2022年02月

2/28(月)機能性と美しさの相関関係~家づくりに関する豆知識~

 

どれだけ掃除をしても、ホコリは、いつの間にか、至るところに発生し溜まっていきますが、

実は、どんな家にするかで、その度合いも掃除の範囲も違ってきます。

 

例えば、キッチンの前には、出来た料理を置くためのカウンターをつくるのが一般的ですが、

この棚は、何かを置くには、丁度いい高さであることから、

いつの間にか、料理以外のモノをたくさん置いてしまいます。

 

薬とか、文房具とか、手紙といった細々したモノを、です。

これらは、すぐ手に取れる場所であり、かつ、なくなりにくい場所に

置きたくなるものだからです。

 

結果、カウンターに溜まったホコリ掃除がしにくくなるし、

飛び散った水や油がホコリに付着して固まり、

頑固な汚れと化してしまいます。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

他方、あえてカウンターの上にモノが置けないよう

カウンターを薄く仕上げてやると、

劇的に掃除がしやすくなります。

 

そもそもその上にモノが置けないし、布巾で拭く時も、

いちいちその上に置いてあるものを

除けながらしなくていいからです。

洗い物終了と同時に、ササっと簡単一拭きって感じですね。

 

この結果、リビングやダイニングからキッチンを見た時、とってもスッキリした状態に見えます。

カウンターの上に生活用品が、一切陳列されてないわけですからね。

 

ただ、この上に置いてしまいやすい細々したモノが管理しやすい収納を、

同時につくる必要もありますけどね。

そうしないと、今度はカウンターの代わりに、ダイニングが物置になっちゃいますからね。

 

なくていいものはなくす

 

そして、掃除の手間を省くためには、なくていい部材をなくしてしまう

という手段があります。

 

例えば、カーテンレールです。

そもそもカーテンがいらない窓をつくれば、カーテンレールなんて必要ありません。

 

結果、この上に溜まるホコリをとる手間を省くことが出来るし、

定期的にカーテンを洗う必要もありません。

 

窓枠やドア枠なども、必ず必要な部材ではありません。

外に出ることが出来る掃き出し窓や、

室内ドアに至っては、天井の高さと同じ高さにしてやれば、

そもそも枠をつける必要がないですしね。

 

まず、ドア枠や窓枠がなくなれば、

その上に溜まるホコリをとる必要がなくなります。全て床に落ちてくれますからね。

 

そして、ドア枠や窓枠がなくなれば、なんとなく家がスッキリ見えるようになります。

空間に凹凸がなくなるからです。

 

また、窓とドアと天井の高さが揃うことによって空間に広がりが感じられるようになるし、

外から入ってくる光量も増えるし、天井まで光が拡散していき、

よりいっそう家の中が明るくなります。

 

これらは、ほんの一部の例ですが、このように掃除を楽にする工夫をすれば、

それが自ずと機能性や美しさを高めてくれます。

 

逆に、至るところに棚をつくったり、飾り棚(ニッチ)をたくさんつくったり、

なくてもいい部材をたくさんつければ、その分、掃除も大変になるし、

ゴチャゴチャした家になってしまいます。

 

ということで、機能的で美しい家を目指すなら、

家づくりを足し算で考えるのではなく、

引き算で考えるようにしてみてください。

 それでは…

 

 

2/24(木)掃除と片付けとライフスタイル~家づくりに関する豆知識~

 

家を美しい状態で保てるかどうかは、基本的には掃除をする頻度によるものの、

間取りのつくり方によって、掃除のしやすさは違ってくるものです。

 

例えば、寝室やウォークインクローゼットを2階につくった場合、

あなたは、いつも着る服やパジャマをいちいち2階まで持って行くでしょうか?

パジャマや仕事着に着替える時、わざわざ2階にある寝室で着替えるのでしょうか?

