土地から買って家を建てなければいけない人は、
土地を買う必要がない人に比べて
銀行からの借り入れが大きくなるため、
夫婦いずれかの所得だけで満額借りるのが難しくなってきます。
結果、夫婦で収入を合算しつつお金を借りる場合が多くなるのですが、
もちろん、現在は夫婦そろって働き続けることが当たり前ではあるものの、
個人的には、どっちもがフルタイムで働き続けることを前提として
お金を借りるべきではないと思っています。
理由は、これから先もずっと今と同じように
働き続けることが出来るかどうか分からないからです。
今の給料のまま同じ会社で働き続けられる保証がないのが一つ。
そして、親御さんたちがまだまだ現役で働き続けているとしたら、
子供たちの世話を頼むにしても限界があるし、
また、その親御さんたちが、介護が必要になる可能性もゼロではないからです。
そんなこんなで、土地から買って家を建てなければいけない人は、
家づくりの予算を抑える方法を知った上で家を建てるべきだと思います。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では今回は、
家づくりの予算を抑える現実的で具体的な方法について
ダイジェストでお伝えしていきたいと思います。
✔️平屋にする
家の予算を抑えるためには平屋にすべきです。
平屋にすれば階段がなくなるし、
間取りのつくり方によっては廊下もなくすことが出来るため、
面積を抑えることが出来るからです。
✔️なくてもいいものをなくす
ただし、ただ平屋にしただけでは、
充分にコストが落ちるわけではありません。
なので、なくてもいいものをなくすという作業をしなくてはいけません。
それぞれの部屋の広さや部屋の数などですね。
これによってさらに面積を抑えることが出来るため、
この時点でみんなが建てている
2階建ての普通の家より安いコストで建てられます。
✔️土地は必要な広さに止める
建てる家がコンパクトに出来そうなら、買う土地もコンパクトに出来ます。
そして、探す土地の広さの目安は、あなたが必要な平屋の建築面積の他、
家の周囲に10坪程度、車1台につき4.5坪なので、
あなたが必要だと思う台数分、これらを足した広さで充分です。
仮に建築面積が30坪の平屋で置きたい車の台数が3台だとしたら、
53.5坪ぐらいの広さを目安として土地を探せばいいというわけですね。
✔️余分な外構工事をなくす
これまでお伝えした内容で土地を買い、家を建てれば、
必然的に外構工事の面積が最小限になります。
そして、外構工事のコストをさらに下げるために必要な要素が、
✔️プライバシーが担保された家にする
ということです。
つまり、周りからの視線が気にならない家をつくるということですね。
これが出来れば、防犯のために塀の工事にお金をかける必要がなくなると共に、
目隠しのための植栽や塀をつくる必要がなくなります。
かつ、プライバシーが担保された住まいは、
必然的に家の外観も美しくなるので、
庭にも余分な装飾をする必要がなくなります。
✔️土地の日当たりは気にしない
そして最後に、一番大事なこととしてこれを覚えておいてください。
これを知っていれば格段に土地の価格を落とすことが出来ますからね。
なぜ、土地の日当たりを気にしなくていいのかというと、
日当たりを良くしたい部屋は
日が入ってくる場所につくればいいだけだし、
どんな土地でも、土地全体が、日当たりが悪いわけではないからです。
つまり、土地に合わせて間取りを考えさえすれば、
どんな土地でも明るく日当たりがいい家をつくることが出来る
というわけですね。
いかがでしたか?
