大学にさえやれれば、「万事オッケー!」とは思わないものの、
子供たちの未来の可能性を少しでも広げてやるために
大学には行かせてやりたいと思うのが
しかし、そこに立ちはだかるのが金銭的な問題です。
大学に行くとなると、授業料はもちろん、
家賃・光熱費・生活費なんかも親が払わないといけませんからね。
ゆえ、子供が生まれたと同時に、
多くの方が当たり前にように学資保険に入るように、
出来るだけ早いタイミングから
大学進学を見据えてお金を積み立てていくことをオススメしています。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では、その具体的な費用と積立方法について
✔︎一気に跳ね上がる子供へのコスト
大学と一口に言っても、
国公立か私立かでも授業料が大きく違うし、
私立でも文系か理系かでも大きく違います。
(医学系はさらに上を行きます)
ざっと言うと国立の場合、
4年間の授業料を合わせると約243万円が必要で、
私立文系の場合が約398万円で
私立理系の場合が約542万円といった感じです。
毎月にならすと国立の場合でも約5万円、
理系にもなると約11万円ってことですね。
高校の授業料が毎月1万円弱なので、
そう考えるととんでもないぐらい跳ね上がるというわけです。
その分、大学では塾代がいらなくなりますけどね。
また、子供たちが県外に行くとなれば、
授業料とは別に家賃・光熱費・生活費を払わないといけません。
ゆえ、授業料にプラスして毎月10万円ぐらいの支出が必要だと
考えておいた方がいいのではないでしょうか。
そんなわけで、たとえわずか4年間だとしても
確実に大きな負担となるこれらの費用に関しても
出来るだけ今のうちから準備していっておくべきだと考えている次第です。
✔️教育資金の準備方法
子供たちの人数と年齢にもよりますが、
仮に小さな子供が2人いる場合、
2人分の私立大学の授業料を
銀行預金と学資保険で準備していくとしたら、
全くと言っていいほどお金が増えないため、
毎月4万円ほど積み立てていかないといけません。
ゆえ、個人的には、
銀行への預金や学資保険に預けるのはやめて、
その資金を全て長期積立投資に回すことをオススメしています。
前々回お伝えしたように、
年率3.5%以上の割合でお金が増えていくとしたら
20年前後の積立期間があれば、
預けたお金が2倍ぐらいになっている可能性が高いからです。
逆に言うと、長期積立投資で授業料を準備していくとしたら
毎月2万円ほど積み立てていけば
同じだけの資金が準備出来るかもしれないということだし、
また毎月4万円ほど積み立てていけるのであれば、
家賃、光熱費、生活費までも準備出来るかもしれないというわけですね。
いかがでしょうか?
もちろん、これはあくまで理論上の話であり
確実にそうなるわけでもありません。
また、多かれ少なかれ投資に対する抵抗もあると思います。
しかし、個人的には、
これが進学資金の最も合理的な準備方法だと思っているので、
ぜひ、この記事も参考にしていただければと思います。
こういった資金も計画に織り込んだ上で、
家づくりの予算を決めることはとっても大切なことですから。
それでは、、、
分譲マンションを持てば、
共用部分を維持管理するための費用や、
外壁の塗り替えやエレベーターの修理のための修繕積立金などが、
ローンとは別に必要となりますが、
一戸建てを持った場合も、
自らの責任で定期的な修繕のために
積み立てをしていかなくてはいけません。
また、水回り商品もやがて老朽化することから
そのタイミングに備えたリフォーム費用も
コツコツと積み立てしていっておくことをオススメしています。
かつ、定期的に確実に壊れる家電製品の買い替え費用も、です。
そんなわけで、毎月の返済にいくら当てるかを決めるにあたって、
まずはこれらにどれくらいの費用が必要なのかを
把握してもらいたいと思っている次第です。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では、今後家を持つことによって必要だと考えられるコストについて
お伝えしていきたいと思います。
✔︎固定資産税
固定資産税は、資産を持ち続けている限りずっとかかる税金です。
また、住む地域によっては、
固定資産税に上乗せして都市計画税という税金がかかります。
ゆえ、建てた後の負担を減らすためには、
この税金を少しでも抑えられるように家づくりをすべきです。
家の面積を少しでも小さくするとか、
土地の面積も少しでも小さくするとか、
そもそも住む地域から考えるといった感じですね。
✔︎火災保険
家を持つと火災保険に加入することになるのですが、
火災保険に関しては「どこまで保障するのか?」
「建物だけじゃなく家財にも入るのか?」
「どこの保険会社で加入するのか?」
「地震保険にも入るのか?」「その場合、家財にも入るのか?」
「耐火構造なのかそうじゃないのか?」
などによって費用が異なります。
とりわけ、建物の構造が耐火かそうじゃないのかによって
