2023年05月

5/29(月)住宅ローン選びで大事な2つのコト~家づくりに関する豆知識~

 

家を建てるとなれば、ほとんどの方が住宅ローンを利用すると思いますが、

この住宅ローン金利は高いより安いに越したことはありませんよね。

 

仮に3000万円借りるとした場合、0.6%という金利で貸してくれるのと

1.2%という金利で貸してくれるのとでは、毎月の返済が8,302円も違うし、

利息を35年トータルすると3,486,840円も違いますからね。

 

そんなわけで、多くの方があっさりと安い金利を選んでしまうのですが、

果たしてホントに金利は安い方がいいのでしょうか?

そこに落とし穴はないのでしょうか?

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、今回は貯金・保険の話に引き続き、

住宅ローンのコトについてお伝えしていきたいと思います。

 

理解しておくコトはたった2つだけ

 

住宅ローンで知っておくべきコトはたった2つだけ。

1つが住宅ローンの種類とそのメリットとデメリット。

そしてもう1つがそれを踏まえた上で

あなたがどれに向いているのかということです。

 

まず住宅ローンの種類ですが、大きく分けると

「変動金利」と「固定金利」のたった2つしかありません。

 

変動金利とは、文字どおり途中で金利が変動するローンで、

固定金利はその逆で最後まで金利が変わらないローンです。

「フラット35」という住宅ローンが固定の代表的な商品ですね。

 

ちなみに、●●銀行や●●銀行といった

地方銀行が取り扱っている変動金利の住宅ローンは、

3年固定」とか「10年固定」とパンフレットに書かれているため、

固定と誤解しそうになるのですが、

変動金利なので間違えないようにしてください。

 

では、まずは「変動金利」について分かりやすく説明していきますね。

先程の3年固定や10年固定ですね。

 

これらの最大のメリットは、固定金利よりも金利が安いということです。

つまり、冒頭でもお伝えした通り、同じ金額を借りるとしたら

毎月の返済が安くなるというわけですね。

 

そして、返済が終わるまでずっと

固定よりも金利が安い状態が続いた場合、

固定に比べて圧倒的に利息が少なく済むことになります。

しかし、そう上手くいくかどうかが誰にも分からないのが

変動金利の怖いところでありデメリットでもあります。

 

過去にバブルがはじけて以来、日本はずっとデフレが続き物価が上昇せず、

金利も低い水準を推移しているので、もしかしたら、35年後も変わらず

こんな状態かもしれないのですが、とはいえ、これから先のことなんて

誰にも予測出来ませんからね。

 

また、変動金利で知っておかないといけないことが、

3年や10年という固定期間が終わる時、

金利が上がるということです。

 

それゆえ、変動金利を選ぶ場合、

その期間が満了する時に銀行と金利の交渉をするか、

あるいは他の銀行に借り換えるか、

あるいは繰上げ返済をすることで返済負担が増えないようにする、

のいずれかを選択しなければいけません。

 

ざっと言うとこれらが変動金利の特徴です。

あとは、銀行によって設定されている金利が微妙に違うこと、

交渉やその人の属性(仕事・会社・収入など)によって

金利が違ってくるといったところでしょうか。

 

では、続いて「固定金利」について。

固定金利に関しては変動金利より金利が高く設定されていて、

かつ、変動金利のように人によっては金利が安くなる

ということは基本ありません。

それゆえ、パンフレットやネットに

記載されている金利がそのまま適用になるという感じです。

 

また、固定金利を選ぶ場合、

融資手数料という手数料がどの銀行でも余分に発生するのですが、

この手数料は変動金利には存在しないので、

この分、家そのものに掛けられる費用が減ってしまうというのも

固定金利のデメリットとなります。

 

要するに、固定金利を選ぶ場合、

変動金利に比べて

家そのものに掛けられる予算が減るにもかかわらず、

返済額は大きくなってしまうというわけですね。

そして、その変わり返済額はずっと一定となるため、

安心感があるという感じですね。

これが固定金利の特徴です。

 

いかがでしたか?

