2021年04月

4/28(水)昼も夜も大切な「光」 ~家づくりに関する豆知識~

以前は、部屋ごとに、天井の真ん中にシーリングライトと呼ばれる

大きな照明器具を付けるのが主流でした。

 

この器具の良いところは、寝る時に常夜灯(別名豆球)に出来ることであり

真っ暗の中寝るのが怖い人にとっては非常に嬉しい機能だったりします。

夜中、トイレで起きた時も真っ暗じゃないから、安心して行けそうですしね。

 

しかし、この器具はデザイン的な面で言うと、決してカッコ良いとは言えないことから

近年は、この器具に変わってダウンライトと呼ばれる天井埋め込み型の

小さな照明器具を数多く設置するようになってきたり、間接照明を随所に使用することが

主流となってきています。

 

こんにちは。

eguken Myhome studio 樺島です。

 

そして弊社でも、ダウンライトを主に使うことが多いのですが、意匠性を高めるために

バランスを考えて器具を配置することはもちろん、部屋や場所によって設置する場所に気を付け

より過ごしやすい空間になるように工夫をしています。

 

例えば、寝る時は上を向いて寝るため、基本的にはベッドの真上に器具をつけないように

しています。

シーリングライトなら常夜灯に出来るので問題ないですが、ダウンライトは、たとえ調光機能を

つけたとしても、どうしても常夜灯よりも明るくなってしまい、睡眠の妨げになりやすいからです。

  

リビングも、よく考えて照明を配置すべきです。

 

太陽の光もそうですが、テレビに照明の光が直接当たると、反射して画面が見にくくなって

しまうからです。

 

それゆえ、照明器具の使い分けや、配置への工夫をしなければいけないんですよね。

ダウンライトの設置位置を工夫したり、あるいは、別の器具で光を補助的に補ったり

あるいは、間接照明を使ったり、という風に。

 

日中も場所に応じて光の採り方に工夫が必要

 

そして、この光に対する配慮は、夜だけじゃなく、日中においてもすべきことです。

 

例えば、寝室は文字通り、「ただ寝るだけの部屋」であるため、基本的には、太陽が出ている間は

使うことがありません。

そしてそう考えると、そもそもこの部屋を、日当たりが良い位置に配置する必要がありません。

 

また、子ども部屋に至っても、日当たりが良い南に配置し、しかも大きな窓をつくってしまうと

太陽の光線が鬱陶しくて、自分の部屋で勉強しにくくなってしまうため

無理に日当たりが良い位置に配置する必要はありません。

 

子供たちは、遅かれ早かれ、いずれ出て行くことになるし、そうなれば物置として使うようになる

可能性も充分にあり得ますからね。

 

他方、一般的には、日当たりを良くした方が良い場所が、なぜか日当たりが悪い場所に

配置されています。

洗面室やランドリールームといったスペースです。

 

最近は、アレルギーもあってか、外干しよりも室内干しを希望される方が増えていますが

そうなれば、ランドリールームは、出来るだけ太陽の直射日光が当たる場所に配置した方が

いいと思いませんか?

直射日光が当たれば、除菌効果がありますしね。

 

この他、一番過ごす時間が長いリビングは、一番日当たりを良くしたいと誰もが

お考えになるでしょうし、その実現のために、リビングを一番日当たりが良い

南に配置し、その南面に大きな窓を設置されますが、そのほとんどが、カーテンが閉じられた状態

になってしまっています。

丸見えになってしまうからです。

 

また、日が入ってき過ぎて暑いせいか、あるいは、紫外線で家が傷んでしまうのを防ぐためか

あるいは、光がテレビに反射して見にくいせいか、あるいは、防犯的な理由なのか

シャッターまで閉めいるお家も、よくお見かけします。

 

これでは、光が室内に入ってこないし

なんのために大きな窓を設置したか分からないですよね?