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

さて、先程の質問に対してですが、例えば、僕の場合、

いちいち着る服を持って上がるのが面倒臭いため、よく着る服やパンツはすべて

リビングやダイニングに置きっぱなしになっています。

 

また、カバンも寝室まで持って行くのが面倒臭いので、

これもリビングやダイニングに置きっぱなしになっているし、

パジャマに至っては洗面所に置きっぱなしになっています。

 

つまり、いつも使うものは、結局いつも過ごすあたりに

ずっと置いているというわけです。

 

しかも、自分の分だけじゃなく、子供たちの分も同じ状態になっていますしね。

 

子供たちだって、いちいち2階の自分の部屋まで持っていくのも、

持ってくるのも面倒臭いでしょうからね。

 

そして、これが掃除をしにくい家をつくる原因となってしまいます。

リビングやダイニングや洗面所に、服やカバンや荷物がいっぱい転がっているわけですからね。

 

そもそも、これらを片付けるところから始めないといけないし、

どうせ片付けても、数日後にはまた同じ状態になると考えると、

片付けるのもなんだかなーってなってきますしね。

 

簡単な解決策!

 

この問題点は、1階に部屋がなく、収納も少ないことなのですが、

これを解決するために多くの方が、1階にもう1つ部屋をつくろうとします。

 

ですが、これはコストが上がるという別の問題を生み出すことになるので、

オススメ出来る解決策ではありません。

 

では、どのように解決すればいいのでしょう?

 

この最良の解決策は、平屋にすることです。平屋にすれば、すべての部屋と全ての収納が

リビングや洗面と同じフロアになるため、わざわざもう1つ部屋をつくる必要がないし、

水平移動だけで済むため、自分の部屋に、服やカバンを片付けやすくなるからです。

 

あるいは、平屋を建てるのが無理そうな土地であれば、

せめて子供部屋か寝室のいずれかを1階につくることです。

 

子供部屋を1階につくれば、子供たちが自分の部屋に、

服やおもちゃや学校道具を持って行ってくれやすいし、

寝室を1階につくれば、家族みんなの衣類や荷物を

そこに片付けやすくなるからです。

 

いかがですか?

 

このような家にすれば、だいぶリビングやダイニングが

散らかりにくくなるのではないでしょうか?

そして、散らかりにくいことで、掃除もしやすくなるのではないでしょうか?

 

ということで、建てた後、自分や子供たちが、どんな風に家を使うのかを想像しながら、

家づくりをしていただければと思います。

 

自分たちのライフスタイルに合う家こそ、使いやすく住みやすい家ですから!

 

それでは、、、

 

 

 

2/21(月不確かな未来に備えた家づくり~家づくりに関する豆知識~

 

資金計画や住宅ローンで気を付けることは、

無理な返済額を設定しないことと、目先のことにとらわれないことです。

 

そのしわ寄せが、今後あなたに、さまざまな形で降りかかってくるからです。

 

では、そうならないためには、資金計画や住宅ローンを選ぶ時、

どのようにすればいいのでしょうか?

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

  

まず、無理な返済額を設定してしまう理由から考えていきたいと思いますが、

それはおそらく、

・資金計画を間違えた

・貯金が充分にない

・住むエリアを間違えた(お金の掛け過ぎ)

・土地を広く買い過ぎた(お金の掛け過ぎ)

・庭を豪華にし過ぎた(お金の掛け過ぎ)

・家を大きくし過ぎた(お金の掛け過ぎ)

・家にこだわりすぎた(お金の掛け過ぎ)

これらの多くに該当してしまったためだと思います。

 

それゆえ、この失敗を防ぐためには、そもそも、こうなってしまう思考を

改めないといけません。

 

「せっかく」の積み重ね

 

家づくりにお金を掛け過ぎてしまう理由は、

「一生に一回だから」とか、「後からやり直しがきかないから」という感情が、

強くなってしまうからです。

また、SNSで情報を取りやすくなったことも、これに拍車をかける大きな原因だと思います。

 