住宅ローンは大きく分けるとこの2つしかないのですが、

自分はどっちが向いているか

なんとなくお分かりいただけましたか?

 

では、次回は変動を選んだ方がいい人

固定を選んだ方がいい人について

個人的な見解を述べていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

5/25㈭家を建てるタイミングで生命保険を見直すべき理由~家づくりに関する豆知識~

 

家を建てるにあたり銀行からお金を借りるとしたら

団体信用生命保険という掛け捨ての定期保険に加入することになるため、

現在入っている生命保険を必ず見直すべきだと思います。

 

また、生命保険の仲間には医療保険や学資保険などがありますが、

これらも家を建てると同時に見直すことをオススメしています。

 

そもそも学資保険は、以前のように掛け金以上にお金が増えることも

なくなってしまいましたしね。

ま、今の日本の金利水準を見る限り、当たり前と言えば当たり前のことなんですけどね。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、その理由についてもう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

まずは生命保険からです。

 

保険はお金が増えるのか?

 

生命保険には、

「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つがあり、

後者2つは死亡保障と同時に貯蓄機能を備えているのですが、

もしもの時の保障に備えつつ、

ほぼノーリスクでお金が増えるという魅力に惹きつけられ、

銀行にお金を預けるぐらいならこっちの方がいいなと思い、

加入している人も決して少なくないのではないでしょうか?

 

確かにこれらの保険は中長期的に保険料を払い続けていくことによって

それなりにお金は増えるので、銀行に預金するよりは良いとは思うのですが、

正味の話をすると、

自分自身で積立投資を長期的にしていった方が、

比べものにならないぐらいお金が増えていくので

確実に保険よりも積立投資を優先すべきだと思います。

 

とはいえ、積立投資の商品には

保険のように死亡保障がついていないし

リスクもゼロではないので、それも考慮したら保険の方がいいじゃないの?

と思ってしまいますよね・・

 

死亡保障はそこまで必要ない?

 

しかし、実際のところ、

そこまで死亡保障を手厚くする必要はありません。

債務者にもしものことが起こった時、

ローンが全額返済される掛け捨ての保険に

住宅ローンを申し込むと同時に加入するからです。

 

仮にご主人が単独名義でローンを借りた数年後、

不幸にも亡くなってしまったとしましょう。

 

この場合、あなたのご主人の給料は全くなくなってしまいますが、

逆に必要じゃなくなる費用もたくさん出来ます。

 

まずは住宅ローンの返済です。

そして、ご主人に掛けていた保険も全ていらなくなるし、

車の維持費もいらなくなります。

また、携帯代や食費、雑費、交際費、

小遣いといった費用も全ていらなくなります。

さらに、これに加えて、遺族には国から年金が支給されることになります。

 

となると、おそらくトントンか

あるいは、今より家計に少しゆとりが生まれるかもしれません。

あるいは、あなたがガッツリ仕事をしているとしたら、

けっこうゆとりが生まれるのではないでしょうか。

 

さらに、お子さんが成長し大学に行きたいとなった時も、

最悪、その家を売却し実家に帰り親御さんと一緒に暮らせば、

その資金の多くを捻出してやれるでしょう。

 

そんなわけで、家を建てた瞬間に全ての保険を見直し、

なんならその多くを解約してもいいと思っている次第です。

 

あるいはもし入るとしたら、

子供たちが大学を卒業するまでの間、掛け捨ての定期保険に

ちょっとだけ入っているぐらいでいいのではないでしょうか。

もはや子供たちが仕事をやり始めた時点で、

もしもの時に備える必要なんてありませんからね。

  

医療保険が最小限でいい理由

 

医療保険に関しても、国民健康保険が充実している

日本ではほぼ入る必要がないと思います。

治療費がわずか3割しかからないからです。

 

また、日本では国民健康保険さえきちんと払っていれば、

高額療養費制度が適用されるため、大きな病気をしたとしても

それほど大きな治療費を請求されることがありません。

そのほとんどを国が負担してくれるからです。

 