ものすごく保険料が違ってくるので、
建物の構造は絶対に耐火にすべきだと思います。
✔︎定期メンテ&リフォーム費用
長期間、良い状態で暮らし続けていくためには
外回りの定期的なメンテナンスは欠かすことが出来ません。
15〜20年に一度ぐらいのスパンでしょうか。
また、キッチンやお風呂などの水まわりも確実に老朽化するので、
20〜30年を目処に入れ替え工事が必要となります。
そして、そのついでに家の中の壁や床や天井もいじりたくなると思います。
とはいえ、外回りのメンテをしようと思うと
ざっと150〜200万円ほどはかかるし、
水回りの入れ替えに伴うリフォームも
ざっと300〜500万円はかかります。
ゆえ、家を建てると同時に、
これらの積み立てを始めていくことをオススメしています。
この積み立てが出来ていなければ
リフォームローンを組まざるを得なくなってしまうだけですからね。
✔︎家電の買い替え費用
家電に関しては10年単位で故障すると考えておいた方がいいので、
冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、パソコン、掃除機、給湯器、
オーブンレンジ、炊飯ジャー、などの故障に備えて
家のメンテ&リフォーム費用と共に
家を建てると同時に積み立てしていくことをオススメしています。
また、同じタイミングで全て揃えてしまうと、
いっせいに壊れ出して出費が集中してしまうので、
出来ることならば、少し時期をずらしながら
購入することをご検討いただいた方がいいかもしれません。
いかがでしたか?
家を持つとけっこうな維持管理費用がかかるということを
ご理解いただけたのではないかと思います。
そして、これらを全て合わせると、
おそらく毎月4万円ほど積み立てていっておいた方が
得策ではないかと考えています。
というわけで、毎月の返済額を試算する時は、
これら費用のことも考慮した上で算出していただければと思います。
それでは、、、
投資には多かれ少なかれリスクがつきものですが、
「失敗」とか「減る」というネガティブなメージが強いがゆえに
後ろ向きになってしまう方が多いと思います。
また、投資をするには「まとまったお金が必要だ」
という誤ったイメージがあるため、
お金持ちの資産家だけが出来るものだと
思い込んでいる方も決して少なくないのではないでしょうか。
そして、それに加えて投資をやってみたいと思っても
口座開設の手続きが面倒くさいのと、
何をどのように買えばいいか分からないという理由で
止まってしまっている方も多いのではないかと思います。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
しかし、銀行に預けていてもお金が増えない現在、
例外なく誰もが投資に目を向けざるを得ないのが現実であり、
家も持つとなると、なおのこと
投資に前向きに取り組んでいただくべきだと考えているので、
「冒頭のイメージは全く間違っているよ!」
という話を今回はしていきたいと思います。
✔︎間違った認識の正体
投資に回した資金は、
短期的には増えることもあれば減ることもあります。
ゆえ、一番やってはいけないのが、
まとまったお金を一気に突っ込むということです。
この場合、運良く増えればその恩恵も大きいですが、
運が悪ければ大きな損失が生じ、
最悪の場合、減ったところで怖くなって
売ってしまうという行動に出てしまいます。
そして、大きな損失が確定してしまうわけですが、
これが世間で言われているいわゆる投資が危ないというやつです。
ゆえ、一気にお金を突っ込むのではなく、
毎日、毎週、毎月どれでもいいので少しずつ買っていかなければいけません。
(一番オススメは毎日です)
そうすれば、増えた日に買う場合もあれば、減った日に買う場合もあるので、
うまくリスクを分散しながら積み立てていくことが出来るからです。
なので、投資をするにあたっては、
まとまったお金をつくるのではなく、
毎日積み立て出来るぐらいの余剰資金をつくることから
始めていただければと思います。
具体的な方法としては、
定期預金や生命保険に向けている資金を見直すこと。
かつ、家づくりや車にかけるお金なども極力減らすこと
ではないでしょうか。
このやり方で積立をしていけば、
過去のデータから推測する限り、
中長期的には年間で平均約7%の割合で増えていく可能性が高いし、
(年率7%ずつ増えていくとしたら10年後には2倍になるイメージです)
あるいは、少なく見積もってその半分の3.5%だとしても
20年後にはお金が2倍になるイメージなので、
まずはこのような考え方で投資を始めていただければと思います。
現在は、「つみたてNISA」という
投資によって増えたお金に通常かかる
約20%の税金が免除される制度もあるし、
「iDeCo」(個人型確定拠出年金)という
増えたお金にかかる税金の免除に加えて
掛け金も全額所得控除になる制度もあるので、
この2つの制度を利用しながら、
今後の暮らしに備えていきましょう!