もちろん、その気持ちはよく分かります。

しかし、今後の暮らしのことや、仕事のこと、子供たちの進学のことを考えると、

もう少し冷静に、現実的に考えるべきではないでしょうか。

 

これからは、ずっと同じ会社で勤められる保証もなければ、

働いていれば給料が右肩上がりにあることもないでしょうからね。

 

 減給やボーナスカット、倒産や転職といったもしものことがあった時でも、

ローンが負担となり生活が苦しくならないように返済額を考えなければいけない

ということなんですよね。

 

問題を先送りしない

 

家づくりに掛けるお金を間違えてしまい、自分の返済能力を超えた

お金を借りてしまうと、それがまた、さらなる悲劇を招きます。

 

予算オーバーしてしまったことによる、返済負担を少しでも下げるために、

単純に金利が安いローンを選んでしまうからです。

 

金利が安い住宅ローンは、銀行に支払う経費も少なく、

その分得したような気がするし、

銀行から金利が安い分、元本の減りが早いから得ですよ、

なんて言われてしまうと、なおのことですね。

 

ですが、金利が安い住宅ローンは、最初の返済期間が終了する時に、

確実に金利が上がってしまいます。そして、返済額が上がることになります。

 

それが3年後だった場合、3年なんてあっという間に過ぎてしまい、

仮に現在ギリギリのところで返済をしているとしたら、

たちどころに苦境に陥ってしまうかもしれません。

 

また10年で設定していた場合、ちょうど子供たちの進学のタイミングと重なりやすく、

そうなれば、その負担増によって足元をすくわれてしまうかもしれません。

 

それゆえ、今が厳しいからという理由で、問題が先送りになるような

ローンの選び方をしてはいけないというわけです。

 

というわけで、無理な返済設定をしないために、

資金計画によって自らの予算を厳しく計算し、

その予算の中で出来る家づくりをしてもらえたらと思います。

 

予算さえ間違えなければ、無理な返済を組むこともなくなるし、

返済額を調整するために、選ぶべきじゃない住宅ローンを

選ぶこともなくなりますから。

 

それでは、、、

 

 

 

2/17(木)設計は問題解決提案~家づくりに関する豆知識~

 

家は、環境に合わせて建てるものであり、設計とは、その土地が持つデメリットや

懸念点を解消するための手段です。

 

例えば、あなたが住もうと思っている場所が、海の近くか、高台だとしたら、

かつ、周囲に家がないところだとしたら、そこで考えられる懸念点は何でしょうか?

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

この場合、考えられる最大の懸念点は、強風の影響を受けやすいということです。

台風の時はもちろん、日常的にも平地に比べると

風当たりが厳しそうですからね。

 

それゆえ、こういった土地で家を建てる場合、可能であれば「平屋」を建てるべきです。

 

2階建てよりも重心が低いため、風の抵抗を受けにくいし、

上階からの荷重負担も小さいし、そもそも構造が安定しているからです。

 

2階建ての場合は、背が高い分、風の抵抗を受けやすいし、

上階からの荷重負担も大きいため、風が吹くと余計に家が揺れますからね。

 

また、海に近い場合、風の抵抗とともに懸念される点が、

風による塩害被害です。

 

それゆえ、塩害被害を受けやすそうな材料を避けるべきだし、

自転車置き場や玄関の位置、そして使用する窓の種類なども

考えなければいけません。

 

錆びやすい外壁を選ぶと、外壁のメンテ周期が早まってしまうし、

自転車を青空駐輪していると、錆びてすぐ壊れてしまうでしょうし、

窓の敷居に砂が噛むと、窓が壊れやすくなってしまいますからね。

 

住宅密集地の懸念点

 

では、逆に住宅密集地の懸念点は、どういったものがあるでしょうか?

