテンションが全然上がらない

車に乗るのもどうかとも思うので、そのあたりのバランスを考えながら

車を買っていただければと思っています。

 

なにより大事なこと

 

そして資産形成をしていただくためになにより大事なことは、

夫婦そろって働き続けていただくことです。

 

つまり、収入を少しでも増やすために、仕事・家事・育児を夫婦で協力し両立させてください、

ということです。

 

ご主人とともに、奥さんもずっと働き続けることが出来れば、

夫婦それぞれがそれぞれの財布の中から資産形成のための資金を捻出出来ます。

 

また、将来もらえる年金を少しでも多くすることが出来ます。

 

結果、ゆとりを持って老後を乗り切りやすくなります。

不安を感じることなく、日々過ごしていただきやすくなります。

 

将来に対する漠然とした不安を消すためには、

少しでもお金にゆとりを持って暮らしていくべきです。

 

また、人生の選択肢を少しでも増やすためにも、

お金はあるに越したことではありません。

 

なので、そのためには、しっかりと働くことはもちろんのこと、

住宅ローン、車、保険といった長期間固定されてしまう支出を出来るだけ抑えること、

そして、積極的に資産形成していくこと、

この3つを覚えておいていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

10/27(木)暮らしを差別化する家づくり~家づくりに関する豆知識~

 

「家」はそれそのものが収益を生まないし、とてつもなく長い期間

ずっとその返済に縛られることから、「絶対に建てない方がいい」

とお考えになる方もいらっしゃると思います。

 

しかし、個人的には出来ることならばみんな

家を建てた方がいいと考えています。

 

理由は2つ。

1つは家を建てた時点で、家族への保障が手厚くなるから。

そしてもう1つは、家を建てることによって、暮らしの基盤が整うからです。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、この2つをもう少し掘り下げてご説明します。

 

1つ目の話は、

ちょっとシュールな話になりますが、大切な話なのでこのままお付き合いください。

 

「家族への保障が手厚くなる」とは?

 

家を建てる時、大半の方が住宅ローンを組みますが、

住宅ローン金利の中には団体信用生命保険という

生命保険の掛け金も含まれています。

 

なので、ローンの債務者にもしものことが起こった場合、

その保険が実行され住宅ローン残額はゼロ円になります。

 

となると、毎月の返済がゼロになるのですが、とはいえ、もしものことがあれば

当然、収入も丸々減るわけなので、そんなの屁のツッパリにもならないでしょ!

と思ってしまうかもしれません。

 

しかし、債務者にもしものことが起これば、収入と同時に出費もその分なくなります。

車の維持費とか生活費全般です。

 

つまり、住宅ローンも含めると、かなりの出費が軽減出来るというわけですね。

 

また、これに加えて、未亡人となったあなたには

遺族年金が国から支給されるし、小さいお子さんがいるとしたら、

さらに上乗せ分の年金が支給されます。

 

となると、実は経済的には今までとそう変わらず

暮らしていくことが出来ます。

 

もちろん、ずっと家族一緒に居られるのが一番だし、どんどん長寿化しつつある現在は、

こんな可能性は限りなくゼロに近いと思いますが、とはいえ、ゼロ%ではないので、

一応知っておくことが大事かと思います。

 

「暮らしの基盤が整う」とは?

 

こちらに関しては言わずもがなですが、第一に自らの資産である持ち家で暮らすのと、

他人の資産である賃貸アパートで暮らすのとでは、気持ちの持ちようが違うと思います。

 

そして、ご夫婦ともに資産とともに家族を守っていくために

仕事を頑張る活力になるでしょうし、たっぷりと思いを込めて

つくった理想の住まいだからこそ、愛情を込めて使うようになるでしょう。

子供たちには、実家をつくってやるわけですしね。

 

子供たちだって、自分だけの部屋があることを喜ぶでしょうし、

心おきなく遊べる庭があることを喜ぶでしょう。

 

アパートの時のように、音や隣近所に頭を悩ますこともなければ、

気を使いながら暮らす必要がなく、のびのびと暮らしていただけますしね。

 

そんなこんなで個人的には、絶対に家を持った方がいいと

思っているのですが、僕が考える問題点はその持ち方です。

 

つまり、持った方がいいとはいえ、

そこにかける予算をもっと注意深く考えるべきだ、ということです。

 

将来に大きな差を生む予算設定

 

例えば35年ローンを組んだとして、毎月の返済が10万円の人と、毎月の返済が7万円の人では、

家にかける総支払額が

3万円×35×12ヶ月=1260万円違ってきます。

 

しかし、これに加えてその3万円を年利3%で35年間ずっと運用していったとしたら?