ものすごくダイジェスト的にお伝えしたのですが、
これが家づくりのコストを最小限に抑えるために必要な全ての要素です。
これらを知っていたら、
他の人たちに比べて圧倒的にコストを抑えながら、
他の人より格段にいい家を建てることが出来ます。
そしてお金の不安を小さくすることが出来るので、
ぜひこの内容を覚えておいていただけたらと思います。
それでは、、、
10年ごとに2年ずつ寿命が伸び続けてきた結果、
私たち日本人は人生100年時代を迎えたと言われているのですが、
ゆえ、この長い道のりを安心して暮らしていくために
4つの投資を意識した上で
家づくりの予算計画を立てないといけないと考えています。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
というわけで今回は、
これから家を建てる誰もが意識しておいた方がいいと考えている
4つの投資についてお伝えしていきたいと思います。
その1:自己投資
働く期間が50〜60年となると、
勤めている会社がずっと存在するかも分からないし、
そこに最後まで勤め続ける可能性もほぼないと思います。
ゆえ、これだけの長い期間を働き続けるためには、
セカンドキャリアも視野に入れつつ、
常に自己投資をしておくべきではないでしょうか。
そして、そのためには、本を読んだり、学びに行ったり、
旅に出たり、新しい人と交流することで視野や見聞を広げ、
変化する時代の流れを感じ、それに対応する力や
周りから必要とされる能力をつけておいた方がいいと思っているのですが、
もちろん、これらには時間とお金が必要なのは言うまでもありませんよね。
その2:健康のための投資
これも自己投資の中の1つですが、
長く働き続けなければいけない以上、
健康を維持するための努力も常にしていくべきだと思っています。
もちろん、そうは言っても不運にも病気になる可能性はあるのですが、
とはいえ、出来るだけそうならないように、
そして良いパフォーマンスで仕事が出来るようにしておくことが
大事だと思っています。
このためには、常日頃から食べるものに気を付けることと、
適度な運動をすることだと思いますが、
栄養がある食事を中心にすると食品コストも高くなりやすいし、
適度な運動を維持するためには、
お金を払ってジムに通うことが一番手っ取り早いのではないでしょうか。
常に誰かに監視されていたらやらないわけにはいかないですもんね(笑)
その3:子供への投資
そして、忘れてはいけないのが子供たちへの投資です。
子供たちが早く自立してくれないと、
いつまでも子供たちに手間とお金がかかり続けますからね。
ゆえ、子供たちへの教育資金についても
余力を残しておくべきだと思っています。
超現実的な話になりますが、データや調査によると
親の所得や家計が子供たちの学力にかなり強く影響を及ぼすようですしね。
なので、子供たちの未来の選択肢をより広げたやるために、
そして、子供たちが早く自立出来るようになるために
子供への投資余力も残しておいて欲しいと考えています。
その4:積立投資
そして、最後の投資がこれです。
この理由は、体調を崩し働けなくなった時、