そんなわけで基本的には医療保険にも入る必要がないし、

仮に入るとしても高額療養費でまかなえないものにだけ

入るぐらいでいいと思っている次第です。

  

以上を踏まえて、家を建てる機会に今入っている生命保険をしっかりと見直し、

浮いた資金を積立投資に回すというマインドに切り替えていただければと思います。

 

では次回は、家づくりでとっても大切な住宅ローンについてお伝えしていきたいと思います。

それでは、、、

 

5/22(月)アップデートすべき8つの常識~家づくりに関する豆知識~

 

貯金は定期預金でしている

生命保険にバッチリ入っている

住宅ローン金利は安いほど良い

太陽光発電はつけても無駄だ

家は35坪以上欲しい

土地は南向きじゃないとダメだ

土地は少しでも広く買いたい

投資は危険だから絶対にしない

 

この8つの項目は、多くの方にとって当たり前に

なっていることかもしれませんが、

これら8つの全てか、あるいはその多くに該当するとしたら、

将来、苦しい生活になる可能性が高くなる

と言っても過言ではありません。

 

一方で、この8つ全てに該当しない方は、

家を建てた後もお金の不安なく暮らし続けられる

可能性がグンと高くなります。

 

というのも、

これを知っているか知らないかで、35年後に手元の残る資産が

数千万円違ってくるかもしれないからです。

 

そんなわけで、

これから家を建てようと思っているあなたに

家を建てる前に絶対に知っておいた方がいいお話を

数回に渡ってしていきたいと思います。

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

まずは、貯金の選択肢を銀行だけにしては絶対にダメですよ!

というお話からです。

 

現在の銀行の預金金利を知っているかどうかにかかわらず

多くの方が薄々気付いている話かとは思いますが、

より「なるほどねー!」と思ってもらいやすいように

具体的に数字を挙げて説明していきますね。

 

定期預金っておトクなの?

 

定期預金はいつでもお金が引き出せない代わりに

普通預金より金利が高いのが特徴ですが、

問題点はその金利がかなり低いということです。

 

以前(と言っても数十年前)は数%もあった金利が、

今や10年定期ですらわずか0.01%ですからね。

 

では、これがどれくらい低いのか計算していきたいと思います。

ということで手元に300万円があって、

これを全額10年の定期預金に入れると仮定して計算してみましょう。

 

ホントは増えたお金に対しては

20%の税金がかかるのですが、

計算を簡単にするために割愛させてもらいますね。

 

1年目)

300万円×1.0001300300

2年目)

300300×1.0001=300600

3年目)

300600×1.0001=300900

4年目)

300900×1.0001=3001200

5年目)

3001200×1.0001=3001500

6年目)

3001500×1.0001=3001800

7年目)

3001800×1.0001=3002100

8年目)

3002100×1.0001=3002400

9年目)

3002400×1.0001=3002700

10年目)

3002700×1.0001=3003000

 

ねっ?

こうやって数字にしてみるとけっこう酷い数字だと思いませんか?

10年もの長い間ずっと寝かしておいて、

たったの3000円しか利息がつかないわけですからね。

 

他の銀行宛に3万円以上振り込んだら、

それだけで一発で23年分の金利が

吹っ飛んでしまうわけですしね。

 

ちなみに、余談ですが僕自身も積立投資の資金を

住信SBIネット銀行に振り込むことがあるのですが、

この場合、銀行から振り込むと880円も手数料を取られるので、

銀行からお金を引き出しては都度セブンイレブンに行って、

ATMから振り込むようにしています。

こうすれば手数料はいつも0円ですからね。

 

また、振込手数料とともに

気を付けておかないといけないのが時間外手数料です。

平日の18時以降とか休日に預金を引き出す時に

取られる手数料のことですね。

 

この手数料も110円とか220円かかるので、

一度やってしまっただけで、利息がけっこう吹っ飛ぶことになります。

 

そんなこんなで、

お金を増やしたいと思っているなら銀行には貯金していくべきではないし

銀行の使い方もよく考えた方がいいというわけです。

(毎月の支払いと突然の出費に備えて

普通預金口座に最低限のお金だけ預金しておくところだと思ってください)

 

昔のように銀行にお金を預けておけば、10年後には預金が2倍になっていたなんてことは

99.9%起こるわけがありませんからね。

 

では、預金は一体どこにしていけばいいのか?