 

1年目:360,000×3%=370,800

2年目:370,800円+360,000円)×3

752,724

3年目:752,724円+360,000円)×3

1,146,106

4年目:1,146,106円+360,000円)×3

1,551,289

5年目:(1,551,289円+360,000円)×3

1,968,628

ー以下、割愛ー

 

35年目=22,429,340円となり、

さらに1000万円弱、

手元に残るお金が違ってくることになります。これがいわゆる複利によるマジックです。

 

それゆえ、個人的には家にかける費用を出来るだけ減らし、

リスクを恐れずその余剰金で資産運用していってほしいと思っています。

 

これは、先行きが見通せないこれからの時代には問答無用で必要な考え方だと思います。

 

なので、

家は絶対に建てるべきだと思いますが、それと同時に不透明な将来にも

備えていっていただきたいので、まずは運用に回すお金を

少しでも多くつくるために、家づくりかけるコストを夫婦で

よく話し合っていただければと思います。

 

あなたの資産や家族は、あなたの知識と力で

しっかり守っていってください!

 

それでは、、、

 

 

 

10/24(月)家の価格の見方~家づくりに関する豆知識~

 

家の価格は、大きさ、形、間取り、使う材料など

様々な要因によって異なるので、単純に比較することが出来ません。

 

例えば、面積100㎡(約30坪)のお家を建てる場合でも、

縦横それぞれ10mのお家と縦が5m、横が20mのお家とでは、

家の価格が大きく異なります。

 

縦横それぞれ10mのお家は、周囲の長さが40mになるのに対し、

縦が5m、横が20mのお家は、周囲の長さが50mとなり、

10m分工事面積が大きくなるからです。

 

つまり、壁の工事面積が25%割り増しになるため、

それに伴って、外壁、耐震パネル、クロス、石膏ボード、断熱などの

工事費用が増えてしまうということですね。

 こんにちは

eguken myhome studio 江口です。

 

また、使っている水回り商品(キッチン、お風呂、洗面、トイレ)

の標準仕様が異なれば、それだけでも家の価格は違ってくるし、

(かたや総額で150万円なのと、かたや総額で75万円なのとでは、

それだけで75万円も違うという感じです)

それ以外でも外壁材や断熱材などは、家の価格に大きな差を生む原因となります。

 

さらに、出してくれた見積もりの中に、一体どこまでの工事費用が

含まれているのかによっても、家の価格は大きく異なります。

 

例えば、浄化槽工事費用が入っているのといないのとでは、

それだけで家の価格は4050万円違うし、

図面作成費用や建築確認費用といったいわゆる設計費用が入っているのといないのとでは、

3040万円ほど家の価格が違ってきます。

 

この他、見積りの中に含まれていそうでいないのが、

照明器具や地盤調査や屋外の水道工事費用なのですが、

これらが入っているのといないのとでも、ざっと80万円〜100万円ぐらい

家の価格が違ってきます。

 

あとは外構工事ですね。これは、どんな庭を希望するかで

ものすごく価格が違ってくるので、

うちの会社でも基本的に家の価格に入れてないのですが、

この工事費用も、ほぼ確実に家の価格には含まれてないので、

別途でこの費用もかかることをあらかじめ理解しておかないといけません。

 

それから

これは家に限ったことではないのですが、

価格を伝えられる時案外含まれてないことが多いのが「消費税」です。

 

1000円や2000円の商品の場合なら、

100円や200円ぐらいの話なのでまだいいものの、

さすがに家となると200万円前後もの驚異的な価格差が生まれてしまうので、

ちょっとシャレになんないですよね・・・

 

このように家の価格は基本的に家の大きさによって異なるのはもちろん、

同じ大きさでも家の形によっても異なるし、どんな間取りなのかによっても異なります。

 