 

ですから、日中の自然光も、直接的に採り込むべき場所と間接的に採り込むべき場所を見極めて

敷地条件に合わせて間取りを考えるようにすべきなんですよね。

 

結果、昼間も夜も、非常に過ごしやすいお家が出来上がるというわけです。

 

「光」は心地いい暮らしをするために、最も大切な要素と言っても過言ではありません。

それゆえ、昼も夜も大切な「光」を、心地よく感じられるような住まいを意識しながら

間取りを考えてみていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

4/26(月)家づくりという分岐点で考えるべきこと ~家づくりに関する豆知識~

 

金融庁の『老後2000万円問題』が大きな話題を集めましたが、20198月に公表された

『年金の健康診断』の結果も看護出来ないものになりました。

 

これは5年に1度のサイクルで厚生労働省が公表している年金の財政調査です。

この結果によると、最悪のシナリオでは2052年度に国民年金の積立金が枯渇すると

考えられています。

 

最良のシナリオでも、サラリーマンがもらえる年金は、現役時代の50%程度にもなるもようです。

 

現在の若い世代は、親世代のような老後を送れない可能性も出て来ています。

終身雇用制度は崩壊しつつあり、非正規雇用で働く人も少なくありません。

『退職金がもらえない』『定年までに充分な老後資金が貯められない』ことに加え

『年金も充分にもらえない』おそれが出ているのです。

 

こんにちは。

eguken Myhome studio 樺島です。

 

これは、とある経済誌に掲載されていた記事なのですが、この記事にも書かれているように

私たちは例外なく誰もが、若いうちから老後に備えていく必要があります。

 

そして、資産形成のためには、今のうちからコツコツと積み上げていくことが

なにより大切なことになります。

宝くじにでも当たらない限り、いきなり大金を手に入れることは不可能ですからね。

 

それゆえ、毎月の給与から、出来る範囲を積み立てていくようにしなければいけないのですが

そのためには、まずはその費用を捻出なければいけないし、それと同時に、そのお金を

どのように運用していくかを考えなければいけません。

 

住宅ローンを負担にしない

 

資産形成の原資をつくるためには、住宅ローンの返済額を、無理に増やさないようにすべきです。

30年や35年という、とんでもなく長い期間ずっと、その負担が固定されてしまうからです。

 

そして、そのためには、家づくりをする時には出来るだけ自己資金を投入するか?

あるいは、自己資金がない場合は、家づくりの予算を抑える工夫をすることによって

住宅ローンに負荷を与えないようにしなければいけません。

 

土地にかかる費用を抑える工夫をしたり、家にかかる費用を抑える工夫をしたり、庭にかかる費用を

抑える工夫をしたり、これら3つ全ての費用を抑える工夫をしたりすることによって。

 

子供たちの成長とともに、必然的に出費は増えていくわけですし

(食費、こずかい、電気代、携帯代、塾代などなど)

今後は社会保険の負担も上がっていくのは間違いないため、よほど給料が上がらない限りは

出費の増加に逆行して手取り金額は減っていく可能性が高いのが

私たちが知っておくべき現実です。

 

それゆえ、今の状況だけを考えて大丈夫そうだからと、資金計画の際に、大盤振る舞いに

ならないよう細心の注意を払う必要があるんですよね。

 

積立方法も勉強することが大切

 

このように、家づくりをきっかけとして、まずは資産形成のための積立金を捻出していただきたい

のですが、とはいえ、その積立金をただ単に銀行に預けていてもお金が増えないことも

同時に理解しておかなければいけません。

 

それゆえ、数万円という金額を毎月コツコツと積み立てていく別の手段を知ることも

とても大切なこととなります。

 

その手段としては、投資信託と株式の2つがあるのですが、多くの方がこの2つに関しては

リスクを過大に考えてしまい、踏み出せないでいるのではないでしょうか?