あるいは十分な状態で働けなくなった時に備えるため、
そして老後に備えるためです。
要は、自分が働くことによる収入だけじゃなく
同時にお金にも働いてもらうことによって
もし自分に何かがあったとしても困らないようにするという考え方です。
この手段としてやって欲しいのが「長期積立投資」です。
つまり、一攫千金を狙って
まとまったお金をハイリターンが期待出来るものに突っ込むのではなく、
毎月(毎日)コツコツと小さな金額を積み立てていくということです。
かつ、このお金は必要になる時まで絶対におろさないと心に決めることです。
いかがでしたか?
個人的には、以上の4つの投資は
長い人生を心にゆとりを持って歩んでいくためには
例外なく誰もが必要だと思っているのですが、
家や車にお金を使い過ぎてしまうと、
これらに回すお金の余力がなくなってしまいます。
ゆえ、思い立ったらいきなり家づくりに進むのではなく、
まずはこういった費用についても家族で話し合った上で、
家づくりや家づくりの予算について考えてみてもらえたらと思います。
それでは、、、
現在当たり前とされていることは、
歴史を遡るとその成り立ちがよく分かるし、
同時にその当たり前を未だ採用する理由がないこともよく分かります。
例えば、『貯金』という文化は、
一説によると太平洋戦争の時に浸透したと言われています。
理由は、戦争中は戦争のための資金を外国から集めることが出来ないため、
国民から調達するしか選択肢がなかったからです。
そして、その手段として
当時国営だった郵便局への貯金が奨励されたようなのですが、
これ以降、金利が高い郵便局にお金を預けておきさえすれば、
放っておいてもお金が増えたため銀行への貯金が当たり前化し、
今なお、貯金一択の考え方が浸透しているというわけですね。
今や、貯金しても全く増えないにもかかわらずです。
こんにちわ。
eguken myhome studio 江口です。
では続いて、家づくりの歴史を少し遡りつつ、
それをもとにこれからの家づくりについて意見を述べていきたいと思います。
✔️国民所得倍増計画
岸田政権が「令和版」と称して打ち出しているし、
社会の授業で習ったのでご存知だとは思いますが、
高度成長期の真只中、当時の内閣が打ち出した政策が国民所得倍増計画ですが、
この時住宅の需要が一気に膨れ上がりました。
そして、国民の多くが家を持つことが当たり前になり、
日本のGDPが一気に伸びました。
当時は、現在のようなモノ余りじゃなかったので、
家や車や家電といったモノを所有することが幸せの象徴だったこともあり、
なおのこと急速に普及していったんでしょうしね。
そして、この時に急速に普及していった住宅が
公団住宅であり、ハウスメーカーの商品住宅です。
いわば、コストと工期を圧縮した大量生産型の家が普及したというわけですね。
総二階建てならでは、の家族間でのプライバシーも考慮した
(1階が団欒・2階がプライバシー)
という触れ込みも当時は画期的だったでしょうしね。
そんなわけで、今や家を持つことは
国民の夢ではなく当たり前となっているのですが、
では、今なお大量に建てられている
高度成長期以降に急速に普及した商品住宅は暮らしやすいのでしょうか?