また、これに加えてどれくらいのグレードを標準としているのか、

一体どこまでの工事がその金額の中に含まれているのか、

さらに消費税が入っているのかどうかによっても、

家の価格は大きく異なります。

 

ということで、

素人であるお施主さんが、これらを完全に理解することは難しいでしょうから、

単純に価格だけで比較しないこと、そして、価格のことを聞く時は、

こういった費用も含めた全ての建築費用がいくらなのかを、

聞くようにしてもらえたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

10/20(木)大きさの固定概念~家づくりに関する豆知識~

 

一般的には3540坪ぐらいが家の適切な大きさとして認知されています。

そして、実際それぐらいの大きさのお家がたくさん建っているので、

自分自身もそれぐらいの大きさの家を建てようとお考えになると思います。

 

現在住んでいる賃貸は、収納は少ないわ、部屋数も少ないわ,

で荷物が納まらなくてうんざりしているでしょうしね。

 

せっかく家を建てるんだったら、部屋や収納に困らない家にしたい

と思うのが普通ですもんね。

 こんにちわ

eguken myhome studio 江口です。

 

とはいえ、実際のところはそこまで面積はいらなかったりします。

 

というわけで今回は、その理由を家の大きさを分解しながら

お伝えしていきたいと思います。

 

︎36坪の家の間取りとは?

 

現在建てられているお家の多くは、1階と2階の大きさがほぼ等しい

2階建てのお家です。

 

となると、このお家の1階と2階はそれぞれ18坪ずつということになり、

これを帖数に換算すると36帖ずつということになります。

 

36帖の1階を分解)

・玄関&ホール:2

・玄関土間収納:3

LDK16

・和室:6

・収納:1

・洗面脱衣:3

・トイレ:1

・風呂:2

・階段:2帖(うち1帖階段下収納)

*リビング階段を前提

 

36帖の2階を分解)

・階段:2

・廊下:3

・トイレ:1

・寝室:10

・ウォークインクローゼット:3

・子供部屋:6×2

・クローゼット:1×2

・書斎or納戸:3

 

ごく一般的にはこういった感じだと思います。

では、ここからちょっと突っ込んで考えていってみたいと思います。

 

平屋が高くない理由

 

仮にあなたが家を建てる土地が55坪以上あるとしたら、

そこには平屋を建てることが出来ます。

 

そして平屋を建てるとしたら、先程の中からいらなくなるものが出てきますよね?

階段・2階の廊下・2階のトイレです。となると8帖分家が小さくなります。

 

また、すべての部屋と収納が1階にある平屋の場合、

和室も必要じゃなくなります。

自分たちの部屋をフル活用出来るため、わざわざ余分な部屋をつくる必要がなくなるからです。

 

子供たちのモノは子供部屋に片付ければいいし、自分たちのモノも寝室に片付ければいいし、

そうなればLDKをいつもキレイ状態で保ちやすく、来客をLDKに招くことが出来るからです。

 

ということで、和室の6畳も省くとすると、

合計で14帖(7坪)省くことが出来ます。

 

つまり、2階建てという選択肢ではなく平屋という選択肢にしてみただけで、

家の大きさは36坪から29坪まで縮んだということですね。

 

もちろん、なにかに不自由することもなければ、むしろ使い勝手が格段に良くなった上で、です。

すべての部屋と収納が同じフロアにあることによって、です。

 

となると、

実は建築コストも安く納まりやすくなります。

仮に、36坪の2階建てが60万円で建てられるとしたら、

建築費は2160万円になりますが、これが平屋となることによって

坪単価が10万円上がったとしても、建築費は2030万円になるわけですからね。

 

そんなこんなで結論

 

一般的には、3540坪ぐらいの家を建てることがごく当たり前となっていますが、

建てる家を「平屋」にすれば、ざっと計算しただけでも、7坪ぐらい小さくなるわけだし、

もっと突き詰めて考えていけば、さらに35坪ぐらい小さくしても、

全然問題なかったりします。

 

そして、そうなるとさらに建築コストを抑えることが出来ます。

 

なので、居住性という観点でも、そして経済性という観点でも、

これからの暮らしの質を高めたいとお考えであれば、

家の大きさの固定概念に縛られることなく

家づくりをしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

10/17(月)2階建てと子ども部屋~家づくりに関する豆知識~

 