これらの制度を利用しながら長期積立投資をすれば、
きっと家を建ててもお金の不安なく暮らしていけると思うので、
ぜひ前向きに考えていただければと思います。
それでは、、、
この仕事をしていてつくづく実感していることが、
かなり多くの方が土地に予算を使い過ぎてしまっているということです。
そして、その原因が2つあり、
1つは前回お伝えした「南向きの土地にこだわり過ぎること」
そしてもう1つは「必要以上に広い土地を買ってしまうこと」です。
とりわけ、あなたが住みたい地域の土地の値段が高い場合、
この2つの要素が組み合わさると、
とんでもないぐらい予算オーバーすることになってしまうので、
そんな不測の事態に陥らないために
前回と共に今回の記事もご覧いただければと思います。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では今回は、土地の広さはどれくらいが適切なのか?
についてお伝えしていきたいと思います。
言い換えると、自分がどんな家を建てたいのかを
ある程度把握した上で土地は探したほうがいいという話です。
✔︎必要な土地面積の算出方法
土地にも形の良し悪しがあるので、
この理論が、どの土地でも当てはまるわけではありませんが、
必要な土地面積を算出する上で知っておくといいことが、
敷地は家が建つところと駐車場部分と家の周囲に出来る余白の
3つから出来ているということです。
そして、駐車場に関しては1台につき約4.5坪必要となります。
計算方法は、2.5m×6m=15㎡、15㎡×0.3025=4.5375坪です。
ゆえ、仮にあなたが確保したい駐車場が3台分だとしたら、
4.5坪×3台分=13.5坪、駐車場スペースとして必要だということですね。
では続いて、家の周囲に出来る余白についてですが、
この余白とは、境界と家との間に出来る通路のことであり、
家庭排水や雨水の配管を通し、
エアコンの室外機や給湯器などを置くための場所ですね。
また、家の軒や樋が隣の敷地まで
飛び出さないようにするために必要な余白です。
この余白に関しては、多少の差異は出るかもしれませんが、
いつも約10坪ほど必要だと考えるようにしています。
つまり、車を3台置きたいとしたら、
13.5坪+10坪=23.5坪が家以外に必要だということになるというわけですね。
そして、これに1階の建築面積を合わせた面積が
あなたが探すべき土地の広さだということですね。
✔︎土地と建物はセットで考えるもの
では、一つ例を上げてみると、
ヒアリングの結果、仮にあなたが建てたいと思っている家が
2階建ての家でその1階の建築面積が20坪としたら、
そして確保したい駐車場が3台だとしたら、
あなたが探すべき土地の広さの目安は、
20(家)+10(余白)+13.5(車)=43.5坪だということになります。
なので、45坪ぐらいの広さを目安として土地を探し始めます。
あるいは、ヒアリングの結果、
あなたが建てたいと思っている家が平屋だとして、
その建築面積が30坪だとしたら、
そして、確保したい駐車場が4台だとしたら、
あなたが探す土地の広さの目安は
30(家)+10(余白)+18(車)=58坪だということになります。
なので、60坪ぐらいの広さを目安として土地を探し始めます。
このように土地を考えていただくと、
必要以上に広い土地を探そうとすることも選ぶこともなくなり、
土地にお金を掛け過ぎてしまう可能性がグンと少なくなります。
✔︎60坪以上の土地は買わなくていい
そして、最後に覚えておいて欲しいことが、
60坪(200㎡)以上の土地は買わない方がいいということです。
たとえ、あなたが平屋を建てたいと思っていても、です。
土地面積が60坪を超えると、
超えた部分は固定資産税が2倍になるからです。
具体的に例えると、
評価額が坪あたり15万円の土地を100坪買ってしまったとしたら、
60坪までは15万円÷6×60坪×1.4%=2.1万円なのに対し、
60坪を超える部分は15万円÷3×40坪(100-60)×1.4%=2.8万円となり、
毎年こんな余分な税金を