現在のライフスタイルに合致していると言えるのでしょうか?
✔️長期視点で考えるのが鍵
これらの制度が出来た当時と比べ、
それゆえ、それらに合わせて家のカタチも見直すべきではないでしょうか。
例えば、家は2階建てが当たり前ですが、
長寿化しつつある現在、
そこに50〜60年住む可能性が高いことから
ホントは平屋にすべきではないでしょうか。
子供たちはやがて家を出ていくし、
歳をとれば足腰も弱ってきて2階に上るのが億劫になる可能性が高く
そうなれば2階につくった部屋は使わない無駄な部屋になるからです。
また、子育て期間中のことを考えても
子供部屋が1階にあった方が確実に使い勝手がいいと思いませんか?
1階に子供部屋があれば、
わざわざ2階まで荷物を持ち運びしなくていいので、
自分の部屋に荷物を片付けてもらいやすくなるでしょうからね。
そんなわけで、
これまでの時代に沿ったままの常識に従うのではなく、
これからの時代に沿った考え方のもと
家づくりに取り組んでいただきたいと考えています。
そんな家づくりが出来れば、
より暮らしやすく、より幸せで、より充実した日々を
きっと送ることが出来るのではないでしょうか。
それでは、、、
前回、リビングダイニングは数字上同じ広さだったとしても
仕上げや間取りによって感じ方が大きく違ってくる
ということをお伝えしましたが、
断熱性能もまた、数字だけで判断しがたいものの1つです。
というのも、性能を表す数値は、
そこまで良くないものが実は体感的にはかなり良い場合もあるし、
逆に性能を表す数値は良いのに、
体感的には全然良くない場合もあるからです。
具体的には、発泡系(吹き付け)の断熱材が前者で、
グラスウールやロックウールが後者といったところでしょうか。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
しかも、困ったことに
後者の断熱材は数値的が良いだけじゃなく、
コストも安いという特徴も持っています。
ゆえ、コストと性能の話だけを聞いただけで、
実際の住まいを体感していない人は、
「じゃあ、こっちでお願いします!」となってしまいやすいというわけですね。
まー、ここは北海道や東北ではないので、
グラスウールやロークウールでも別段問題ないんですけどね。
とはいえ、これまで建てたお施主さんの住まいや
建築現場を数多く見てきた自分としては、
体感が驚くほど違うのを知っているし、
なにより現場で働く職人さんたちから聞く感想が違うので、
”数字よりも体感が大事“ということを何とか伝えたいと思っている所存です。
いざ、住みだすと夏の暑さの感じ方も違えば、
冷暖房の効きの良さや速さも違うし、
冷暖房効果の持続性も全く違いますからね。
また、多くの方が2階建ての家を建てますが、
これも快適性を損なう原因の1つなので、
建てることが出来るなら平屋に出来ないかをまずは優先して考えるべきです。
理由は、階段があることによって空気の流れが分断され、
上下階で温度差が生まれやすくなるからです。
つまり、移動するたびに温度差を感じることになり、
あまり家が快適じゃなくなってしまうというわけですね。
体感上良くない断熱材だとしたら
なおのこと、この不快さを感じることになりますしね。
そして、それを解決するために、
空気が全ての部屋を循環する空調システムを設置するようになり、
結局、数百万円ものコストが上乗せされることになります。
もちろん、断熱材の差額なんて全く比べ物になりません。
そんなわけで、出来れば平屋を建て、
体感上良い断熱材を使うことをオススメしているというわけですね。
平屋だと屋根から入ってくる熱が多くなる分、
使う断熱材によってさらに違いが出やすくなりますからね。
✔︎耐震等級3<平屋
そして、数字だけではなんとも判断しきれないものがもう1つ。
「耐震等級」です。
もちろん、確認申請が通る基準となる
耐震等級1よりも耐震等級3にした方が頑丈であることは
火を見るより明らかなことです。
ですが、ただそうしただけで良いのかというと、
決してそうではありません。
例えば、耐震等級3をとった家に囲まれていない土地に
ポツンと建つ2階建ての家と、
耐震等級3はとってないけどぐるりと家に囲まれた土地に建つ平屋では、
必ずしも前者の方が耐震性や耐久性が高いとは言い切れません。
ポツンと建つ家は、台風の時などの強風をまともに受けるのに対し、
周囲に家がある平屋は、強風をまともに受けないのに加え、
そもそも風を受ける面も2階建てよりも少ないからです。
平屋は上からの荷重も少なく足腰もしっかりしていますしね。
そんなこんなで、耐震的な理由からも
出来れば平屋を建てることをオススメしているというわけです。
もちろん、平屋にしつつ耐震等級3をとった方が
なお安心だとは思いますが、
そうするにしても20万円ほどコストが余分にかかるので、
その判断はお任せしているんですけどね。
どんな家でもほぼ確実に耐震等級3がとれますからね。
ということで、断熱にせよ耐震にせよ、
数字で表すことが当たり前になっていて
それももちろん大事なことですが、
「それだけでもないんだよ」ってことも
知っておいていただければと思います。
それでは、、、
何かを判断する時、基準となるのは数字ですが、
家づくりでは、数字だけでは判断しきれないことが多々あります。
例えば、部屋の広さ。
仮に、同じ16帖というリビングダイニングキッチンが存在しても、
見る家によっては、すごく狭く感じることもあれば、
逆に、すごく広く感じることもあった経験はありませんか?
では、なんとなくそう感じた原因について
今回は説明していきたいと思います。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
この説明をするにあたって、
対比となる2つのリビングダイニングの写真があれば分かりやすいので、
(狭く感じる家と広く感じる家)
ホントはそうしたいのですが、
勝手に写真を使うのは失礼なので、
頑張って言葉だけでお伝えしていきますね。
頭でイメージを膨らませながらついてきてください!