「家」と聞くとまず頭に浮かんでくるのが2階建て」というキーワードですが、

そうなれば必然的に2階につくられるのが「子供部屋」です。

 

ですが自分自身の経験も踏まえて

この当たり前は、建てる前に本当にそれでいいのかを

よく考えるべきだと感じています。

 

そんなこんなで今回は、2階に子供部屋をつくった場合

これからの暮らしがどうなりそうなのか、一緒に考えていきたいと思います。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、たいていの方がお子さんが小さいうちに家を建てられると思うので、

子供が小さいうち

子供が思春期になった時

子供が出て行った後

自分たちが歳をとった時

この4つのステージに分けて考えていきたいと思います。

 

子供が小さいうち

 

子供部屋を2階につくった場合、小さな子供たちはほぼ確実に

自分の部屋を使うことはありません。

小さな子供たちは、絶対にお母さんの近くで遊ぶからです。

 

そして、子供たちの玩具や絵本がいつもリビングダイニングに散乱することになり、

片付いていない生活感に溢れた家になってしまいます。

なんせ、持ってくるにしても片付けるにしても、

いちいち階段を上り下りするのは面倒臭いものですからね。

 

子供が思春期になった時

 

思春期になると、子供たちはやっと自分たちの部屋を

フル活用しだします。

 

そして、友達や恋人と電話したりする時、親と適度な距離がとれる

2階のプライベートルームは子供にとって最高の空間となります。

 

つまりこの時期を中心に考えるなら、子供部屋は2階の方が

良さそうな気がするというわけですね。

 

実際、うちの娘たちも自分の部屋をフル活用していますしね。

まー、と言ってもずっと部屋で居るわけじゃなく、

半々ぐらいリビングでいますけどね。

 

子供が出て行った後

 

正味、子供たちがいつ家を出て行くかなんて全く分かりません。

高校卒業と同時に出て行く子もいれば、大学卒業まで居る子もいるし、

もしかしたら結婚するまで居る子もいると思います。

 

ですが、子供たちはいつかは出て行くものだとした上で

間取りは考えるべきだと思います。

 

つまり、子供たちが出て行った後、今よりも齢をとった自分たちが

いかにその部屋が使いやすいかを考えておくべきだということです。

家を建てる時に、です。

 

そして、その部屋を収納として使う可能性が高そうな気がするなら、

2階と1階では一体どちらの方が使いやすいのでしょうか。

 

自分たちが歳をとった時

 

自分たちがさらに歳をとり老後生活を送っているとしたら、

寝室は2階と1階ではどちらが使いやすいでしょうか。

 

洗濯物を2階に持って行ったり、

わざわざ2階まで服を着替えに行くよりも、

1階で全て事が足りた方がいいのではないでしょうか。

 

となると、

1階を充実させておいた方が良さそうな気がしますよね。

 

とはいえ、それに備えて和室か洋室をもう1室余分に1階につくろうとしたら、

200万円ぐらい建築コストが上がってしまうので、

やがて使わなくなる子供部屋を将来上手く活用することを

考えておくのも1つの手ですよね。

 

いかがだったでしょうか?

 

2階建ての家と

子供部屋を2階につくることは、

現在の家づくりの当たり前となっていますが、

本当にそれが正解なのか少し考えてみていただけたのではないでしょうか?

 

ということで、家を建てる時は実際の暮らしをよく考え、

また先のことまで想像を巡らせ、合理的に間取りを考えていただければと思います。

 

これが無駄なコストをカットしながら、住みやすい家をつくる最善の思考です。

それでは..

 

 

10/13(木)家づくりの前提を見直す~家づくりに関する豆知識~

 

家づくりをしていると、知らない間に常識や当たり前が

たくさんアンカリングされていきます。

 

その代表的なこととして、

「部屋は南につくり、部屋じゃないところは北につくる」という常識がありますが、

では、このルールに則って間取りを考えると、一体どんな家になるのでしょうか?

 

こんにちは。

eguken myhome stuf\dio 江口です。

 

ということで、

土地の向きごとにどんな家になるのか?