 

まず考えられることが、家に囲まれているため

光が入ってきにくいのではないか?という懸念点です。

 

よほど敷地が広くない限りは、近隣の建物との距離を

充分に取ることが出来ませんからね。

 

この懸念点を解消するためには、近隣の建物との距離を

充分にとった場所に窓をつくるか?

あるいは、それが難しい場合は、より高い位置から光を入れるようにするか?

のいずれかしかありません。

 

この懸念点を解消するために、日当たりがいい南側接道の土地を買っても、

よく考えて設計しないと、新たな懸念点が生まれるからです。

 

南に大きな窓をつくることによって生まれる幾つかの懸念点です。

 

まず、外からの視線が気になります。そして、カーテンが開けられなくなります。

また、正面の窓が大きくなれば、防犯面も気になります。

そして、シャッターをつけたり、塀や目隠しをつくらざるを得なくなります。

 

結果、余分な出費が増えるし、けっこう薄暗い家になってしまいます。

せっかく日当たりが良い土地を買ったにもかかわらず、です。

防犯性に不安があるということは、

プライバシー性も低いということでもあるしね。

 

このように、

環境に合わせて設計をしないと、結局、全くいい家になりません。

 

いい家とは、

安心して暮らすことが出来る家であり、使いやすく住みやすい家であり、

明るくて気持ちいい家のことです。

 

ということで、土地を選ぶ際も、こういった観点を持って

見ていただければと思います。

 

そして、土地が持つ懸念点を見つけ出し、それを解消する方法を

間取りに組み込んでいってくださいね。

 

それでは、、、

 

 

2/14(月)スペックとコストを左右するもの~家づくりに関する豆知識~

 

おはようございます。

eguken myhome studio 江口です。

 

家づくりでは、日当たりの良い方向には、

大きな窓をつくることが、ごく当たり前となっています。

 

しかし、そうすれば、その窓から光も入ってきますが、

同時に視線も入ってくることになります。

 

結果、視線を遮断するために、カーテンをしなければいけなくなるのですが、

目隠しのためにカーテンをするということは、イコール日中の光をずっと遮断してしまう

ということでもあります。

昼間ずっとカーテンが開けられませんからね。そして、朝からずっと照明が必要になります。

 

また、カーテンにもそれなりのコストがかかってくるため、

家づくりのコストも増えることになるし、この窓には、直風がもろに当たることから、

同時にシャッターも必要となり、さらにコストが嵩むことになります。

 

さらに、室内を見えにくくするために、防犯対策も兼ねて

外構工事をせざるを得なくなりますが、そうなれば、もちろん外構工事のコストは

割高になってしまいます。

 

つまり、カーテンありきで間取りをつくってしてしまうと、

付随する出費が色々と出てくることになるというわけなんですよね。

 

それゆえ、家のコストを合理的にかつ総合的に落とすためには、

「窓のつくり方」が、カギを握っているというわけですね。

 

窓を少なくした方がいい理由

 

そして、コスト面以外にも、窓は少ない方がいい理由があります。

 

まず、窓が少なくなれば、必然的に耐震性が高くなります。

窓がない分、壁の量が増えるからです。

 

そして、それと同時に、断熱性能も高くなります。

単純に、断熱材が入った壁の方が、窓よりも断熱性能が高いからです。

 

また、窓が少なくなれば、外壁にできる汚れもその分少なくなります。

外壁の汚れの一番の原因は、窓の両脇から垂れることによって

出来るシミだからです。

 

それと同時に、窓が少なくなれば窓拭きや網戸掃除などの

手間も減ることになりますしね。

 

さらに、窓が少なくなれば、その分、収納も増えます。

単純に壁の量が増えることで、壁面を使いやすくなるからです。

 

しかも、壁面が使いやすくなれば、家具の配置もしやすくなるし、

模様替えなどもしやすくなるので、部屋の使い方の自由度もアップしますしね。

 