死ぬまでずっと払い続けていかないといけなくなってしまいます。
また、それだけじゃなく、広い分土地の価格も高くなるし、
余白が多い土地はそこに工事も施さないといけないため、
外構工事費用もべらぼうに高くなります。
つまり、家づくりにかけるコストが高くなってしまうというわけです。
そんなこんなで、土地を選ぶ時は、
自分が建てる家にフィットする丁度いい土地を探すようにしてください。
そして、そのためにも土地を探す前にまずは建築会社を決めて、
どんな家にしたいのかをある程度明確にしておくようにしてくださいね。
それでは、、、
あなたが土地を買わないといけないとしたら、
確実に日当たりが良い土地にしたいとお考えになると思います。
そして、その代名詞である南向きの土地を中心に
土地選びをすることと思います。
確かに、南向きの土地は土地全体に日陰が全く出来ないため、
そうじゃない土地に比べると抜群の日当たりをほこるわけですが、
一方で、大きなデメリットが2つあることも知っておく必要があります。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では、そのデメリットとは一体どんなことなのでしょうか?
言われてみると「はっ!?」と感じることなのですが、
案外みんな知らないので、
ぜひ、この機会に覚えておいていただけたらと思います。
✔︎高い・高い・高い・高い
なぜ「高い」という言葉を4つも並べたのかというと、
土地・家・外構・借り入れ、
この4つが全て最も割高になるのがこの南向きの土地だからです。
1つ1つ紐解いていきましょう。
まずは土地から。
これは誰でも分かることですよね?
あなたが良いと思っているものは、
あなたが欲しいと思っているものは、
つまり、供給よりも需要が上回ると予想される商品には、
自然と高い価格が設定されるというわけです。
かつ値引き枠も一切ないって感じですね。
では、続いて家と外構について。
家と外構が割高になる理由は、
南向きの土地に建つ家をご覧いただくと一目瞭然です。
南向きの土地に建つ家は、
基本的に外から丸見えになってしまうため、
プライバシーを確保するための工事が必要不可欠となります。
例えば、リビングの延長線には
ウッドデッキをつくるのが当たり前ですが、
外から丸見えのままのデッキでは、
落ち着いてバーベキューも出来なければ、
のんびりとリクライニングチェアに座って
日向ぼっこも出来ないですよね?
それゆえデッキの周りに目隠しをつくるか、
あるいは敷地の塀を高くするか、
あるいは木を植えないといけなくなり、
それらに余分なコストがかかることになります。
また、南向きの土地に建つ家は、
住む地域によってはセコムやアルソックといったセキュリティ会社に
お願いすることも検討する必要があるかもしれません。
となると、数十万円余分な工事費用とその維持費用がかかります。
さらに、南向きの土地では、
南面に設置する大きな窓の数も最も多くなりやすいため、
シャッター代金もバカになりません。
なんせ、南向きの土地は最も台風の直風を受けやすいため
シャッターが必需品となるからです。
そんなこんなで、家や外構にも余分な工事が必要となり、
土地に加えて家や外構まで高くなりやすいのですが、
この結果、高くなるのが銀行からの借り入れというわけですね。
✔︎せっかく日当たりがいいのに・・・
そして、もう1つのデメリットが
土地によったら道路から家の中が丸見えになるため、
レースどころか遮光カーテンまで
この場合、家の中は朝からずっと薄暗い状態になってしまいます。
一番メインの窓から光を採り込むことが出来なくなるからです。
結果、朝からずっと照明なしでは過ごせなくなってしまいます。
薄暗いどんよりとしたキッチンで、
料理を作らなくてはいけなくなってしまいます。
薄暗くジメジメとした洗面で
悲しい現実ですが、
これもまた南向きであるがゆえに起こりやすいことなんですよね。
以上の2つの理由から、
南向きの土地にこだわる必要は一切ないと思っている次第です。
もちろん、南向き同様にその他の土地にも、