 

生命保険に預けておけば、

保証という恩恵も受けながら中長期でお金が増えそうだから

終身保険や養老保険をうまく使って貯めていくのが正解なのか?

そのように保険会社から言われ、

保険を充実させている人も決して少なくないのではないでしょうか。

 

ということで、次回は

生命保険についてお伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

5/18(木)数とコストと管理のしやすさと~家づくりに関する豆知識~

 

「明るくて開放的で風通しの良い家にしたい」という願いから

ついつい窓の数が多くなってしまうのですが、

窓が多くなれば、耐震性も悪くなるし、断熱性も悪くなるし、掃除場所も増えるし、

外壁も汚れやすくなるし、戸締りの心配も増えます。

 

ゆえ、窓のつくり過ぎで後から後悔しないために、

今回は、窓をつくり過ぎた人が

どんな風に暮らしているのかをお伝えしたいと思います。

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

多くの方が家を建てる前は賃貸アパートかマンションに

住まれているかと思いますが、これらの住まいにはそもそも窓がそれほどありません。

 

おそらくベランダに出られる窓が1つか2つと、玄関脇の共用部分に面した窓が1つの、

2つか3つといったところでしょうか。

なので、賃貸住宅では、窓の管理が全然大変じゃありません。

 

一方で、家を建てると窓の数が一気に増えます。賃貸では2方向しか窓がなかったのに対し、

東西南北4方向全てに窓が出来るし、かつ、それが12階両方となるからです。

 

また、防犯性や意匠性を考慮してか、小さなデザイン窓をたくさん使うので、

なおのこと窓だらけになってしまいます。

 

そんなこんなで、これまで23ヶ所だった窓が

一気に20ヶ所以上になってしまうというわけです。

(下手したら30ヶ所ぐらいある家もあります)

 

そして、最初のうちは風通しを良くするために、

こまめに窓を開けたりするのですが、これが新たな心配事を発生させます。

 

「あれっ?あの窓閉めたかしら?」

「あれっ?あの窓鍵かけたかしら?」

という心配事を。

 

そして、いつの間にか窓を開けなくなっていきます。

開けてしまうと、いつも閉めたかどうかが気になるからです。

そして、いつしか決まった窓しか開けなくなってしまいます。

それどころか、開けない窓はカーテンも閉まったままになり、

光すら入ってこなくなっているかもしれません。

 

管理出来る範囲でつくる

 

この事実から言えることは、窓はやみくもに増やすべきではないということです。

増えたら増えた分だけ管理が行き届かなくなり、する必要のない心配事が増えるからです。

 

また、冒頭でもお伝えしたように、確実に耐震性も悪くなるし、

確実に断熱性も悪くなるし、確実に家も汚れやすくなるし、

確実に掃除の手間も増えるからです。

 

そして、窓が増えれば、

それに反比例するかのように収納も減ってしまいます。

 

窓が増えるということはイコール家の壁が減ることであり、

家の壁が減れば、設置出来る棚の範囲が少なくなるからです。

 

で、その結果、思っていたよりもモノが置けず

収納の中に所狭しと、ギュウギュウ詰めにモノを詰め込まざるを得なくなり、

どこに何があるのか分からなくなってしまいます。

 

つまり、収納までも管理しにくくなってしまうというわけですね。

  

ということで、これから家を建てるあなたは、

明るさや開放感にこだわるあまり窓のつくり過ぎないように注意しつつ

家づくりをしていただければと思います。

 

窓を厳選してつくればその分コストも落ちるわけですしね!