このように、家の中の明るさが充分確保出来、

かつ、風を通したい時、心おきなく通せるのであれば、

窓の数をわざわざ増やす必要はない、ということなんですよね。

そもそも窓のコストも高いですからね・・・

 

比例しない窓の数と開放感

 

外から見た時、たくさん窓があるお家は、一見家の中がものすごく明るいと

イメージされることでしょう。

 

しかし、その窓の多くには、視線を遮るためのカーテンがつけられ、

朝から照明なしでは過ごすことが出来ません。

 

そして、カーテンによって外の景色も見えなくなるため、

開放感もそう感じることが出来ません。

 

他方、外から見た時、窓がほとんどないお家は、

一見家の中がものすごく暗いとイメージしてしまうと思います。

 

しかし、そのお家の窓には、カーテンが一切必要ないとしたら?

そして、その窓からたくさんの光が室内に入ってきているとしたら?

さらに外や空がいつも感じられるとしたら?

 

光に満ちた明るい空間であり、かつ、開放感に溢れた

豊かで贅沢な空間が出来上がります。

 

ということで、コストを合理的にカットするためには、

窓のつくり方もよく考えなければいけないということを、

覚えておいていただければと思います。

 

それが、結果的に、余分なコストを掛けることなく、

自然にスペックも高める要素となりますから!

 

それでは、、、

 

 

 

2/10(木)小さな家の収納づくり~家づくりに関する豆知識~

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

  

さて、今回は、ついつい大きくなってしまう場所について

お伝えしていきたいと思うのですが、さて、それは一体どこだと思いますか?

 

リビングでしょうか?それとも書斎でしょうか?

 

あればあるほどいいと思う場所

 

ヒントはこれです。お分かりになりました??

 

その答えは「収納」です。

どれだけあってもいいと思う場所ですよね。

 

しかし、実際のところは・・と言うと、ただ単に収納を増やしても、

それに比例して収納力が上がるわけでもなく、また片付けやすくなるわけでもありません。

 

それどころか面積が大きくなった分、コストが上がってしまうことになるので、

コストを増やさずに収納を増やす方法を知っておく必要があります。

 

「床面積=収納量」ではない

 

収納を考える上で知っておくべきことは、収納の床面積を増やしたからといって、

収納量がアップするわけじゃないということです。

 

例えば、幅も奥行きもそれぞれ91cmの収納と幅が2倍で奥行きが半分の収納は、

いずれも半帖という広さになりますが、収納力や使い勝手は同じなのでしょうか?

 

この2つの収納は、床面積が全く同じであるものの、

前者よりも後者の方が、圧倒的にたくさんの物を

収納しておくことが出来ます。

 

では、その理由を考えてみましょう。まず、前者の場合、

奥行きが78cmもあるのですが、そもそもあなたの持ち物の中に、

そんなに奥行きが必要なものがあるでしょうか?

(せいぜい布団ぐらいでは?)

 

かといって、

奥行きをうまく利用するのもなかなか難しいものです。

手前になにか置いてしまうと、奥の物を取ろうとした時に、

いちいちのけないといけないからです。

 

また、奥に何を置いてあるのか忘れてしまうこともあるでしょうし、

いちいち取り出すぐらいなら、買ったほうが早いとなり

買うとなれば出費は増えるわ・・・同じ物がまた増えるわ・・・

そして置く場所にまた困るわ・・・という負のスパイラルに

陥りやすくなってしまいます。

 

他方、後者の収納は、奥行きが浅くなるため、手前になにかを置くことが出来ないし、

幅が2倍になったということは、前者の収納の2倍多く、

物を陳列することが出来るようになります。

 

高さを有効利用するという考え

 

さらに、収納で大事なことは、天井までの高さを、

いかに無駄なく使うかということです。

 

天井高が2m40cmだとしたら、棚を2枚設置し、

1段あたり80cmのスペースにするのか?