必ずメリットとデメリットの両方が存在するわけですがね。
✔︎土地選びで重要な視点
それは、その土地で考えられる
デメリットまで先回りして考えられるかどうかです。
南向きの土地の場合、
そしてなによりコスト問題ですね。
「えっ!?そんなことまで!?」と思われたかもしれませんが、
ホントに住みやすい家をつくるためには、
そこまで考慮しながら土地を選び、
その土地に合わせて間取りを考えなければいけないですし、
そんな家をあなたの予算の範囲内で仕上げることがなにより重要なことです。
なので、土地選びは自分たちだけでするのではなく、
また家の専門家でもない不動産屋さんに意見を仰ぐでもなく、
必ず建築のプロである住宅会社と一緒にしてもらえたらと思います。
土地選びに失敗しないためには、
あなたが土地に掛けられる予算と、
どれくらいの広さの土地が必要なのかと、
あなたが建てたい家の実現のためには、
どんな土地が理想的なのかを知っておくことが必要不可欠ですから。
それでは、、、
家を建てる多くの方が、
35坪ぐらいの家にしたいとおっしゃるのですが、
正味の話、ほとんどの人にその広さは必要ありません。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
というわけで今回は、
家の広さが35坪も必要じゃない理由について
お伝えしていきたいと思います。
では、まずは35坪という広さの家が、
どれくらいの家なのかを解剖していきたいと思います。
その上で、これっていらなくない?
✔︎最もポピュラーな家の内訳
35坪の家を総二階建てとするならば、
この家は1・2階それぞれ17.5坪ずつとなり、
これを畳数に変換すると35畳ずつです。
そして、それぞれのフロアに必要な
(1階)玄関・ホール2畳、土間収納3畳、
LDK16畳、階段2畳、水回り6畳、和室(洋室)6畳、
(2階)階段2畳、廊下3畳、トイレ1畳、
寝室10畳、ウォークインCL3畳、納戸(リモート部屋)2畳、
子供部屋7畳(クローゼット含)、子供部屋7畳(クローゼット含)、
といった感じになります。
おそらく、等身大と謳われているモデルハウスや
完成見学会でご覧になる家の多くがこんな感じではないでしょうか?
では、仮にあなたが資金計画の結果、
ここから家の予算を削らないといけないとしたら
この中の何をどのように削ればいいのでしょうか?
住みやすさや使いやすさを一切損なうことなく、
また将来も困ることなく暮らし続けられる家にするためには、
どのように考えればいいのでしょうか?
✔︎用途を特定しない
まず、考えるべきことが、
例えば、この家では1階に
LDKとは別で部屋を1つつくっていますが、
その理由は、子供たちが小さいうちは、
この部屋をおもちゃ置き場や遊び場にしようと思っているから、
そして、親御さんが泊まりに来た時に使ってもらえるから、
さらに、老後2階に上がるのが億劫になった時寝室として使えるから、
この3つではないでしょうか。
しかし、こう考えれば、
「子供部屋をあえて1階につくる」と。
2階建住宅がまだまだ当たり前の中
この発想は一見非常識に感じますが、
こうすれば、子供たちのおもちゃ置き場や遊び場を
子供部屋と別につくる必要がなくなるし、
親御さんが泊まるとしてもこの部屋を使ってもらえます。
また、子供たちはやがて家を出て行くでしょうから、
老後、その部屋を寝室や、
あるいは別の用途として使えるようになります。
そんなわけで、発想1つで
和室(洋室)を6畳丸ごとカットすることが出来るというわけです。
もちろん、この部屋がなくなったことで不自由になることもなく。
また、この発想は2階に出来る廊下もカット出来ます。
子供部屋が1階になれば、
ということで、この発想の副産物として
2階の廊下も2畳カットしますね。
✔︎適切な部屋の広さ
では続いて部屋の広さについてです。
部屋の広さを考える時に、
・その部屋で過ごす時間とタイミング
・その部屋にどんな家具を置くのか?
の2つです。
まずは寝室からいきますが、
おそらくというか確実に「寝る時だけ」ですよね?