それでは、、、

 

 

5/15(月)提供すべき品質以外の2つの価値~家づくりに関する豆知識~

 

以前に比べると、平屋を建てる人が増えているようですが、

求められているニーズからすると

これは意外でもなんでもなくごく当たり前の事実だと思います。

 

というのも、家が満たしておくべき

安全・快適・便利の3つの条件を天然で満たすのが平屋だからです。

 

「安全」という点では、=耐震と考えると、

当然重心が低い方が、大きな地震の時はもちろん、

強風の風圧抵抗や重量車両通行による振動も受けにくくなるし、

 

「快適」という点では、=家の中の温度差と考えると、

当然、階層が分かれてない方が、温度差が生まれにくいし、

かつ、家をコンパクトにすれば、なおのこと快適に過ごしやすくなります。

 

また「便利」という点では、=家事や掃除の楽さと考えると、

上下を行き来する必要がなく、同じフロアで作業出来る平屋は、

動線の工夫なんてしなくても十分便利な住まいではないでしょうか。

 

そんなこんなで、平屋は最高の問題解決商品だ!

だからこそ人気が出て当然だ!と思っている次第です。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

まー、とは言ったものの、間取りによったら

かえって住みにくくなる場合もあるし、

べらぼうに高くなることもあるので、

もちろん、住みやすいかどうかは設計次第ではありますけどね。

 

でも、安全で快適で便利な家にしたいと思っているなら、

迷わず平屋一択でいいんじゃないかと思っている次第です。

 

住宅会社が提供する価値

 

先程お伝えした安全・快適・便利の3つは

僕たち住宅会社が例外なくすべての方に提供すべき

最低限の要素なのですが、僕たち住宅会社がすべきことは、

これらを当たり前のように提供するとともに、

別の付加価値をお客さんに提供することだと思っています。

 

そして、付加価値に関しては

各社考え方が違うものだと思いますが、

弊社が考える付加価値は以下の2つです。

 

1:暮らしの豊かさ

 

自分が心底気に入ったモノを手に入れることが出来れば、

とっても心が豊かになります。

 

想像してみてください・・出かける時、そして帰ってきた時、

美しい我が家を見た時の感情を。

そして、友達から

「メッチャええなー!

私もこんな家が良かったなー・・」

と言われる快感を。

 

想像してみてください・・

空を眺めながら過ごす優雅さを。

カーテンがなく自然の光に包まれた明るく

開放感に満ちた心地よい時間を。

 

想像してみてください・・

星空と月明かりの下、

人の目を気にすることなく

外で食事が楽しめる楽しさを。

家に居ながらアウトドア気分が味わえる贅沢さを。

 

ここでするバーベキューはもちろん、

きっと朝マックやカップヌードルを

ここで食べるだけでも、

幸せを感じていただけると思います。

 

これらが、私たちが

あなたにぜひ提供したい価値です。

 

2:経済的な豊かさ

 

そして、私たちがもう1

提供すべきだと思っている価値が、建てた後の経済的な豊かさです。

 

具体的には、家を建てた後も、時々は外食したりお出かけしたり、

旅行に行けるゆとりを持ちながら家を建てること。

かつ、しっかりと貯金出来るような

ゆとりを持ちながら家を建てることです。

 

そんなこんなで、個人的には、この2つが充たせる範囲内で予算を設定し、

家を建てるべきだと思っていて、そのつもりで資金計画を行っています。

 

なので、うちの資金計画では、

他社では言われないような耳が痛いことを

お聞きすることになるかもしれません。

 

また、現実を知ってしまうことで、気分が落ち込んでしまうかもしれないし、

思ってもみないような提案を受けることになるかもしれません。

 

しかし、この経済的な豊かさは、

とっても大事なことなので、

真摯に向き合って、無理なく家づくりを行ってくださいね。

 

 

5/11(木)頭金は入れたほうがいいのか?~家づくりに関する豆知識~

 

資金計画の時によく質問されることの一つが

「頭金を入れた方がいいのかどうか?」ということです。

 