 

しかし、iDeCoやつみたてNISAといった、税制優遇がある制度をうまく利用しつつ

ドルコスト平均法で毎月定額の積立をしていけば、リスクを緩和しつつ

効率的にお金を増やしていくことが出来るため、難しそうだからと避けることなく

前向きに勉強して取り組んでいただければと思います。

 

家づくりをする時は、ただ単に家を建てるということだけじゃなく、大切なお金のことも同時に

しっかりと計画をすべき時なので、難しいことかもしれないですが、今だけじゃなく先のことまで

考えた資金計画と、その計画の範囲内で出来る家づくりをしてください。

 

それでは、、、

 

 

 

4/21(水)住宅会社と一緒に土地選びをする理由 ~家づくりに関する豆知識~

 

家を建てる時、地域によって建築に対する制限が異なります。

 

例えば、○○市は大きく分けると、市街化区域市街化調整区域という

2つの地域から出来ているのですが、市街化調整区域は、市街化区域に比べて

家が建てにくい地域となっています。

 

市街化区域は、街を活性化させるために活用する地域なのに対し

市街化調整区域は、街の活性化をそれほど積極的に行わない地域だからです。

 

具体的には、市街化区域は、田んぼや畑といった農地が簡単に宅地に変わるのに対し

市街化調整区域では、基本的に田んぼや畑は宅地に変えられないようになっており

また、変えることが出来るとしても、厳しい条件をクリアしなければいけない上

ものすごく時間がかかったりします。

 

また、新しく宅地を造成する場合でも、○○坪以上の広さで区割りをしなければいけない

という決まりもあるんですよね。

 

こんにちは。

eguken Myhome studio 樺島です。

 

そして、市街化区域においても、さらに細かく地域が分かれており

その地域ごとに建てられる家が異なります。

 

例えば、駅の周辺や繁華街付近、そして幹線道路沿いなどの土地は

敷地いっぱいまで家を建てやすくなっているし、高さの制限なども厳しくないため

大型建築物を建てやすい地域になっているのに対し、そういった中心部から離れた住宅街では

中心部に比べて建てる家の大きさや高さなどの制限が厳しく設定されています。

 

このようにして、地域によって利用用途を変えることで、私たちがより住みやすくなるように

しているのですが、私たちが、主に購入するようになる住宅地においてもまた

いくつかの地域に分けられており、その地域によって土地の選び方も多少異なってくるんですよね。

 

南道路よりも北道路の方がいい?

 

住宅地には、低層住居専用地域と中高層住居専用地域と住居専用地域3つがあるのですが

(それぞれさらに1種と2種に分かれるので正確には6つです)

最も制限が厳しい低層地域で土地を選ぶ場合、土地に対する考え方というか

視点を少し変えるようにすべきです。

 

というのも、この地域では、敷地の北側への日影に対する規制がかなり厳しく

例えば、南道路の土地を購入した場合、通常、家を出来るだけ敷地の北に寄せて建てるのですが

この地域では、そうすることが出来なくなるからです。

 

つまり、家の北側に出来る日影がより少なくなるように家を建てなければいけなくなるため

結果、敷地の北に無駄な余白をつくらないといけなくなる可能性が高くなるというわけです。

余白をつくっても一切利用用途がない場所に、です。

 

それゆえ、この地域では、最もみんなが選ぶ南道路の土地を選ぶよりも

むしろ北道路の土地を選ぶことをオススメします。

 

そもそも日影に対する制限が厳しくなる北側を駐車場として利用することになる

北道路の土地を買っておけば、意味なく無駄な余白をつくることなく

家を建てることが出来るからです。

 

また、北道路の場合、敷地の南に寄せて家を建てるようになるため、日当たりが悪くなって

しまいがちなのですが、この地域では、南に建てる家も、あなたと同じように北側に無駄な余白を

つくらざるを得なくなるため、北道路の土地であったとしても、他の地域に比べて

日当たりが悪くなりにくい、というメリットがあります。

 

そんなこんなで、この地域では、南道路よりもむしろ北道路をオススメしている

というわけです。

 

北道路の土地は、道路と反対の方向にパブリックスペースやプライベートスペースを配置

しやすいため、プライバシーが守りやすい家がつくりやすくなるし

かつ、土地代が100万円〜200万円もカット出来ますしね。

 