そして、置くものはベッドだけですよね
併設してウォークインCLがあるため、
荷物は全部そこに置くでしょうし、
もはや部屋にテレビすら必要ないかもしれませんしね。
ゆえ、ただ寝るだけの寝室には
10畳もとる必要なんて全くないんですよね。
ということで、あっさりと4畳削り
6畳という広さに調整したいと思います。
子供部屋に関しても
寝室同様にそれだけの広さが必要なのかを考えるべきなのですが、
合理的な判断をする上で知っておいてもらいたいことが、
「子供たちはいつか家を出て行く」ということです。
つまり、LDKや寝室とは違って、
いつまでも1つの用途で使わない部屋だということですね。
ゆえ、そこにどんな家具を置くのかも踏まえた上で、
広さを考えていただければと思います。
面積は価格に直結しますからね。
そんなわけで子供部屋関しても
6畳ではなく4畳半で十分ではないでしょうか?
部屋と別にクローゼットもありますからね。
✔︎住みやすさが損なわれると感じますか?
ここまで考えてきたことを
全て合計すると実は面積が7.5坪小さくなります。
つまり、35坪から27.5坪まで縮まったわけですが、
では、そうなったことで
住みやすさが損なわれるでしょうか?
使いやすさが損なわれるでしょうか?
決してそんなことはありませんよね。
このように、部屋のつくり方や使い方、
そして間取りの発想一つで家づくりは大きく違ってくるので、
家を建てる時には「○○坪は欲しい」と勝手に決めたり
家の価値を面積で計るようなことだけはしないでくださいね。
では家の話は一旦ここまでとして、
次回からは土地の話をしていきたいと思います。
それでは...
家を建てる人の約7割が、
土地を買わなければいけないと言われているのですが、
そうなれば必然的に銀行からの借入額が大きくなります。
そして、出来るだけ長い期間で
この時やってはいけないことは、
単純に安い金利を選ぶことで
住宅ローンは返済期間が長くなればなるほど
元本の減りが遅くなるため、
途中で金利が上がると一気に返済負担が上がるからです。
それゆえ、土地から買って家を建てる場合、
返済負担がなるべく上がらないように
家づくりの計画を立てるべき、なんですよね。
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
では、固定金利を選びつつも
どのように家づくりをすべきなのか?
結論から申し上げると、
・家は最低35坪欲しい
・土地は南向きじゃないとダメだ
・土地は少しでも広く買いたい
この3つの考え方を取り除くことが鍵になります。
では、その理由について1つ1つ説明していきたいと思います。
✔︎危険な暗黙のルール
家づくりでは、
知らず知らずの間にこうだと
「家=2階建」や「子供部屋=2階」、「部屋=南」や「水回り=北」
という暗黙のルール的なやつです。
そして、この暗黙のルールの1つが
「家は最低35坪欲しい」ということです。
おそらく足を運んだモデルハウスや完成見学会などで
「いいな」と思った家の多くが35坪以上広さがあったからか、
あるいは、それぐらいは必要だと住宅会社から言われたからか、
その理由は定かではありませんが、
理由はさておき、この考え方が危険な理由は一体何なのでしょうか。
✔︎ほぼ合致しない予算と要望
それはいざ資金計画をしてみると、
多くの方がその大きさの家が建てられるだけの予算を
家に回すことが出来ないからです。
つまり、その大きさの家を建てるとなると、
ほぼ確実に予算オーバーしてしまうということですね。
例えば、35坪の家を建てるとなると、
一方で資金計画をした結果、
毎月、返済していける金額が80,000円で
そこから逆算したローン額が3000万円、
それに自己資金として出せる300万円を足して
総予算が3300万円として、
家以外の費用に1200万円必要だとしたら、
家に掛けられる予算は2100万円となります。
となると、
35坪という広さにこだわって家を建てるとなれば、
単純に400万円資金が足りないため、
この不足分を何らかの形で補わないといけなくなります。
銀行から借り入れを増やすとか、
親から助けてもらうなどの手段によって、です。
そして借り入れを増やすという選択をすると、
毎月の返済負担が大幅に上がってしまうことになり、
家計にゆとりがなくなる大きな原因となります。
ゆえ、この場合最も良い選択は、
2100万円という予算で建てられる家にすることです。
たとえそれが30坪にも満たない家になるとしても、です。
とはいえ、やはり30坪未満と聞くと
「ちょっと小さ過ぎるのでは?」と思ってしまいますよね。
なので、次回は間取りのつくり方によっては
28坪の家でも35坪の家よりも使いやすく、
より住みやすくなるということについて
お伝えしていきたいと思います。
それでは、、、
個人的には、家を建てる時
10年前に比べて随分と買取金額が下がったことから、
設置しても採算が合わないという理由で
後ろ向きな方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか。
また、10年もしたら発電が悪くなるとか、
廃棄処分料がベらぼうに高いとか、
廃棄が環境に悪いという話を人から聞かされたことで、
設置に後ろ向きになっている方もいらっしゃることと思います。
しかし、仮にあなたがこれらを理由として設置せず、
結果的に35年後手元に残るお金が設置した人より
400万円以上少なくなってしまう可能性が高いとしたら、
一体どちらの選択をされるでしょうか?