棚をもう3枚増やして5枚し、

1段あたり40cmのスペースにするのか?では、

収納力に圧倒的な差が出るのは、一目瞭然ですからね。

 

これを具体的に計算してみると、

78cm×3段=234cm

169cm×6段=1014cm

と最大で4.33倍も収納力に差が出てしまう

というわけですね。

 

このようにつくり方さえ分かっていれば、無駄にコストを上げなくとも、

たくさんモノが置け、片付けしやすく、また管理しやすい

収納をつくることが出来るようになります。

 

それどころか、これらを応用して、収納を考えていくことが出来れば、

逆に面積を縮めながら、より豊富な収納をつくることが出来ます。

 

ということで、

収納もただ単純にたくさんつくればそれでいいわけではないということを、

覚えておいていただければと思います。

 

収納が増え、面積が増えることによって喜ぶのは、

それによって建築コストが上がる住宅会社だけですからね。

 

それでは、、、

 

 

 

2/7(月)今とちょっと先とずっと先と~家づくりに関する豆知識~

 

家づくりをする時に、良く考えていただきたい部屋が子供部屋です。

 

というのも、子供部屋をどう考えるか?

そして、どうつくるかによって、家のコストが全く違ってくるからです。

 

それゆえ、当たり前のように、子供部屋を2階につくったり、

1人に1部屋つくったり、6帖でつくろうとせず、コスト面や将来のことまで考えて

つくるようにしていただければと思います。

 

こんにちは

eguken myhome studio 江口です。

 

さて、今回は、子供部屋の場所、数、広さについて一つ一つ紐解いていってみますね。

 

例えば、当たり前のように子供部屋を2階につくるとなれば、

1階には客間とプレイルームを兼ねた部屋が、リビングとは別で必要になります。

 

子供たちが小さいうちは、2階にある自分たちの部屋を

使ってくれないからです。

 

結果、その余分な部屋のために、150万円〜200万円ものコストが

かかることになります。

 

他方、子供部屋を1階につくれば、この余分な部屋をつくる必要がありません。

そもそも自分の部屋をプレイルームとして使えばいいし、

親御さんが泊まりに来た時は、子供部屋で寝てもらえばいいからです。

子供たちは親と一緒に寝ているわけですからね。

 

また、子供部屋の数はいかがでしょうか?お子さんの数が1人や2人なら、

11部屋つくっても問題ありませんが、それ以上の場合、11部屋つくるとなると、

コストが上がってしまうのはもちろん、将来、持て余すようになりますよね?

子供たちは高い確率で、家から出ていくからです。

 

それゆえ、単純に人数分子供部屋をつくるという選択をするのではなく、

子供達の年齢や性別なども踏まえつつ、かつ、やがて出ていくことも想定しつつ、

どのように子供部屋をつくるのかを考えなければいけません。

 

もちろん、予算的に問題ないのであれば、減らす必要はないんですけどね。

 

さらに、子供部屋の広さについては、いかがでしょうか?

やはり、最低でも6帖は必要だとお考えでしょうか?

 

広さを考える時は、その部屋に何を置くのかを、

考えていただくことをオススメしています。

 

仮に、子供部屋に置くものが、一般サイズのシングルベッドと

勉強机だけだとしたら、その部屋は4.5帖もあれば充分です。

 

4.5帖は縦横それぞれ2.6mずつあり、

そのスペースには、シングルベッドと勉強机を置いても、

まだ充分なスペースがあるからです。

 

広くつくったことにより部屋に出来た余白スペースに、

家具や棚を置くようになれば、さらなる出費を生み出してしまうと共に、

部屋に閉じこもりやすくもなってしまいそうですしね。

 

いかがですか?

 

家を建てるということは、

イコール子供たちのためでもあります。

だからこそ、もっとしてあげたいという気持ちになるのも分かります。

 

しかし、そうすることによって、

家の予算が増えてしまい、結果、日々の暮らしに影響が出たりだとか、

子供の進路やあなた自身の老後に影響が出てしまうとしたら、

本末転倒な話になってしまいます。

 

ですから、予算と照らし合わせながら、出来るだけ省けるものは省きながら、

家づくりをしていただければと思います。

 それでは...