こういったことは、決して不動産屋さんでは分からないことだと思います。

また、あなた自身も分からないことだと思います。

 

ですから、土地選びは、こういう視点を持って土地を見てくれ、またアドバイスしてくれる

住宅会社と一緒に行うようにしていただければと思います。

 

それでは…

 

 

4/19(月)敷地を無駄に余らせてしまう3つの当たり前 ~家づくりに関する豆知識~

「建ぺい率」とは、その土地の上に、一体どれくらいの大きさまで1階をつくっていいのかを

示す基準なのですが、例えば、土地の広さが40坪で建ぺい率が60%の場合

その土地には、40×60%=24坪まで、1階をつくってもいいということになります。

 

もちろん、それは車を何台停めるつもりなのか、とか、庭をどのように使うのかによって

違ってくるのですが、出来れば、制限いっぱいまで1階を大きくつくることをオススメします。

 

その方が、より家が使いやすくなるし、耐震性や耐久性も高くなるし

庭の維持管理の手間も少なくて済むからです。

 

こんにちは。

eguken Myhome studio 樺島です。

 

しかし、これからお伝えする3つの理由から、多くの方が敷地をあまり有効活用出来ていません。

 

その1:家は「日なた」に建てるという当たり前

 

日当たりのいい家にすることが大前提なので、日影が極力出来ない土地を探すことや

日影が出来てしまう土地であれば、日影を避けて間取りを考えることが

家づくりでは当たり前となっています。

 

しかし、果たして全ての部屋を日当たりを良くする必要はあるのでしょうか?

また、全ての部屋を南向きにする必要はあるのでしょうか?

 

この点をもっと掘り下げて考えていただくと、もっと家づくりに自由度が生まれます。

つまり、日影に配置しても構わない部屋があるとしたら、無駄に敷地を余らせるよりも

日影となる部分を利用するという選択肢が出てくるというわけです。

 

その2:プライベートルームは2階という当たり前

 

ハウスメーカーのモデルハウスはもちろんのこと、現在建っている家のほとんどが

この原則を基に間取りをつくっています。

 

それゆえ、それが当たり前なんだと、知らず知らずの間に頭に刷り込まれていってしまいます。

 

しかし、冷静に考えてみてください・・・

 

小さなお子さんは、2階につくった自分の部屋を使うでしょうか?

一体いつからその部屋で寝るでしょうか?

わざわざその部屋まで荷物を片付けに行くでしょうか?

 

また、子供たちはやがて家を出て行きますが、その時その部屋を別の用途として

使えるでしょうか?

 

そう考えてみると、敷地にゆとりがあるのに、わざわざプライベートルームを

2階につくる必要はあるんでしょうかね?

1階につくるという選択肢があってもいいと思うんですけどね。

 

その3:コスパに優れているという当たり前

 

そして、最後の理由が、2階建ての方がコスパに優れているという理屈です。

 

逆に言うと、平屋は高いという理屈ですね。

 

確かに、同じ面積で比べれば、平屋の方が高くなるんですが、結局は、これも家のつくり方

次第なんで、ここからは、そうならないための考え方についてお伝えしていきたいと思います。

 

コストをアップさせない工夫

  

まず1つ目の工夫が「廊下をなくす」ということです。

プライベートルームを全て2階につくった場合、2階にはそれぞれの部屋に行くための

廊下が必要となるのですが、プライベートルームを1階にも分散してつくると

この廊下を少なく出来たりあるいはゼロにすることも出来ます。

 

また、2階につくる部屋が少なくなれば、2階にトイレをつくる必要もなくなるので

トイレスペースとトイレのコストも、カットすることが出来ます。

 

そして、2つ目の工夫が

「プライベートルームを必要以上に大きくつくらない」ということです。

 

というのも、寝る時間以外は、ほぼリビングで過ごすようになるからです。

つまり、寝室にせよ、子供たちの部屋にせよ、言うなれば、ただ寝るだけの部屋だから

最低限でいいということですね。

 