それぞれ考えていってみますね。

 

土地が北向きの場合

 

土地が北向きの場合家の正面が北になりますが、

部屋以外を北につくると家の正面が不細工になってしまいます。

 

理由は水回りが北にあることによって、窓と換気扇が北面にたくさん出来てしまうこと、

かつ階段が北にあることによって中途半端な位置に窓が出来てしまうことです。

 

しかも、外壁の汚れは窓や換気扇を原因として発生する上、

直射日光が当たらない北面はなおのこと汚くなりやすいので、

経年とともにより不細工になっていってしまいます。

外壁の塗り替えの周期も早まりかねないですしね。

 

土地が南向きの場合

 

土地が南向きの場合、

家の正面には大きな窓がたくさん出来ます。すべての部屋が南に配置されるからです。

 

結果、間取りが全部分かってしまいます。

また家の中も外から丸見えになってしまいます。

さらに台風の時に一番強烈に風が当たることになります。

 

なので、これらの問題を解決するために外構工事(庭)により多くのお金をかけることになり、

大きな窓にカーテンが必要となり、大きな窓にシャッターが必要になります。

 

要するに、悪い防犯性とプライバシー性、そして低い安全性をカバーするために、

余分なコストをかけざるを得なくなってしまうというわけです。

 

土地が東・西向の場合

 

土地が東向きと西向の場合、南に部屋を配置しても正面である道路から

部屋の中が丸見えになりにくいし、水回りや階段が北にくれば

見た目も悪くなりにくかったりします。

 

しかし、これらの土地の場合、土地の間口が広くないとせっかく南に大きな窓をつくっても

そこにほとんど光が入ってこない、という最悪の現象が起こります。(これは北向きの土地も同じですね)

 

また、それに加えてリビングから見える景色が前の家の裏側(北側)なので、

外構工事によってこの問題を解決しておかないと、

最悪の景観の中で暮らし続けないといけなくなってしまいます。

(これも北向きの土地も同じです)

 

これらの問題の解決策

 

このように、

この常識を前提に間取りを考えてしまうと、どんな土地でも暮らしていく上で

なんらかの問題を抱えることになるし、

この前提ありきではこれらの問題に対するいい解決策はありません。

 

では、どのようにすればこれらの問題は解決出来るのか?

 

その答えはごく簡単で、

「この前提を頭から消し去ること」です。

要するに「部屋は南で部屋以外は北」という概念を取っ払えばいいんですよね。

 

そうすれば自ずと解決策は出てきます。

北向きの土地であれば、北に水回りや階段を配置しなければいいだけの話だし、

南向きの土地であれば、南に全部の部屋をつくらなければいいだけの話ですからね。

 

例えば、階段というスペースは吹き抜けになっていることから

とっても光が採りやすいのですが、仮に南にくっついて家が建っていて、

充分な光がリビングに採れそうにないのであれば、

あえて階段を南につくり吹き抜けとなっている高い位置から

光を入れてやるようにすれば、それだけで自ずとリビングは明るくなります。

 

なのに、階段は南につくるものじゃないという考えに固執してしまえば、

その解決策を自ら潰してしまうことになります。

 

また、あなたが洗濯物を室内干しするのであれば、脱衣室を北ではなく、

南につくったほうがいいと思いませんか?

 

北では確実に日光が当たらないし風通しも悪いのに対し、

南であれば日光もガンガン当たるし、風通しもいいでしょうからね。

 

なのに、そのスペースを南につくるなんてもったいない

という固定概念にこだわってしまうと、これまた自らベストな解決策を潰してしまうことになります。

 

ということで、土地に合わせたベストな間取りを完成させ

そこで超快適な暮らしをしていくために、

まずはこの代表的な固定概念を頭から取っ払っていただければと思います。

 

これだけでもより理想的な

間取りが出来上がるはずですからね。

それでは、、、

 

 

10/10(月)今から取り組むべき2つのコト~家づくりに関する豆知識~

 

ニッセイ基礎研究所の調査によると、現在65歳である平均年収500万円(40年勤務)の夫と

妻がパートの世帯の年金額は月額21.6万円のようなのですが、

これが現在40歳の方となると20%ダウンの17.2万円となり、

現在30歳の方となるとさらに約20%ダウンの13.1万円になるとのことです。

 