もちろん、入れなかった頭金をそのまま銀行の口座の中に

ずっと眠らせておくつもりなら、99.9999%入れた方がいいのですが、

(住宅ローン金利1%に対して、普通預金金利が0.001%だからです)

今回は、少し違った視点から

この答えを考えていってみたいと思います。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、総予算を3500万円として、500万円を頭金として入れる場合と

全く入れない場合とで比較してみましょう。

それぞれ35年返済、全期間固定型、金利1%

数字をはじき出していきますね。

 

頭金を入れない場合

 

この場合、毎月の返済額は98,799円となり、

総支払額が41,495.820円となります。

98,799×12ヶ月×35年)

つまり、支払利息は6,495,820円だということですね。

 

一方で、一切手をつけてない、

頭金として準備していた500万円を、

今後35年間、毎月コツコツと

積み立て投資していくと仮定します。

500万円÷35÷12ヶ月=11,905円を、

毎月積み立てていくというわけですね。  

 

そして、その運用利率が毎年約2%だとしたら、

ざっくりと計算してみると、この500万円というお金は、

35年後には約2倍の1000万円にまで増えることになります。

 

では続いて、この比較対象として、頭金として500万円入れた場合、

どうなるのかについて計算していきたいと思います。

 

頭金を入れる場合

 

この場合、借入額が3000万円となるので、

海月の返済額は84,685円となり、3500万円借りた時よりも、

毎月の返済額が14,114円少なくなります。

 

そして、総返済額が35,567,804円となるので、

支払利息が5,567,804円となり、3500万円借り入れする時よりも、

928,016円少なくなります。

 

では、毎月のフローとなる

この14,114円を先程と同じように、

今後35年間、毎月積み立てし、

同じ利率(2%)で増えていったとしましょう。

 

となると、

14,114×12ヶ月×35年=5,927,880

が約2倍に膨れ上がることになるので、

ざっと35年間で600万円弱増えたということになります。

 

そんなこんなで結論

 

こうやって数字で表してみると非常に分かりやすいのですが、

頭金は入れないよりも入れた方がいいということが

お分かりいただけたのではないかと思います。

 

この例で言うなら、頭金を入れた方が利息を約90万円圧縮しつつ、

積み立てによって約100万円余分にお金が増えているわけですからね。

 

もちろん、この比較は選ぶ住宅ローンの種類や、

積み立ての方法によって違ってくるので、

一概には言えないんですけどね。

 

とはいえ、単純に理屈で考えてみたところ、

頭金は入れないよりは入れた方が

よりお金を手元に残しやすくなる

ということなので、

もし、それに迷っているようならば、

頭金は入れるようにしてもらえたら

いいんじゃないかなと思います。

 

ただし!

頭金を入れるからといって、不用意に予算を上げてしまわないようにだけ

注意していただければと思います。

 

手元に残る貯金はなくなってしまうわ、

毎月のフローもなくなってしまうわ、

では増やす元手がなくなってしまうだけですからね。

 

それでは、、、

 

 

5/8(月)ローンの返済期間は短い方がいいのか?~家づくりに関する豆知識~

 

住宅ローンの支払利息は、返済期間が長くなるほど大きくなっていきます。

 

例えば、3000万円を銀行から1%の金利で、全期間固定で借り入れする場合、

35年返済にすれば、毎月の返済金額は84,685円となり、

総返済額は35,567,804円となります。

84,685×420回払い)

 

一方で、30年返済にしてみると、毎月の返済は96,491円と

先程より11,806円上がるものの、総返済額は34,736,908円となり、

先程より830,896円減ります。

 

そんなこんなで、そもそも返済が可能だとしたら

35年返済でローンを組むよりも30年返済で組んだ方がいいんじゃないかと

普通は思ってしまうのですが、実はそうでもないので、

今回はその理由についてお伝えしていきたいと思います。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、分かりやすく数字でお伝えしていくので、

面倒くさがらずについてきてくださいね!