これはほんの一部ですが、このような工夫が出来れば、住み心地とか使いやすさを

全く損なうことなく、面積をカットすることが出来ます。

そして、その分コストをカットすることが出来ます。

  

ということで、家づくりのよくある常識を無条件で受け入れるのではなく

このように別の角度からも考えていただき、合理的で、使いやすく住みやすい

それでいてコストも手頃な家を建てていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

4/13(水)散らかりにくい家の作り方 ~家づくりに関する豆知識~

 

 

せっかく家を建てても、多くのご家庭のリビングダイニングキッチンが

半年もしない間に、たくさんのモノでごった返してしまうようになります。

 

確かに、リビングダイニングキッチンは、家族みんながほとんどの時間をそこで過ごすため

この空間がいつもキレイに片付いているなんてことは、普通に考えると

あり得ないことかもしれません。

 

しかし、家具や内装にもこだわったその空間を、なるだけスッキリと、かつキレイに保ちたい

という願いは、家を建てる誰もが共通してお持ちなのではないでしょうか?

 

そして、そのためには、掃除・片付けをこまめにする必要があるのかもしれませんが

その状態を継続して保ちやすくするためには、そもそも散らかりやすくなってしまう原因を

間取りで解決することが必要不可欠です。

 

こんにちは。

eguken Myhome studio 樺島です。

 

では、そもそも家が散らかりやすくなってしまう原因とは一体何なのでしょうか?

 

原因その1:プライベートルームが全て2階にある

 

一般的に家は、“1階がパブリックスペース”、“2階がプライベートスペース

であることを前提として間取りがつくられます。

 

つまり、寝室も子どもたちの部屋も全て、当たり前のように2階につくられることになるのですが

では、子どもたちは、建てたすぐから自分たちの部屋をフル活用するでしょうか?

 

また、自分たちの荷物を、わざわざ自分の部屋まで片付けに行くのも取りに行くのも

非常に面倒くさいため、いつも使うものは全て、いつも居る場所の近くに置くようになります。

つまり、リビング付近にどんどんモノが増えていくというわけです。

 

さらに、子どもたちはもちろんもこと、あなた自身も、いつも着る服やパジャマを

わざわざ2階の自分の部屋まで持って行ったり、取りに行ったりするでしょうか?

 

しないですよね・・

だって面倒くさいですもんね。

 

結果、ダイニングチェアーやソファーには、いつも着る服が掛けられていたり

脱ぎっぱなしで放置されていたりという状態になってしまいます。

 

原因その2:収納のつくり方が悪い

 

そして、2つ目の原因が、収納のつくり方が悪いことです。

 

例えば、一般的な家は2階にスペースが余りがちなので、1階にあまりつくれない収納を

2階で補おうとするのですが、そもそも1階に収納がなかったり、収納が少ないことって

問題だと思いませんか?

 

また、至る所に分散してたくさん収納をつくるのも

決してオススメ出来ない収納のつくり方です。

 

非常にモノの管理がしにくく、どこに何を置いたか分からなくなってしまうため

モノがなくなりやすく、そうなれば無駄な出費が増えるし、かつモノがどんどん増えて

いくことで、さらなる収納不足を招く原因にもなってしまうからです。

 

さらに、奥行きが深い収納をたくさんつくることも、決してオススメ出来ない収納のつくり方です。

 

奥行きが深い収納は、手前のスペースが全てデッドスペースになってしまうため

見た目ほど収納することが出来ないからです。

 

また、そのデッドスペースにモノを置いてしまうと、奥に置いてあるモノが分からなくなったり

忘れてしまうため、さらにモノが増えてしまい、結果、さらなる収納不足を招く

原因になってしまうからです。

 

収納に関しては、多くの方が知らず知らずの間に、これら3つの間違いを

犯してしまっていると思います。

 

共働きが当たり前となった今は、家事の負担をいかに減らすことが出来るかは

家を建てる全ての方にとって、非常に切実であり、大切なコトだと思います。

 