こんにちは。
eguken myhome studio 江口です。
というわけで、
今回は賛否両論ある太陽光発電について
お伝えしていきたいと思います。
✔︎電気代が高くなっている2つの理由
太陽光発電を設置した方がいい理由は、
ズバリ電気代が高くなっているからと、
今後さらに高くなっていく可能性が高いからです。
電気代が高くなっている理由は、
1つが売電金額の原資となるお金を電気代に加算して
国民全員が払わされているからです。
電気料金の明細をご確認いただくと分かりますが、
「再生可能エネルギー賦課金」と書かれている項目ですね。
そして、この賦課金は
売電制度が始まって以来毎年値上がりし続けていて、
電気使用量が多い家庭では、
実は月3,000円〜4,000円も電気代にプラスして
この賦課金を払っています。
2つ目の理由は、
そもそもの電気料金自体が
なんせ、現在の●●電力の基本料金は
オール電化住宅でも●●●●.●●円もするし、
それに加えて夜間料金(23時〜7時)の単価も
10年前に比べて3倍ぐらい上がっていますしね。
この理由は、ザックリ言うと
発電コストが安い原発が東日本大震災をきっかけに
停止になってしまったからなのですが、
加速する脱炭素の流れからすると、
電気代はさらに高くなっていくと
考えた方がいいのではないでしょうか。
脱炭素の目標を実現するためには、
再生可能エネルギーの比率を
なんせ再生可能エネルギーは
発電コストが火力発電より高いからです。
では、仮に今後電気料金が毎年3%ずつ
上がっていってしまうとしたら一体どうなるのか?
恐ろしいことに24年後には電気料金が2倍になります。
「いやいや、さすがにそれは絶対にありえないでしょ!」
と思った方もいらっしゃると思いますが、
リアルにそれぐらいの比率で
そんなわけで、太陽光発電は
高騰していく電気を電力会社から買わないようにするために
設置しなければいけないというわけですね。
✔︎省エネ住宅だけでは無意味
巷では、省エネルギー性を高めることによって
電気料金を抑えるという提案が普及してきていますが、
実は、家の性能を高めただけでは、
家庭に占める電気使用量の中で、
エアコンをはじめとした冷暖房機器が占める割合は、
わずか10%にも満たないからです。
つまり、仮に電気代が毎月平均15,000円だとしたら
そもそも冷暖房機器には
わずか1,500円しかかかってないということですね。
ゆえ、断熱を強化しこの電気代が20%カット出来たとしても、
それこそ採算が合わないのではないでしょうか。
毎月に換算すると300円の節約効果。
これが60年続くとして216,000円の節約効果ですが、
断熱強化にはこれ以上のコストが確実にかかるはずですからね。
そんなわけで、省エネ住宅は快適な住まいにはしてくれるものの、
決して電気代を安くする家ではないということを、
覚えておいてもらえたらと思います。
かつ、高騰する電気代を抑えるためには
太陽光発電の設置が必須であることも覚えてもらえたらと思います。
太陽光発電だと冷暖房機器はもちろん、
給湯器や冷蔵庫、照明、テレビといった
全ての電気をまかなうことが出来ますからね。
もちろん、設置方法や載せるパネルの品質、
そして建てる家によって享受できる経済効果の恩恵はバラバラですが、
まずは太陽光に対する偏った見方だけは頭の中から取り除いてください。
太陽光パネル自体の保証も25年もあるし、
パワコンの保証も15年もあり、
たった1年しか保証がない食洗機やIHクッキングヒーターなどの
電気製品とは比べものにならないぐらい手厚い保証が付いていますしね。
それでは、、、
変動金利と固定金利ではどっちが得なのか
というご質問を受けることがあるのですが、
正直な話、その結果は終わってみるまで分かりません。
しかし、住宅ローンを選ぶにあたり
自分にとっての向き不向きは知っておいた方がいいと思うので、