とっても大事なお金の話ですから。

 

︎11,806円の使い方

 

先程35年返済と30年返済では、毎月の差が11,806円あるとお伝えしましたが、

このお金の運用方法によって、30年選ぶべきなのか35年を選ぶべきなのかが

違ってきます。

 

・銀行に定期預金をする人

「貯金=銀行」という選択肢しかない人は、出来るだけ返済を短くすべきです。

理由は、銀行の預金金利より住宅ローン金利の方が高いからだし、

銀行にお金を預けていても全くお金は増えないからです。

 

では、銀行の定期預金金利は0.002%なので、

それでどれくらいお金が増えるのか簡単に試算してみますね。

 

(年間貯金)

11,806×12ヶ月=141,672

(年間利息)

141,672×0.00002=約2.8

かつ、ここから税金が約20%引かれるので、

2.8×0.8=2.3

 

ねっ?

金利が低くてお金が増えないことを知っている人は多くても、

さすがにここまで酷いとは思ってなかったでしょ?

 

なので、無難に銀行にお金を預けるという選択肢しかないぐらいだったら、

返済期間を短くして金利を圧縮した方がいいというわけです。

 

・積立投資を始めたいと思っている人

こう思っている人は、返済期間を35年に設定し、

投資資金を捻出することをオススメします。

 

では、仮に先程の11,806円を

35年間ずっと毎月(毎日)積み立てていき

年平均2%ずつお金が増えていくとしたら、

いったいどうなるのでしょうか?

 

1年目)

11,806×12ヶ月×1.02=144,505

2年目)

144,505+11,806円×12ヶ月)

×1.02=291,900

3年目・・・)

という風に計算していってみると、

35年後には預けたお金が、

2倍近くまで膨れ上がることになります。

 

つまり35年間の総投資額の

11,806×12ヶ月×35年=4,958,520円が

992万円になっているということです。

 

もちろん、この場合も増えた分には、20%税金を取られるので、

これも考慮すると増えたお金はざっと396万円ぐらいですけどね。

 

そんなこんなで、

個人的には無理に返済を短くするよりも、余力をつくり、その資金を

積立投資に回した方がいいと思っているというわけです。

 

人生100年時代になると考えると、老後生活がそんなに長くなっても

毎日退屈でしょうから、私たちの世代は35年後も当たり前のように

仕事をしてそうですしね。

住宅ローンにはもしもの時に備えて、掛け捨ての生命保険だって含まれていますしね。

 

ということで、家づくりをする時には、

積立投資をする余力を残した上で、返済額を決めてもらえたらと思います。

 

もちろん、先のことなんて誰も分からないし、

積立投資には多少なりともリスクはつきものです。

 

しかし、今は「iDeCo」や「つみたてNISA」といった

税金を優遇する制度もあり、これらを利用しないなんてことは

メチャクチャもったいないことです。

 

なので、こういったお金のことも勉強した上で、

住宅ローンの商品選びや返済額や返済期間の設定を

してもらえたらと思います。

 

それでは、、、

 

5/1(月)短期的思考と中長期的思考~家づくりに関する豆知識~

 

家を建てれば、隣近所に気をもむことなく

子どもたちをのびのびと遊ばせてやれるようになります。

 

また、子どもたちに自分の部屋を与えてやることが出来るので、

自分の部屋が持てることにきっと大喜びすることでしょう。

 

そして、子どもたちが喜ぶ姿を想像すると、

なおのこと家を建てることにワクワクしてくると思いますが、

家を建てる時は、子育て中のことだけじゃなく、

子育て後のことまで見据えて、間取りを考えなければいけません。

 

言い換えるなら、子どもたちは

やがて家を出ていく可能性が高いので、そうなった時に備えて、

子ども部屋は使い勝手よくつくっておいた方がいい

というわけですね。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、これからの暮らしを時系列で考えてみた上で、

子ども部屋はどうつくるのがベターなのかを

一緒に考えていきたいと思います。

 

子どもたちが小さいうち

 