ということで、お伝えさせていただいたことを考慮しつつ

家づくりをしていただければと思います。

きっと、あなたの片付けや掃除の手間を大幅に楽にしてくれるはずですから。

 

それでは、、、

 

 

4/8(木)みんなと同じが必ずしも正しいとは限らない ~家づくりに関する豆知識~

土地探しは、自分自身が土地にかけられる予算を把握した上で行うべきです。

 

というのも、正確な予算を知らないまま土地探しをしてしまうと

土地に予算を使い過ぎてしまうからです。

かなり高い確率で。

 

結果、肝心の家の予算を削らざるを得なくなるか、あるいは、借入額を増やすことになり

後々の生活を圧迫することになります。

また、将来のための貯蓄の原資を削ってしまうことになります。

 

それゆえ、まずは資金計画を行い、現実的な土地の予算を知ることから始めなければいけません。

 

こんにちは。

eguken Myhome studio 樺島です。

 

資金計画では、まずは全体予算をいくらにするのか?

から決定し、次に土地や家や庭などに、それぞれ一体どれくらいの予算を割り当てるべきなのか?

を決定していくのですが、たいていの場合、住もうと思っているエリアの土地相場と

実際土地にかけられる予算は一致しません。

 

住みたいと思っているエリアの土地の相場価格は1000万円なのに対し

資金計画の結果、実際土地に使える予算は、700万円しかなかったという感じですね。

 

このように、予算とのバランスをとりながら家づくりをしていくと、たいていの場合

土地や家にかけられる予算は、思っているよりも少ないという現実が見えてきます。

 

みんなと同じである必要はない

 

土地の予算が少なくなれば、必然的に選べる土地の範囲が絞られてくるのですが

この時、理解しておくべきことが、みんなが良いと思っている土地を

同じように探す必要はないということです。

 

みんなが良いと思っている土地が、必ずしも良い土地であるとは限らないからです。

 

代表的な例で言えば、日当たりが良さそうな南向きの土地ですが、この土地は、最も価格設定が

高い上、家代や庭代までも高くなってしまいます。

 

外からの視線や強風や強い日差しを遮るために、カーテン、シャッター、目隠し、植栽といった

余分な工事費用が満載となるからです。

 

その上、みんながこぞってこの土地を買おうとするため、価格設定が高くなってしまうのは

もちろん、価格交渉をする余地すらありません。

 

それゆえ、予算とのバランスをとりつつ家づくりを進めるためには、みんなが良いと思っている

土地を、同じように選ばない方がいいというわけですね。

 

この他、土地の形にもそんなにこだわる必要もありませんし、無駄に広い土地を買う

必要もありません。

土地に合わせて家を設計すれば住みやすさや使いやすさが損なわれることが100%ないからです。

 

あなたが建てようとしているお家は、ハウスメーカーや建売住宅のような間取りが一定で

決まっている企画型の住宅ではなく、その土地に合わせて建てる注文住宅ですからね。

 

なので、まずはそれをご理解いただき、土地探しをしていただければと思います。

 

予算の中で土地がなかった場合

 

とはいえ、エリアによっては予算を絞ると選べる土地が皆無に近い状態になることが

あるのですが、この場合、エリア変更が出来ないとしたら、土地の予算をアップせざるを得ません。

 

そして、そのアップした分をどこかで補うしかありません。

家の予算を圧縮する。

親御さんに援助をお願いする。

住宅ローンの借入れを増やす。

あるいは、それら全てにバランス良く振り分けることによってです。

 

家づくりをする時は、どうしても舞い上がって気持ちが大きくなってしまうし

ローン返済も毎月に換算すると、大した負担じゃないように感じてしまうため

あっさり予算をアップしてしまいます。

 

しかし、無理をすれば、それは後々あなたに後悔をもたらすかもしれません。

また、金銭的な理由で、夫婦の仲が悪くなってしまうことも充分考えられます。

 