これに対し、リタイアした後の夫婦の最低生活費は

22.5万円だと言われているので、

これまで通りの価値観で年金を考えていると、

僕や僕より下の世代はとてもじゃないけど年金だけでは

暮らしていくことさえも出来ない社会になるようです。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

とまあ、どうやら僕たちには相当厳しい未来が待ち受けているようなのですが、

今のうちからコツコツ準備していけばなんとかなりそうなので、

今回はこのことについてお伝えしていきたいと思います。

 

年金の支給を遅らせる

 

まずこの年金支給額は、そもそも65歳から受け取ることが

前提となっているのですが、実は年金支給時期は早めることも出来れば

逆に遅らせることも出来ます。

 

早めようと思えば、60歳から受け取ることが出来るし、

遅らせようと思えば、75歳まで遅らせることが出来るという感じですね。

 

そして、早めればその分支給額が割安になるし、遅くすればその分支給額が割高になるのですが、

もちろん僕たちは減額される年金を少しでも増やすためには遅らせるしか方法はなく、

かつ、出来れば年金額が1.84倍になる75歳から受け取ったほうがいいと思います。

1ヶ月遅らせるごとに0.7%支給が増えるので、

120ヶ月遅らせると0.7%×120=84%という計算です

 

計算すると、

17.2万円×1.84=31.64万円(40歳の方)

13.1万円×1.84=24.104万円(30歳の方)

となり、75歳以降は年金だけで

なんとか暮らしていけそうですからね。

 

とはいえ、これを前提とすると、僕たちは75歳までずっと

問答無用で働き続けないといけないわけなので、

そのためには、自分への投資を今のうちからしていかないといけません。

 

ずっと収入を得るための備え

 

では、具体的にどのように考え、どのように行動していくべきなのか、

考えていってみましょう。

 

まず考えるべきは、そもそも現在勤めている会社が

ずっと存在するのかということです。

 

その可能性が高く、

かつ、歳をとってもずっとそこで在籍していられそうだとしたら、

働きつつ新たにスキルを身につける必要はなさそうですよね。

 

しかしその可能性が低そうだとしたら?あるいは、その仕事をずっとやり続けられなさそうだとしたら?

あるいは、その会社でずっと雇ってくれなさそうだとしたら?

 

今のうちから自分なりのスキルを身につけていかないといけません。

資格を取得する、教材や本を購入し独自なことを学ぶ、

人脈を広げるなど様々な手段によって、です。

そして、そのためには、それなりのコスト(投資額)が必要となります。

 

また、それなりの収入を維持するためには、

高いパフォーマンスで働き続けることが前提になると思いますが、

そのためには健康で居続けなければいけません。

 

そしてそのためには今のうちから食事に気を付けたり

運動をしたりする必要があり、

もちろんこれにもそれなりのコスト(投資額)が必要となります。

 

ゆとり資金への備え

 

さらに、今のうちからもう1つ取り組んでおくべきことが老後に向けた貯蓄(投資)です。

 

というのも、

趣味を楽しむとか旅行に行くといった余生を楽しもうと思えば、

最低生活費に上乗せしてさらに10万円ぐらいは必要になるからです。

 

なので、仮にあなたが現在40歳で95歳まで生きるとしたら、

老後20年のゆとり資金を働くことが出来る間に

貯めていかないといけないのですが、子供たちが卒業するまでは

とてもじゃないけど貯蓄するゆとりを持てないはずなので、

実質は、子供たちが巣立ってからこのお金を貯めていかないといけません。

 

現在の子供の年齢を7歳とし22歳で大学を卒業するとしたら、

働ける35年のうち15年は子供への投資のために貯蓄をし、

残りの20年は老後のために貯蓄をしていくというイメージですね。

 

10万円×20×12ヶ月=2400万円

20×12ヶ月=240

2400万円÷240回=約10万円は、

子供が巣立った後の20年間

最低でも毎月貯めていくべきだというわけですね。

 

そんなこんなで結論

 

を、まとめようと思います。あくまで個人的な意見ですが、

これからは共働きが必須であることは間違いなく、かつお互い働き続けていくべきだと思います。

 

そして、子供たちへの投資と老後のゆとり資金のために、

奥さんの給料には一切手をつけないようにすべきだと思います。

 

なので、これからあなたが家を建てるとしたら、

ご主人の所得の範囲で家づくりをすべきだと思います。

もちろん、建てた後の維持管理コストも含めて、です。

 