多くの方にとって家を建てる時は、おそらく子どもたちが小さい時だと思いますが、

では、小さな子どもたちにとって使いやすい部屋とは、一体どんな部屋なのでしょうか。

 

例えば、一般的に子ども部屋は2階につくられることが多いですが、

残念ながら小さな子どもたちは2階にある自分の部屋を全く使いません。

小さな子どもたちは絶対に親から離れた場所で過ごさないからです。

 

となると、子どもたちのおもちゃや絵本などは、

自分たちの部屋ではなく、リビング周辺に置かざるを得ないか、

あるいは、それが嫌なら1階にもう1つ部屋か大きな収納を

つくらざるを得なくなります。

 

結果、前者の場合、リビングが片付かなくなり、

イライラしながら過ごすことになるし、

後者の場合、家づくりのコストが跳ね上がり、

ローンに負荷がかかってきます。

 

一方で、子ども部屋を1階につくると

余分な部屋も余分な収納もつくる必要がなくなります。

子どもたちが自分の部屋を使いやすくなるからです。

 

結果、家づくりのコストを抑えやすくなる上、

リビングが片付きやすくなり、いつもスッキリした家を保ちやすくなります。

 

つまり、友達が突然やってきても焦ることなく迎え入れることが出来るし、

散らかった部屋にイライラしながら過ごす可能性も圧倒的に低くなるというわけですね。

 

そんなこんなで、子育て期間中にフォーカスすると

子ども部屋は1階につくる方がベターだというわけです。

 

思春期を迎えた時

 

では、子どもたちが成長し、思春期を迎えた時はどうでしょうか。

この場合、子ども部屋が1階だと、子どもたちのプライバシーが

低くなりそうな気がしますよね。

 

子どもとて、それなりの歳になれば、親との距離を取りたくなるものですからね。

 

ゆえ、自分たちの昔のことを思い出してか、この時期に備えて子ども部屋を2階につくるのが

当たり前になっていると思いますが、

実は、間取りのつくり方次第で1階に子ども部屋をつくりつつも

それなりにプライバシーをとってやることも出来ます。

 

なので、この時期のことがどうしても気になる方は、

その旨をお伝えいただければと思います。

 

この時期に最もフォーカスすると、

幼少期はもちろん、これから説明する将来にも

困ったことが起きやすくなってしまいますからね。

 

歳をとってから

 

子どもたちが出て行った後は

夫婦2人だけの生活がずっと続くことになります。

 

そして、時が過ぎ、やがて誰もが年寄りとなるのですが、

この家でずっと暮らし続けていく以上、これも想像しておかないといけません。

 

では、子ども部屋も寝室も2階にある2階建ての家を建てた場合、

数十年後どのような暮らしになるのでしょうか。

おそらく2階は全く使わないと思いませんか。

 

また、健康ならまだしも、やがて足腰が弱ったり事故などで

体が不自由になってしまったらどうなるのでしょうか。

 

日常生活で支障なく暮らせるように部屋を増築せざるを得なくなりますよね。

 

そんなこんなで、老後のことを想像してみると、

子ども部屋を1階につくっておく方がいいというわけですね。

 

使わなくなった子ども部屋を、部屋や収納として使えば、

わざわざ貴重な老後資金を捻出して増築する必要ありませんからね。

 

家づくりに必要な柔軟な思考

 

このように考えてみると、子ども部屋って2階につくるより、

1階につくった方がいいかなとか、1階につくるのもありかな

と思っていただけたのではないでしょうか。

  

これはあくまで一例ですが、

実は、家づくりには子ども部屋の考え方のように、

なぜか勝手に決めつけてしまっている

セオリーというのもがいくつもあります。

 

そして、それらは家づくりの範囲を大幅に縮め、

かつ暮らしにくさをつくりだす原因になっていたり、

コストがかさむ原因になっていたりします。

 

なので、人から聞いた話を鵜呑みにし、

そのままを実行するのではなく、

こういった視点でも考えた上で、

家づくりをしていただけたらと思います。

 

それでは、、、