ですから、まずは必ず資金計画をすること、そして、その資金計画からはみ出ないように

家づくりをすること、この2つを心がけつつ家づくりをしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

4/5(月)大きな家と小さな家 ~家づくりに関する豆知識~

 

家づくりをする時は、後悔したくないという気持ちや、夢を叶えたいという強い気持ちに加えて

見栄なども作用することから、多くの方が、知らず知らずの間に大きな家を建ててしまいます。

 

しかし、その選択が結果的に後々の生活を苦しくし、不安だらけの暮らしをつくってしまったのでは

決して、幸せを手に入れたとは言えません。

 

それゆえ、ご自身の予算を正確に把握し、その予算の中で、無理のない家づくりをすることが

大切だし、そのためには家づくりのイニシャルコストとランニングコストの両方を最小限に

抑えられるよう出来るだけ家をコンパクトにすることをオススメしています。

 

出来るだけ家をコンパクトにすれば、土地や外構のコストも抑えやすいし、将来、夫婦2人だけで

住むことになった時も、維持管理にかかる手間もより少なくすることが出来ますしね。

 

こんにちは。

eguken Myhome studio 樺島です。

 

では、その内容について、もっと掘り下げてお伝えしていきたいと思います。

 

家をコンパクトに出来れば、品質や性能を落とすことなく、家の価格を抑えることが出来ます。

当たり前のことですが、家の価格を最も左右するのは面積だからです。

 

また、家をコンパクトに出来れば、それを建てるために必要となる土地も小さくすることが出来るため

結果、土地代も抑えることが出来ます。

 

かつ、余白を無駄に残すことなく、敷地を最大限に活用して家を建てれば

外構工事にかかる費用も抑えることが出来ます。

 

つまり、家をコンパクトにすることによって、家の費用だけじゃなく、土地の費用や外構工事の

費用までも、同時に抑えることが出来、結果、家づくりのイニシャルコストを

より抑えることが出来るというわけですね。

 

同時にランニングコストにも着目すること!

 

そして、家をコンパクトに出来れば、イニシャルコストだけじゃなく

ランニングコストも抑えることが出来ます。

 

例えば、同じ構造・性能で家を建て、同じ家族が暮らすとしたら、25坪の家と35坪の家では

一体どちらの方が、光熱費が安いでしょうか?

 

もちろん間違いなく25坪の家の方ですよね?

光熱費は、終わりがある住宅ローンとは違い、生涯ずっと払い続けなければいけないコストです。

それゆえ、光熱費を抑える工夫も、家づくりでは欠かせない要素となります。

 

では、家の固定資産税はどうでしょう?

これも光熱費同様に、面積が小さい家の方が間違いなく安くなります。

 

土地の固定資産税も家の固定資産税と同じで、同じ評価額の土地で比較すると

より小さい土地の方が、土地の固定資産税をより抑えることが出来ます。

 

また、地域によっては、固定資産税だけでいい地域と、固定資産税に加えて

都市計画税が必要となる地域もあります。

 

そして、あなたが暮らす地域が、固定資産税だけじゃなく都市計画税まで必要な地域だとしたら

少しでも税金の額を抑えたいですよね?

 

さらに、家を所有することによるランニングコストとして忘れてはいけないのが

定期的に必要となる外部の塗り替えにかかるメンテナンス費用です。

 

もし、建てた後50年間その家で暮らすとして、15年ごとにメンテナンスが必要だとしたら

3回この費用を捻出しなければいけませんが、この費用も、大きな家よりも

小さな家の方が抑えることが出来ます。

 

家は持てば、それで終わりではありません。

持った後も、それを維持していくために、以上のような継続的にかかる費用があり

それら費用のことも同時に考えつつ、家づくりをしなければいけません。

 

ということで、建てた後、少しでもゆとりを持って暮らしていくために、予算の正確な把握と

その予算の中で、無理のない家づくりをしていただければと思います。

 

