2023年10月

10/23(月)家づくりの現実~家づくりに関する豆知識~

 

「昔は1500万円〜2000万円ぐらいが住宅ローンの相場だったけど、

この頃は、●●市だと4000万円ぐらい借りるのが当たり前になってますね。

年収の5倍ぐらいと言われていた融資の限度額も

下手をすれば7倍ぐらいまで貸すこともありますしね。」

 

先日、とある銀行の方からこのようなお話をお聞きしたのですが、

確かに原材料費高騰の影響もあって

どんどん値上がりする家の価格を考えると、

土地から買って家を建てる方は、

自己資金がなければそれぐらいの借り入れになってしまうのかもしれません。

 

しかし個人的には、たとえ共働き世帯だったとしても、

会社勤めである方たちにはこの予算設定はオススメ出来ません。

返済していくだけで精一杯の状態になる可能性がかなり高いからです。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、4000万円のうち3000万円をベタ払いで、

1000万円を年2回のボーナス払いにし、

35年返済で1.4%の固定金利で銀行から借り入れしたとしましょう。

 

この場合、毎月の返済は90,392円となり、

2回のボーナス返済は181,193円となるのですが、

仮に現在の家賃が70,000円だとしたら、

出費が今よりも20,000円も上がってしまうことになります。

 

また、賃貸では火災保険を自分の家財にのみに掛けておけば良かったのですが、

家を持つと建物本体にも火災保険を掛けることになるし、

それにプラスして賃貸の時は必要なかった

固定資産税を毎年払わなければいけません。

(●●市はこれに上乗せして都市計画税も)

 

さらに、家をいい状態で維持していくためには、

定期的に家のメンテナンスをしないといけないのですが、

そのための費用も今のうちからコツコツと積み立てていかないといけないし、

同時に、やがて老朽化し入れ替えが必要となる

水回りの工事費用も積み立てていっておくべきです。

 

そしてこれらを合計すると、

毎月約20,000円〜25,000円ぐらいは必要となってくるわけですが、

さて、現在暮らしよりも一気に40,000円〜45,000円も

負担が上がるとしたらいかがですか?

 

✔️ボーナスはずっとあるのか?

 

そして私が一番懸念するのは、

「ボーナスがずっとあるのか」というところです。

ボーナスというのは

給料と違い企業の業績に応じて支払われるものであるため、

今後35年間良い業績がずっと続くかどうかなんて

現時点では誰にも分かりませんからね。

 

そして、仮にボーナスがなくなるという事態が起こってしまった時は、

(業績悪化や転職といった要因によって)

2回分のボーナス上積み分を毎月除けていかないといけなくなります。

 

となると、さらに毎月の負担が高くなり、

とてもじゃないけど家族で旅行に行く余裕なんて

全くなくなってしまうのではないでしょうか。

 

✔️贅沢な暮らしを諦める覚悟

 

これは銀行の方が話していたことで私も同感なのですが、

家にこれだけのお金をかけるつもりなのであれば、

家以外のことを「ずいぶんと我慢して暮らす覚悟」が必要だと思います。

つまり、贅沢はしないということです。

 

例えば、外国車や高級車といったいわゆるいい車は絶対に買わないとか、

基本的には外食には行かないとか、

旅行に行くのは年1回にしてその旅行も泊まりでは行かないとか、

あるいは行き先を飛行機に乗らなくて良い場所にするとか、

時計やバイクのほか、お金がかかる趣味は全て諦める、といった感じですね。

 

理由は、子供たちを育てていくためには想像以上にお金がかかるから、

そして、今後は天引きが増えるため、

よほど給料が上がらない限りは確実に手取り金額が減っていくから、

でも、そんな中でも老後に向けて積立もしていかないといけないから、です。

(年金はなくならないにしても支給が遅れたり減ることになるからです)

 

これから35年間、つまり住宅ローンに縛られている間、

ずっとそれでも我慢出来ると断言出来るのであれば、

家に全身全霊を捧げてもいいと思います。

 

しかし、それはちょっと嫌だなーとお考えだとしたら、

家づくりの予算をもっと現実的に考えるべきだし、

もっと踏み込んで言うなら、

家づくりの予算を計画する前にこれから必要となるコストを知り、

その備えをしていくために現在の状況を見直すべきだと思っています。

 