今回はそれに関して個人的な見解を述べていきたいと思います。
こんにちわ。
eguken myhome studio 江口です。
では、まずは変動金利を選んでもいい方から
ちなみに「でもいい方」という言い方で
分かった方もいらっしゃるかもしれませんが、
僕自身は基本的に固定金利を選んだほうがいいと思っています。
理由は、説明の途中にお話ししたいと思うので、hそのまま読み進めてください。
✔︎土地があり、かつ自己資金が多い方
ズバリ僕自身が変動金利を選んでもいいと思っている方は、
これに該当する方のみです。
つまり、実家に土地があるか、
あるいは土地を親が買ってくれるため、
自らのお金で土地を買う必要がない人であり、
かつ、たくさん貯金があり親からも援助がもらえる方です。
理由は簡単で、
借入が少なくなれば返済期間を短くすることが出来、
後々金利が上がったとしても
返済負担が急激に上がらないからです。
具体的にはこんな感じです。
土地代0円、建築代2500万円、
外構工事費100万円、諸経費200万円、合計2800万円、
貯金500万円、親からの援助500万円、借入1800万円、
という感じですね。
この場合、返済を20年で設定しても
月々の返済は79,609円となるため、
今の家賃と同水準ぐらいという方も多いのではないでしょうか?
(10年固定の0.6%として試算)
また、10年固定の住宅ローンは
10年後確実に金利が上がるのですが、
仮にそうなったとしても返済負担はさして上がりません。
10年後には元本が半分ぐらいまで減っているからです。
そんなわけで、土地がありかつ自己資金が多い方は
変動金利を選んでもいいと思っている次第であります。
✔︎返済期間は短い方がいいのか?
とはいえ、僕自身はこのような方でも
20年返済ではなく35年返済にすることを推奨しています。
理由は、35年返済にすると返済金額が47,525円となり、
浮いた32,084円を貯金や積立投資に回すことが出来るからです。
また、住宅ローンには団体信用生命保険という
掛け捨ての定期保険がかかっているため、
わざわざ早く返済してその保証を外すこともないというのも
返済を短くする必要がないと思っている理由です。
おそらく私たちは70歳や75歳まで働くのが普通になるでしょうしね。
さらに、家を建てると
住宅ローン控除によって払った所得税や住民税を
国から当初の13年間返してもらえる制度があるのですが、
借入残額が多いほどより多くのお金を返してもらえるので、
この観点からも返済を短くする必要はないとも言えます。
以上のような理由から、
僕自身は返済期間も短くする必要はないと思っているのですが、
投資に抵抗があるとか、ローンがある状態が嫌だ
という方もあると思うので、
あくまで自由に選んでいただけたらと思います。
✔︎土地を買い、自己資金が少ない方
では、続いて固定金利を選んだ方がいい方ですが、
こちらに関しては先程の真逆の方です。
つまり、土地も自分で買わないといけない、
かつ、親からの援助もなく(少なく)、
貯金もない(少ない)という方ですね。
この場合、どうしても借入金額が大きくなってしまいますからね。
少なくても3000万円、多いと4000万円オーバー
という方も決して少なくないのではないでしょうか。
ゆえ、固定一択の方には借入金額が少しでも減るように
家づくりをしていただきたいと考えています。
3500万円を1.2%の金利で借りた場合、
102,096円も毎月返済しなければいけないし、
4000万円ともなると116,681円も
毎月返済しなければいけませんからね。
ゆえ、後者の方には家づくりの予算を
少しでも抑える努力をすることを推奨しているのですが、
その具体的なやり方については
次回の太陽光発電の話の後に
数回にわたってしていきたいと思っているので、
ぜひ次回以降もご覧いただければと思います。
それでは、、、