もしかしたら、これはかなりシビアに

将来を見積もり過ぎているのかもしれないですが、

楽観的に考えていて後から取り返しがつかなくなるよりは、

悲観的に考えておいて、後からより一層ゆとりが出来た方が絶対に良いと思うので、

ぜひこの記事を頭の片隅に置いていただき、

無理のない予算で家づくりを行っていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

10/6(木)窓のつくり方について考える~家づくりに関する豆知識~

 

「この頃のお家は窓が小さいなー」

「この頃のお家は窓が少ないなー」

親御さんも交えて打ち合わせをしていると、

時折親御さんからこのように言われることがあります。

 

そして、続けざまに「窓が小さいと家が暗くなるよ」という意見が飛んでくるわけですが、

では窓のサイズや数と家の明るさとの間には一体どれくらい相関関係があるのでしょうか?

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

と、その前になぜここ最近のお家は窓が小さく、

また少なくなっているのか?

その理由について簡単にお伝えしておきますね。

 

構造の安定のため

 

まず1つ目の理由が構造の安定のためです。

窓がつくところは、耐震壁をつくることが出来なくなってしまいますからね。

 

ただし、高い耐震性を持たせるためには、ただ単純に壁を増やせばいいというわけでもなくて、

いかにバランス良く壁をつくることが出来ているのかも合わせて大切なこととなります。

 

快適性を高めるため

 

続いての理由がこれです。

いくら以前に比べて窓の断熱性能が高くなったとはいえ、

壁に充填する断熱材よりも断熱性能が高いわけじゃないからです。

 

そして、断熱性能がより高いお家の方が、

冷暖房も効きやすく日々心地よく過ごせると同時に温度差が生じにくいことから、

冷暖房機器がより少ないパワーで働くことが出来るので、結果、電気料金の節約にもつながります。

 

家を汚れにくくするため

 

続いての理由がこれです。外壁を汚れさせる一番の原因は実は窓だからです。

窓の横から垂れじみがダラーっと流れている光景をよく目にしません?

 

家の汚れが目立ちやすくなると、

必然的にメンテナンス周期が早まってしまうのですが、

そうなればランニングコストが割高になってしまうので、

とりわけ、よく目につく面は窓のつくり方に気をつけるべきです。

 

より収納力を高めるため

 

最後がこの理由です。なんの関係があるのかいまいち意味が分かりませんよね?

でも大いに関係があります。

 

例えば、3帖という広さの収納の

長手方向の長さは2.6mあるのですが、

この壁面に6段分棚をつくれば、

そこには15.6m分の棚が出来ますよね?

 

しかし、換気がしたいからという理由でこの壁面に窓をつくってしまったら、

一体どうなるでしょうか?

 

その窓の前には何も置けなくなり、

その窓のサイズ分丸々収納が減ってしまうということになりますよね?

 

具体的に、窓のサイズを横幅1,5m、高さ1mとすると、

1.5m×3段分=4.5m分、

つまり約30%分も収納が減ってしまうことになります。

 

比例しない窓の数と明るさ

 

そんなこんなで、ちゃんとした意味を持って

ここ最近のお家は窓が小さく、また少なくなっているのですが、

そうなると大事なことが、窓本来の役割を果たすことが出来る窓が

つくれているかどうかということです。

 

つまり、光を採り込み風を通せるかどうか、ということです。

 

例えば、光が入ってくる方向に大きな窓をつくり、

この窓からたくさんの光を期待していたものの、

そこが外から丸見えだった場合、そこにはカーテンをせざるを得なくなります。

 

となると、多かれ少なかれ光を遮ってしまうことになります。

また、場合によったらレースにとどまらず

遮光まで閉めざるを得なくなってしまうかもしれません。

 

こんな状態では、窓の役割を果たしてないと言っても

過言ではありませんよね。

 

なので、家を建てる時は周りから家がどう見えているのか

ということまで想像しながら、間取りとにらめっこしてくださいね。

 

窓が多ければ多いほど明るいわけでもないし、

窓が大きければ大きいほど明るいわけもありませんが、

カーテンありきの窓をつくってしまうと、

窓がより少なく、より小さくなった現在の家は、

よりいっそう家の中が暗くなるので、

気をつけていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

10/3(月)キッチンの生活感を薄めるアイデア~家づくりに関する豆知識~

 