家にかける予算を失敗してしまうと、

間違いなく一生かかっても取り戻すことが出来ません。

それどころか不測の事態が起こった場合、

家を手放すことになるかもしれません。

 

なので「みんながそうしているから」という理由だけで、

同じような選択をするのは絶対にやめていただければと思います。

家を建てることが目的ではなく、

家は家族が幸せになるための一つの手段であることを

決して忘れないでください。

 

それでは、、、

 

 

10/19㈭図面の正しい見方~家づくりに関する豆知識~

 

プリントアウトされた図面を見るということは、

上から間取りを見下す形で見るということなのですが、

この状態で間取り図と睨めっこをしていると

家のコストが上がりやすくなります。

 

この視点から図面を眺めていると、

なんだか部屋や収納が狭いような気がしてくるし、

収納に至っては数も足りないような気がしてくるからです。

つまり、それらの不安を解消するために

家の面積が大きくしがちになってしまうというわけですね。

 

収納に至っては、

現時点での自分たちの持ち物を十分に把握出来ていないとなると、

なおのこと「これで大丈夫だろうか?」という不安に

頭の中が支配されてしまうでしょうしね。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

というわけで今回は

図面の正しい見方と言いますか、

「収納」の正しい見方についてお伝えしていきたいと思います。

 

「とにかく収納はたくさん欲しい」というのが

多くの人に共通した要望ですが、

収納を増やしたとてそれだけで収納力が上がるわけじゃなく、

その一方でコストだけは順調に上がってしまうので、

そんな無駄なことを防止するためにも

ぜひプランへと進む前に知っておいて下さい。

 

✔️床の広さは重要ではない

 

収納は「床」の広さだけで分量が決まるわけではなく、

「壁」の広さによっても分量に大きな違いが生じます。

 

例えば、幅と奥行きがどちらも91cmの収納と

幅が2倍で奥行きが半分の182cm×45.5cmの収納は

床の広さは全く同じですが、そこに置ける分量は

棚の枚数が同じ場合、単純に2倍違います。

 

布団以外の荷物はほぼ全てと言っていいぐらい

そんなに深い奥行きを必要としませんしね。

 

もちろん、奥行きが深い収納も

前後2列に陳列すれば2倍の収納力にはなるのですが、

ここで問題になってくるのが、

前後2列に並べて荷物を置かないといけない収納は

使いやすいのかということです。

 

奥の荷物を取り出すために

わざわざ手前の荷物を一旦退けないといけないし、

この置き方をしていると、

奥に何を置いているのか分からなくなりやすいでしょうしね。

 

そんなわけで、収納は管理しやすくつくるというのが鉄則であり、

そのためには奥行きよりも棚の長さに重点を置いて考えるべきなのですが、

コストを無駄に上げることなくそれを実現する最良の方法が、

「壁」の数を最大化するということなんですよね。

 

なので、図面を見る時は収納が一体どれだけの広さなのかではなく、

一体どれだけの壁があるのかに着眼していただけたらと思います。

 

✔️回遊動線のメリットとデメリット

 

また、収納の分量が気になる方がやらない方がいいのが回遊動線です。

玄関からリビングダイニングキッチンに直接行けると同時に、

収納~脱衣~洗面を通してリビングダイニングキッチンに行けるようにした

いわゆるグルグルと家の中が回れる動線のことですね。

 

理由は、収納を通り抜けることが出来るということは、

イコール収納の中に通路が出来てしまうからです。

 

つまり、収納の中の壁量がそれだけでガクンと減ってしまい、

通り抜け出来ない場合の半分以下の収納力になってしまうということですね。

その上、ドアの数が1枚増えるし、スイッチの数も1つ増えるため、

コストは上がってしまいますしね。

 

洗面や脱衣に関しても、

通り抜けにすれば入り口が2ヶ所になってしまうため、

ドアとドアがかち合う可能性が高くなり使いにくくなるかもしれないし、

これを避けようとしたら余分な廊下を増やさざるを得なくなり、

無駄にコストが上がってしまうだけですしね。

 

なので、インスタや見学会などで回遊動線や通り抜け動線を見て、

その利便性の良さに憧れを抱くかもしれませんが、

「陽」の部分だけじゃなくその裏に隠れた「陰」の部分にも

目を向けられるようにしておいてもらえたらと思います。

 