✔︎なぜか狭く感じる理由
まず1つ目の理由が
「ドアと天井の間に壁があるから」です。
この写真の右側がそうです。
この壁のことを「垂れ壁」と呼ぶのですが、
なぜこの壁があると狭く感じてしまうのかと言うと、
視線がその壁によって止まるからです。
左の写真であれば、
天井がずっと奥の方まで続いているように見えるのに対し、
右の写真は、ここで一旦縁が切られてしまいますからね。
また、視線が止まるだけじゃなく、
右と左の写真では、
天井の明るさに違いがあるのがお分かりいただけると思います。
つまり、垂れ壁があることによって視線が止まり
「抜け感」が出ないことに加え、
天井付近が薄暗くなり、天井が妙に低く感じてしまうというわけですね。
そして、2つ目の理由が「窓と天井の間にも壁があるから」です。
この窓とは、外に出られる床まである大きな窓のことですね。
これも先程のドアと同じで、
出来た「垂れ壁」によって視線が遮られ「抜け感」が消滅する原因となります。
また、室内に入ってくる光量も減るし、
かつ、天井付近にも光が届きにくくなり、
薄暗い天井が圧迫感を出してしまうというわけですね。
3つ目の理由は「カーテンが開けられないから」です。
これが狭苦しさを感じさせる最も大きな理由となります。
カーテンが閉まったままの状態は、
そこに壁があるとまではいかなくても、
外の景色や空を見ることが出来ませんからね。
カーテンによって室内への採光をさらに減らしてしまうわけですしね。
そりゃあ、この写真のように天井までドアや窓があり、
かつカーテンがいらない家と、
垂れ壁だらけで、かつカーテンだらけの家では、
数字上は同じ広さだったとしても、
体感的には大きな差が生じてもおかしくないというわけですね。
✔︎天井を高くする意味
開放感を出すために
天井を高くしたいと多くの方がおっしゃいます。
もちろん、天井を高くすれば幾分開放感は生まれると思います。
しかし、ドアや窓の高さが低いまま天井だけを高くしたら、
なおのこと天井付近が暗くなるし、
その上、その窓のカーテンが閉まったままだとしたら、
全く開放感が出ないのが現実です。
ゆえ、天井だけを高くするだけでは、
まずは知っておいていただけたらと思います。
それよりも「垂れ壁」と「カーテン」を
遥かに明るさと開放感を出してくれることは間違いありませんから。
それでは、、、
自己所有の住まいを持てば日常がより豊かになるでしょうし、
子供たちを育てるのに申し分のない環境を手に入れることが出来ます。
ゆえ、マイホームを持つことはとっても素晴らしいことなのですが、
どっこい豊かな暮らしに欠かせない経済面をないがしろにしたような
持ち方は絶対にすべきじゃないというのが僕の持論です。
そんなわけで今回は、
経済面をないがしろにせずにマイホームを持つために、
家を建てようと思ったら、
何をどのようにどういった順番で進めていけばいいのかについて
時系列でお伝えさせていただきたいと思います。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
(1)お金の預け先を見直す
まずやるべきことは、
家の予算を考える前にお金の預け先を見直すことです。
つまり、住宅ローン金利の中には
掛け捨ての生命保険の掛け金も含まれているので、
(団体信用生命保険に加入するので)
これを機に現在の生命保険を見直すこと、
そして貯蓄の手段を学資保険や銀行ではなく
つみたてNISAを利用しつつ長期積立投資にすること、
これが最初にしていただくことですね。
かつ、長期積立投資の資金は社会保険料のごとく
強制的に天引きされるようなものだと自分に言い聞かせて、
やめることなく今後ずっと掛け続けていってください。
(2)家の予算を計画する
この見直しの目処が立った上で、
初めて家の予算について具体的に考えていきます。
そして、その順番としては、
まずは毎月の返済額を基準に銀行から借り入れする額を決めること。
続いて、これに自己資金(貯金・贈与)を合わせて家づくりの総予算を出すこと。
そこから家・土地・庭以外にかかる全ての経費を差し引くこと。
その上で、土地・家・庭にいくらずつ
予算を振り分けることが出来るかを算出すること。
といった流れですね。
こうすることによって、自らの土地予算がいくらなのか?
その予算だと、どんな土地を買うべきなのか?
あるいは土地を買わずに実家の余った土地を使うべきなのか?
自らの家の予算がいくらなのか?
その予算だと、どれくらいの広さの家にすべきなのか?
その予算で家を建てるためには、何を優先し何に妥協すべきなのか?
といったことが具体的に見えてくるようになります。
(3・4)土地を探す&プラン・見積もりをする
そして、土地にかけるべき予算と
自分がどんな家が建てたいか?
その予算でどんな家が建てられるか?
その家を建てるためには土地の広さはどれくらいにすべきか?