そして、開放感、住みやすさ、使いやすさなどは、必ずしも家の大きさに比例するわけじゃないので

家を坪数や広さで、判断しないようにしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

4/1(木)堅実家づくりの考え方 ~家づくりに関する豆知識~

 住宅は3回建てると満足がいくと言われますが、これができる人は少ないでしょう。

住宅取得は居住地域、間取り、構造、設備、材料、そして資金計画が重要な検討項目になります。

 

欲求が先行すれば、部屋数は多くなります。

構造は安全性に関連し、設備は日常の利便性に影響しますので、余裕を持った仕様になりがちです。

それらは最終的にコストに反映されます

 

住宅メーカーは施主の味方を装いながら、少しでも高い住宅を勧めることもあります。

それが施主の夢の実現に叶うなら、互いの求めるところは一致します。

どんなに高額になっても、分割返済に換算すれば

グレードアップ仕様は月々わずかな金額となります。

 

住宅取得時はどこか舞い上がった気分になりがちです。

家族の夢がかなえられるならば

わずかな増額くらいなんとかなるだろうと自分で過信しがちです。

 

しかし、大切なのは、いくら借りられるかではなく、いくら返せるかを基準に検討することです。

住宅ローン返済の35年間に、どのような支出があるかを考えましょう。

火災保険、固定資産税等の住宅関連費用だけじゃなく、子どもの教育費用、塾費用なども

考慮しなければいけません。

 

全館空調はヒートショックもなく、快適かもしれません。

しかし、やがて子どもが独立し、人がいなくなった場合

空調費が余計にかかることは誰でも分かるはずです。

また、家族が最も多い時期に合わせて部屋を設ければ、やがて空室だらけになるでしょう。

 

そして、いつかは家じまいの時が来ます。

住宅は人が住めば資産ですが、人がいなくなれば負債ともいえます

そんな先のことは考えられないとは言わず、今後のことを考えて

できる範囲で想いを巡らせてみましょう。

 

こんにちは。

eguken MYhome studio 樺島です。

  

これは、とあるファイナンシャルプランナーの方が、書かれていた記事なのですが

家づくりをする全ての方にご覧いただきたい内容だったので

一部抜粋し掲載させていただきました。

 

この記事にも書かれている通り、家づくりをする時は、気持ちが大きくなりがちだし

同時に金銭感覚も麻痺しやすくなります。

 

また、その増えた金額を簡単に住宅ローンでまかなえてしまうがゆえに

どうしても予算が膨らみがちになります。

返済も分割換算すると、それほど問題ないような感覚に陥ってしまいますしね。

 

ですが、覚えておいていただきたいことは、仕事や自分の体調は35年間保証されていないのに

ローンの返済だけは35年間確定してしまうということです。

 

この記事にも書かれている通り、欲求が先行すれば、部屋数も多くなるでしょうし

かつ、それらの部屋も広くつくってしまいます。

 

また、いくつも住宅会社を回り、その説明を聞いていたら、誰もが優れた機能を有した設備を

導入したくもなるでしょう。

 

ですが、それらは全てコストとして反映され、結果、あなたの日々の負担を

増やしてしまうことになりかねません。

 

今の収入がずっと維持されること、あるいは、段階的に増えていくことを前提として

資金計画を立てられる方が多くいらっしゃいますが、

今の社会を見渡した時、それは果たして保証されているのでしょうか?

 

今は、少子高齢化の影響を受けて、税や社会保障の負担が徐々に増えていっています。

つまり、天引きされるお金が増えていっているというわけです。

 

給料が横ばいであれば、あなたの手取り金額はどんどん減っていくし

多少、支給される給料が増えたとしても、手取り金額は、さほど増えないのが現実です。

 

そして、それに加えて、今のうちから老後資金までもコツコツと蓄えていかなければいけないのが

私たち全員が抱える共通の問題です。

 

ですから、家づくりをする時は、予算という現実と、欲求というのバランスを

上手く取りつつ計画を立てていただければと思います。

 

そして、そのためには、家づくりの正しい知識を身につけ、コストを押し上げる要素だけじゃなく

コストを抑えられる要素もしっかりとご理解いただければと思います。

 

それでは、、、