この見方が出来るようになれば、

収納に対する不安を解消するために

無駄に収納を広げる必要がないことが分かるし、

他の部分にも応用すれば、

無駄なコストをガンガン削ることが出来るようになるので、

ぜひ覚えておいて下さいね。

 

それでは、、、

 

 

10/16(月)快適な室内に欠かせない3つの工夫~家づくりに関する豆知識~

 

家の中の急激な温度差によって

血圧が大きく変動することで心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことを

「ヒートショック」と言いますが、

これによって命を失う方の数は交通事故の3倍以上だと言われています。

 

実際、今でも一軒家で暮らす多くの家庭が、

冬にお風呂に入るとなれば極寒の脱衣室でブルブル震えながら服を脱ぎ、

一目散で暖かい湯船に飛び込み冷えた体を温めていると思いますが、

これから家を建てるあなたは、

そんな暮らしとは無縁の快適な暮らしを送りたいですよね?

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では今回は、そんな快適な住まいをつくるためには

どうしたらいいのかについてお伝えしていきたいと思います。

 

3つあるのですが、

お施主様の理解なしでは3つ全てを網羅出来ないので、

ぜひこの機会に覚えておいていただければ幸いです。

 

✔️家の断熱性と気密性を強化する!

 

快適な住まいをつくる上で

まず基本となるのが断熱と気密の強化です。

 

断熱を強化する理由は、

外気の影響を受けにくくするためですね。

暑い夏は外から入ってくる熱を防ぐことで、

寒い冬は外から入ってくる冷気を防ぐこと、

という感じでしょうか。

 

そして、気密を強化する理由は、

空気が外へ逃げていくのを防ぐためですね。

暑い夏は冷房で冷えた空気を外に逃さないことで、

寒い冬は暖房で暖まった空気を外に逃さないこと、

という感じでしょうか。

 

この2つを強化すれば、家全体に空気が流れやすくなり

家の中の温度差を最小化出来るため、

昔の家のように脱衣や風呂が激寒になることも激暑になることもない、

というわけですね。

 

今やこれらは当たり前となっているのですが、

とはいえ、実際はこれだけでは充分だとは言えなくて、

これに付加して間取り面でも工夫が必要となります。

 

✔️廊下をなくす!

 

まず、1つ目の間取りの工夫がこれです。

廊下が出来ると廊下が空気を遮断してしまうし、

実際、昔のお家が寒かったのは、断熱と気密の悪さもありますが、

それと同時に無駄に廊下がたくさんあったからです。

言い換えるなら、廊下が断熱材的な役割を果たしていたというわけですね。

 

廊下に通じるドアを開けっ放しにしていたら、

なんとなく空気が逃げているような気がしてしまうため、

反射的に閉めちゃいますしね。

 

ゆえ、断熱と気密の強化と共に廊下をなくす設計をすることも、

快適な住まいをつくるためには欠かせない要素だというわけです。

 

廊下をなくせばその分床面積が小さくなり家のコストを抑えられるし、

ドアの本数やスイッチの数も減らすことが出来るので

さらにコストカット出来ますしね。

 

また、空気の分断を防ぐためには、

平屋が建てられるのであれば2階建てではなく平屋にすべきです。

2階建てになれば、階段によって上下階の空気が分断されてしまうからです。

かつ、2階建ての場合、廊下も多く出来やすいからです。

 

以上のような理由から、

弊社では「廊下のない平屋」を提案の基本としているわけです。

 

✔️水回りも日が当たる場所に!

 

そしてもう1つの間取りの工夫がこれです。

ほとんどのお家が脱衣場やお風呂を北に配置しているのですが、

これこそが脱衣場やお風呂を寒くしている最大の原因ではないでしょうか。

 

最近は、共働きが常識化していることもあってか、

室内干しをしたいという奥さんが急激に増えていますしね。

 

そんなわけで、基本的には日光が射し込む場所に

洗面や脱衣場をつくるようにしているのですが、

こうすることによって水回り特有のジメジメ感もなくなり、

カラッとした状態を保ちやすくなるし、

明るくて清々しい場所で身支度することも出来ます。

 

カラッとした脱衣になれば、

脱衣室にフェイスタオルやバスタオルはもちろん、

下着やちょっとした着替えまで置けるようになりますしね。

 

いかがでしたか?