などが分かったら土地を探していきます。
そして、土地が見つかった場合すぐに契約をするのではなく、
出来れば契約をする前にその土地に合わせてプランを描いてもらうべきです。
その土地に理想的な家が建つかどうか分からないまま
土地を買うのはリスクが高いからです。
なので、まずはプランをし、
その土地に納得のいく家が建つことが分かってから、
かつ、その家が予算内で収まり資金的にも問題ないことを確認してから
土地の契約に進むようにしてください。
(5)土地&家の契約をする
以上のプロセスを経た上で土地や家の契約をするのが理想的な流れです。
つまり、家づくりでは、
土地と家の契約はほぼ同時のタイミングでするのがベストな流れだ
ということを理解しておいてください。
これで暮らし面でも経済面でも、
安心しながらこれからずっと暮らし続けられると思います。
家を持ちながらも、子供たちの大学進学に備えた準備も出来れば、
自分たちの老後に備えた準備も出来るわけですからね。
(6)太陽光発電の設置の可否をデータをもとに判断する
そして、家の契約後に必ずやってもらいたいことが、
太陽光発電を設置するかどうかを、データをもとに判断するということです。
もちろん、これに関しては
どんな家を建てるのかと立地条件によって異なるのですが、
周りの意見や先入観にとらわれず、
データ(数字)をもとに判断してもらえたらと思います。
死ぬまでずっと払い続ける電気料金だからこそ、
設置したかしなかったかで
住宅ローンの金利差なんて比じゃないぐらい経済的に差が生じるので、
その点を忘れないようにして下さい。
以上が、僕が個人的に推奨している家づくりの進め方です。
というわけで、うちで家を建てるか否かにかかわらず、
暮らしの豊かさと経済的な豊かさを同時に手に入れるために、
ぜひこの流れを参考にしてもらえたらと思います。
それでは..
前回、ご主人の手取りの30%以内の
返済額で家づくりをするとしたら、
土地や家の予算を削る工夫をするか、
あるいは可能なら土地を買わないという選択をした方がいい、
というお話をしたのですが、
では、そうしつつ長期積立投資をした人とそうしなかった人では、
どれくらい違いが出そうなのかをお伝えしていきたいと思います。
そうしなかった人とは、
限度額いっぱいまでお金を借りて家づくりをしつつ、
貯蓄を銀行や保険だけで行った人です。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では、この違いを分かりやすく説明するために、
モデルとなる家族をそれぞれ30歳の共働き夫婦として
前者は、
・毎月の返済を9万円(借入3200万)
・夫婦共に3万円ずつ「つみたてNISA 」に積み立てると仮定。
後者は、
・毎月の返済を11万円(借入4000万)
・子供1人あたり1万円ずつ20年間「学資保険」で積み立てる
・夫婦共に毎月1万円ずつ貯金していくと仮定し、
20年後どうなっているのかを比較してみますね。
使えるお金の原資は同じ150,000円なので
これがどれくらいの差になるのかに着目してください。
✔︎前者の未来
絶対にそうなるとは言えませんが、
仮に、つみたてNISAで積み立てたお金が
毎年平均で3.6%ずつ増えていくとしたら、
20年後には積み立てたお金が2倍になります。
つまり3万円×12ヶ月×20年=720万円の積み立て資金が、
それぞれ1440万円ずつ(合計2880万円)になるということですね。
となると、仮に子供たちが2人いて
2人共が大学に進んだとしても、
ローンや奨学金に頼ることなく通わせてあげられるでしょう。
✔︎後者の未来
一方で、後者の場合、
2人の子供たちがいずれも大学に進学するとなると
アパート代や家賃、生活費はもちろんのこと、
学費でさえも十分に賄いきれません。
大学に通うとなると、
家賃や生活費まで合わせると1人あたり1000万円ぐらい必要なので、
2人で2000万円ほどかかるのに対し、
銀行預金と学資保険はほとんどお金が増えないことから
これらによって準備出来る資金は1000万円にも満たないからです。
結果、コツコツと貯めてきた貯金を吐き出しつつ、
収入の多くを追い足ししないといけないというわけですね。
おそらく、それまでには家のメンテもしないといけないでしょうし、
家電の買い替えによる出費もバカにならないため、
正味の話、思った以上に貯金も出来てないでしょうしね。
✔︎そんなこんなで結論
あくまでこれは一つの例であり、
ここまで差がつくかどうかは分かりませんが、
お金の使い方一つで迎える未来が
大きく違ってくるかもしれないということは、
なんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。
また、これに加えて住宅ローンや電気料金についても
勉強不足なまま家づくりを行ってしまうと、
さらなる差を生み出すことになります。
なので、ただ早く家が欲しいあまり
知識が不十分なまま家づくりをすることだけは
絶対にやめてもらえたらと思います。
建てた後も安心して暮らしていけるような
家づくりの計画を立てること、
そしてそのためには、それ相応の知識をつけることが
なにより大事だという話でした。
それでは、、、
たとえ夫婦共働きだとしても、
ご主人の手取りの30%以内に抑えるのが理想的です。
というのも、奥さんが稼いできたお金は、
家の維持管理費用の積立や子供たちの進学費用の積立、
そしてレジャー費、貯蓄などで
そのほとんどが消えていく可能性が高いからです。
ゆえ、たとえ夫婦共働きで、
現在少し家計に余裕があるとしても、
少しでも毎月の返済を抑えるようにした方がいいし、
出来ることならご主人の手取りの
30%以内にした方がいいというわけですね。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では、手取りの30%を前提として家づくりを行った場合、
どのようなコトになるかお伝えしていきたいと思います。
理想(希望)と現実(予算)の間にはけっこうなギャップがあって、
現実(予算)を優先した場合、どんな家づくりをすべきなのかという話です。
✔︎予算圧縮の手段を知ることが肝
例えば、ご主人の手取りが30万円だとしたら、
毎月の返済額の上限を90,000円以内に抑えないといけないのですが、
この返済額を1.0%の金利、35年返済で借りるとしたら、
借り入れ出来る額は約3200万円となります。
そして、これに自己資金を合わせた額が
あなたが家づくりにかけていい総予算となるのですが、
仮に、あなたが出せるお金が200万円で
親からの援助が300万円あるとしたら、
あなたの総予算は3700万円となります。
一方で、銀行経費や火災保険費用、登記費用などの諸経費や、
家具や家電などの購入費用、地盤改良費用といった
いわゆる家・土地・庭以外に必要となる別途経費に
合計300万円かかるとしたら、
残りの3400万円という枠の中で、
土地を買い、家を建て、庭を仕上げなければいけなくなります。
いかがですか?
なかなか厳しい予算だなと感じたのではないでしょうか?
しかし、これが多くの方にとって現実的な数字だと思うので、
この予算で家づくりをやりきるための、
2つの手段を知っておく必要があります。
まず1つ目が、
土地と家の予算をいずれも圧縮するという手段です。
みんなと同じように家づくりをすれば
土地に1000万円、家と庭に3000万円、
合計4000万円ぐらいかかるところを、
土地と家(庭)をそれぞれ300万円ずつ圧縮するといった感じですね。
そして、そのための具体的な手段が
・家を少しでも小さくする
・南向きの土地はあえて外す
・建てる家にフィットした土地を買う
といったことです。
続いての手段は「土地を買わない」という手段です。
つまり、実家に余っている土地があるなら
そこを使った方がいいということですね。
あるいは、土地を買わなくてはいけない場合、
土地代を身内からの贈与で賄うか、です。
個人的には、これが選択出来るとしたら
迷わずそうした方がいいと思っています。
仮に土地にお金がかからないとしたら、
先程の予算でも、思い通りの家を建てることが出来るでしょうし、
あるいは、家の予算を圧縮すれば借入額をもっと減らすことが出来ます。
家と庭に3400万円フルでかけるか、
あるいは、家の広さにこだわらないなら、
家と庭を2900万円に抑えることで500万円借り入れを減らす、
という感じですね。
とはいえ、実家の近くに住むのは、
どうしてもメンタル的に嫌だなーと思ってしまうと思うので、
さすがにゴリ押しは出来ませんけどね。
しかし、これからもずっと共働きでガッツリ働き続けるとしたら、
近くにどちらかの親が居てくれた方が、
子供たちの面倒を見てもらえるため、
仕事の選択肢も広がるし安心して働きやすくなりますよね。
また、時折晩ご飯をつくってもらえるかもしれないし、
野菜や米や食材などをもらえるかもしれませんよね。
そんなこんなで、こういったことを合理的に考えつつ、
また、予算としっかり向き合いつつ、
家づくりをしてもらえたらと思っているので、
一つの意見としてぜひ参考にしてもらえたらと思います。
それでは、、、