 

 

2/3(木)それってホントに必要?家づくりに関する豆知識~

 

家を小さくすることが出来れば、家のコストも安くなるし、

土地代や外構代も安くなります。

 

また、光熱費や固定資産税といった維持費(ランニングコスト)も安くなるし、

やがて必要になるメンテ費用や増改築費用なども安くなります。

 

しかし、ただ単に家を小さくしてしまうと、普通に使いにくく住みにくい家に

なってしまうだけなので、小さくても使いやすく住みやすい家にするための考え方も

同時に知っていただく必要があります。

 

こんにちは

eguken myhome studio 江口です。

  

さて、今回は、合理的な家の縮め方について

お伝えしていきたいと思います。

 

では、早速ご質問です!

あなたにとって、「廊下」は絶対に必要なものでしょうか?

 

もし、必要であれば、つくればいいだけの話なのですが、

いらないなと思っているのに、出来てしまうとしたら、

それって無駄な場所だと思いませんか?

 

廊下がなくていい理由

 

廊下が出来れば、廊下によって空気が分断されてしまい、

家の中に温度差が出来る原因となります。

 

いわば、廊下がペアガラスの真空層の役割を果たしてしまっているというわけですね。

 

また、廊下のドアが開いていると、空気が逃げているような気がするし、

廊下のドアは閉めなければいけないような気がして

反射的に閉めてしまいますよね。

 

結果、洗面やお風呂やトイレなどに、エアコンの余熱が届かなくなるし、

2階建ての場合であれば、12階の温度差が出来るだけじゃなく、

2階の部屋と廊下の間にも、けっこうな温度差が出来てしまいます。

 

また、廊下が出来ることによって、廊下のコストが余分にかかるのですが、

これに加えてドアやスイッチの数も増えることになり、

さらなるコストアップの原因となってしまいます。

 

以上のような理由から、必要ないとお考えであれば、

そもそも廊下がない家になるようにプランを考えた方がいいというわけです。

コストをカットしながら、快適性が高い家がつくれるわけですからね。

 

昔と現在の違い

 

次に、考えていただきたいことは、昔と現在の違いです。

実家を想像してみてください・・・

 

例えば、うちの実家もそうですが、昔の家には収納がほとんどありませんでした。

そして、寝室にはタンスが所狭しと並べられていませんでしたか?

結婚と同時に婚礼ダンスを購入するのが当たり前でしたからね。

また、お母さんのためのドレッサーが、寝室に置かれていませんでしたか?

 

それに比べて現在はどうでしょうか?部屋と収納を分けるのが

当たり前となっていませんか?

婚礼ダンスなんて買わないですよね?

化粧をする場所も、寝室ではなく、洗面やリビングではありませんか?

 

さらに、昔のテレビはブラウン管だったため、

テレビそのものが場所を取っていたのですが、

現在は薄型テレビの時代だし、

しかもそれは壁掛けすることも出来るので、

テレビが場所を取ることすらありませんよね?

 

以上のことを踏まえて寝室の広さを考えてみると、

果たしてそんなに広い寝室が必要なのでしょうか?

 

広々したリビングダイニングキッチンがあることが当たり前となった現在は、

寝室は、文字どおり、ただ寝るだけにしか使わない部屋ですからね。

 

であれば、必要最小限の広さで充分だと思いませんか?

わざわざコストをかけてまで、ただの余白をたくさんつくったとしても、

どうせ寝るだけにしか使わないんですからね。

 

いかがですか?

こうやって掘り下げて考えてみると、「確かにそう言われればそうだなー」って

お感じになりませんでした?

 

ちょっと長くなってしまったので、今回はここまでにして、

続きはまた次回ということで。

 

それでは、、、