間取り面での2つの工夫は意外だったかもしれませんが、

「言われてみると確かにそうだなー」という感じじゃありませんか?

 

というわけで、若干非常識ではあるかもしれませんが、

より快適な住まいにするためにはこんな方法もあるんだよ、

ということをぜひ覚えておいていただけたらと思います。

 それでは...

10/5㈭当たり前から外れる勇気~家づくりに関する豆知識~

 

前々回お伝えしたように

住みやすさや使いやすさは家の大きさに比例しないため、

少しでもコストを抑えるためにも

家のサイズは最小限にとどめるのがベストだというのが個人的な意見です。

 

また、これからの長い人生の中で、

夫婦2人だけで暮らす時間の方が圧倒的に長いと考えると、

2人の手に余るサイズの家を持てばその分維持管理も大変だし、

それにかかるコストも増えるので、

その観点からしても目先のことばかりに囚われず、

先々まで考えた上で家の大きさを決めるべきではないでしょうか?

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

とまあ、これが弊社の基本的な家に対するスタンスであり、

私自身は心底そうすべきだと思っているのですが、

家は30坪あるのが普通だという先入観と

みんなと同じであることの安心感から、

この考え方に足を突っ込めない方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

家が小さくなるほど坪単価も上がってしまいますしね。

 

そんなこんなで今回は、家の価格についての正しい考え方と、

みんなと同じは実は間違っていることが多い

という話をしていきたいと思います。

 

✔️坪単価<総額

 

坪単価は家が大きくなれば必然的に安くなり、

逆に家が小さくなれば必然的に高くなります。

また、使う材料によって違ってくるのはもちろん、

同じ材料を使い同じ面積で建てたとしても、

家の形や土地の形によって違ってきます。

 

なので、坪単価というものは、

価格を判断するには決して適切なものではなく、

それどころか、そこにこだわるとただただ大きな家を建てることになり、

家の総額は高くなるわ、固定資産税も高くなるわ、電気代も高くなるわ、

メンテ費用やリフォーム費用も高くなるわ、

とお金のかかる家になってしまいます。

 

例えるなら、

坪単価70万円の35坪の家と坪単価80万円の25坪の家では、

後者の方が坪単価は10万円も高いけど、

総額は450万円も安いといった感じです。

 

そして、この違いは毎月の返済に直すと15,000円ほど違ってくるのですが、

仮に、これをずっと銀行に貯金していったとしたら、

35年後、手元に残るお金は630万円も違うし、

仮に、これを銀行貯金ではなく長期積立投資に回し続けたとしたら、

35年後、手元に残るお金は、

630万円の2倍どころか3倍ぐらい違ってくるかもしれません。

ゆえ、個人的には少しでも家にかける費用を減らし、

そのお金を積立に回して欲しいと思っているというわけです。

 

家を持つことは幸せなことですが、

その幸せは、必ずしもかけたお金に比例するわけじゃないし、

自由や安心感を手に入れるためには、

お金に余裕があることが絶対条件だからです。

 

✔️みんなと同じ安心感が失敗の素

 

そして、もう1つお伝えしたいことが、

みんなと同じという安心感は

自由や安心感を手放す大きな原因になるということです。

つまり、この安心感が家の浪費につながり、

あなたの元からお金の余裕を奪ってしまうということです。

 

例えば、周りの友達が建てている家が

35坪ぐらいが普通だったとして、

建築費用に3000万円かけているのが普通だったとしても、

それと同じ選択をすることによって

あなたの家計が苦しくなりそうだとしたら、

その選択はどう考えても間違っています。

 

それゆえ、友達に劣ったような気持ちになるかもしないし、

恥ずかしいという気持ちになるかもしれないし、

あるいは、もっと大きな家にした方がいいと親から言われ

迷うかもしれませんが、

そんな感情よりもあなたにとってベストな予算と

ベストな家づくりの計画を立てることを一番に考えるべきです。

 

優先すべきは「家族の幸せと心の豊かさ」であり、

現実的に考えるとそれを実現するためには、

お金にゆとりがあることは絶対に外せない条件だと思います。

 

というわけで、ぜひ前々回の記事も合わせて読んでいただき、

正しい家づくりの選択をしてもらえたらと思います。

当たり前は、誰かにとって都合がいいルールであることが多いので、

当たり前から外れる勇気さえ持てればきっと成功への道が開けますから。

 