現在の住まいは対面式キッチンが一般的ですが、この場合、対面式キッチンの前に壁を立ち上げて

手元を隠すように仕上げます。

 

かつ、その壁の天端にはキッチンから食卓へ料理の受け渡しがしやすいように、

お皿が置けるぐらいの奥行きでカウンターをつくります。

 

と、これが現在の家のスタンダードなのですが、

この仕上げはいざ暮らしてみると生活感を漂わせる大きな原因となります。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

理由は簡単。

そのカウンターの上に調味料や薬や手紙や鍵や爪切りやハサミやなんやらと、

細々としたものをついつい置いちゃうからです。(心当たりありません?)

 

料理の中継をするにしても使う時間なんてほんのわずかだし、

なんせ、その高さが一番モノを置きやすいので仕方ないんですけどね

 

で、気づいてみたら、結局カウンターキッチンを回り込みながら

料理を運んでいるって感じです。

かつ、キッチンカウンターの上に無造作に置かれた物のせいで、

生活感が漂うことになってしまうというわけです。

 

また、キッチンカウンター同様にリビング側から一番見えるのは、

キッチン背面に置く冷蔵庫や家電製品などですが、

冷蔵庫ってなんやかんやとペタペタ貼ってしまうし、

オーブンレンジやジャーの付近にも、

ついつい鰹節やパンなんかを無造作にパッと置いたりしちゃいますよね?

 

つまりこのキッチンの仕上げ方は、下手をしたら住み始めて数ヶ月もしないうちに

生活感溢れる家になっちゃうのかもしれないというわけです。

 

というより、角度を変えて考えてみたら

そうならざるを得ない間取りのつくり方をしているのかもしれません。

 

この問題の解決策!

 

そんなこんなでここからは、この生活感問題の解決策について

考えていきたいと思います。

 

まずキッチン前のカウンターですが、単純に何も置けないように

してしまうというのはどうでしょうか?

 

こうすれば出来上がった料理をそこに置けなくはなりますが、

逆に言うとそこになにも置けなくなるので、

リビングやダイニング側から見た時キッチンがスッキリと見えます。

 

続いて、キッチン背面の冷蔵庫や家電に関してですが、

これらもリビングやダイニング側から見えないようにしてしまうというのはどうでしょうか?

 

つまり、キッチンの背面に大きな収納(パントリー・納戸)をつくり

その収納に全て隠してしまうというわけですね。

 

そうすれば冷蔵庫にペタペタと貼っても、リビングやダイニング側から一切見えないし、

家電の周りに無造作にいろんなものを置いていたとしても、リビングやダイニング側から一切見えません。

 

とはいえ、こうすると生活感は一気に薄れるものの

日常的に使いやすいのかという疑問が湧いてくると思います。

 

でも、この場合実は冷蔵庫に関して言うと、

ドアの方向が変わるだけで冷蔵庫の位置は変わりません。

ゆえ、冷蔵庫に至っては一切使い勝手が悪くなりません。

 

他方、家電に至ってはすぐ後ろではなく数歩移動しなくてはいけなくなるので、

これに関して賛否両論だと思います。

 

それが面倒じゃなければ隠してしまえばいいし、

それが面倒なら、よく使う家電だけは隠さず

後ろに置くようにすればいいという感じですね。

 

まー、家電に関しては

使いやすさとの兼ね合いがあると思うので、

あくまで一つの考え方として頭の隅っこに置いてもらえたらと思います。

 

死角が出来るのも魅力!

 

そして、キッチン背面に収納をつくった場合、

リビングやダニング側から見えない場所に壁が出来るのも

実は隠れた大きなメリットです。

 

冷蔵庫に色々貼らなくても、その死角の壁にゴミの日程表や子供の行事表、

お手紙などを貼ることが出来るし、

ホワイトボードや黒板といったアイテムを掛けたり出来るわけですからね。

 

見えない壁をうまく活用して、絶対に出てしまう生活感を見えない場所に止めておく

というテクニックですね。

 

ということで、

難易度が高いキッチン周りの生活感を可能なかぎりなくすためのこういったアイデアも

ぜひ覚えておいていただければと思います。

 

それでは、、、