それでは、、、

 

 

10/2(月)合理的な土地探し~家づくりに関する豆知識~

 

土地探しは、土地にかける予算とどんな家を建てたいかを

ある程度明確にしてから始めるのが理想的です。

 

というのも、この2つを分かっていないと、

価格が高過ぎる土地や面積が広過ぎる土地を選んでしまう可能性が高くなり、

家に充分な予算がかけられなくなるか、

あるいは、家も妥協出来ないとなると銀行からの借り入れが増えることとなり、

家計にゆとりがなくなる可能性が高くなってしまうからです。

 

なので、土地を買わないといけない方は、

まずは「資金計画」を行い土地と家の予算をそれぞれ明確に出してから

土地を探し始めることをオススメしています。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、土地の予算を明確に出してないまま

土地探しをした場合どんなことになりやすいのか、

今回は一緒に考えていきたいと思います。

 

✔️日当たりがいい土地がいい

 

土地を買うなら「日当たりが良い土地がいい」

家を建てるほとんどの方がそう思い、

誰もが自分が住みたい地域で、

日当たりが良い土地に絞って土地を探します。

 

しかし、日当たりが良い土地は、

そうじゃない土地よりも高めに価格が設定されているため、

そこに固執してしまうと、

ほぼ確実に土地に多額の予算を注ぎ込むことになります。

 

では仮に、

あなたが本来土地に使える予算の上限が600万円なのに、

その2倍の1200万円の土地を買ってしまったら一体どうなるでしょうか?

 

イメージとしては、

本当は坪12万円ぐらいで50坪ぐらいの土地を買うべきなのに、

20万円する土地を広めが良いからと60坪も買ってしまった場合です。

 

この場合、これだけで毎月の返済額が20,000円ほど変わってきます。

35年間合計すると840万円手元に残るお金が違うということですね。

(この浮いた20,000円を35年間ずっと積立投資していったとしたら、

840万円どころか、この2倍も3倍も手元に残るお金が違ってきます)

 

いかがですか?

土地の選び方によってずいぶんと違ってくるのを

ご理解いただけたのではないでしょうか。

 

ただ、ここで心配なのが、

日当たりがいい土地を買わないと家に影響があるのではないか

ということですよね?

 

しかし、この問題に関しても実は全く心配することはありません。

そもそも、家の設計は土地に合わせてするものだからです。

つまり、日当たりが悪ければ悪いなりの光の採り方が出来るのが

自由設計だということです。

 

そんなわけで、

土地の日当たりにそこまでこだわることなく

土地選びをしていただけたらと思います。

 

✔️ちょっとでも広い土地がいい

 

予算をわかっていないまま土地探しをしてしまった場合、

やってしまう2つ目のことが広い土地を買ってしまうことです。

ゆったりとした庭が欲しいとか、

家庭菜園がしたいという憧れに頭の中が支配されちゃいますからね。

 

しかし、これも日当たりいい土地同様に、

金銭的な苦難に陥りやすくなってしまいます。

土地が広くなったことにより、土地代はもちろん

外構工事費用も高くなるし固定資産税も高くなるからです。

 

では、あなたが建てたい家を

建てるには60坪もあれば充分だとして、

100坪も買ってしまったら一体どうなってしまうのでしょうか?

 

まず土地代が12万円だとしたら、

40坪余分に買ったことによって480万円予算が増えますよね。

外構代に関しても、価格が坪当たり2.5万円必要だとしたら、

これだけで100万円工事費用が高くなってしまいます。

 

固定資産税に関しても、

60坪を超える部分は2倍の税金が課せられるため、

その分、税金の支払い負担が大きくなります。

 

仮に、土地の評価を12万円だと仮定したら、

200㎡(=60坪)までは、評価が2万円なのに対し、

200㎡を超える部分は、評価が4万円になるため、

4万円×40×1.4%=22,400

余分に税金を納めないといけなくなるというわけですね。

 

そして、固定資産税は土地を持ち続ける限りずっと払うので、

仮にこの家で、これから60年住むとしたら、

合計約135万円も余分にお金を払わないといけないというわけですね。

 

そんなわけで、まずは予算を知り、

かつ、どんな家を建てたいかを知った上で土地を探すことで、

賢く家を手に入れていただけければと思います。

 

それでは、、、