2023年11月

11/30㈭平屋のススメ(お金編)~家づくりに関する豆知識~

 

弊社が建てる家の約80%が「平屋」なのですが、

2階建てではなく平屋をオススメする理由の1つが「コスト面」です。

 

コストには家を建てる時にかかる「イニシャルコスト」と

家を持ち続けるためにかかる「ランニングコスト」の2つがあるのですが、

平屋は2階建てよりいずれのコストも抑えやすいからです。

 

というわけで今回は、

この2つのコストが抑えられる理由について

お伝えしていきたいと思います。

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

では、まずは一般的には間違いなく高くなると考えられている

イニシャルコストが安くなる理由についてから。

 

【イニシャルコストが安くなる理由】

 

イニシャルコストには、

「土地代金」「建築代金」「外構代金」の3つがありますが、

普通に考えたらこの3つ全てが2階建てより高くなりそうな気がしますよね。

 

日当たりが良い平屋を建てるためには

広々とした土地にしなきゃダメな気がするし、

そもそも平屋は高そうだし、

土地が広くなった分、庭づくりにもお金がかかりそうですもんね。

 

しかし、実際は平屋を建てるにしても、

わざわざ土地を広げる必要はありません。

光の確保は間取りの工夫によって解決することが出来るからです。

 

また、建築代金に関しても、

2階建てよりも安くすることはそう難しいことではありません。

平屋には「階段」もいらないし、

全ての部屋と収納が1階に集結するため

たまにしか使わない部屋もいらなくなるし、

間取りのつくり方次第で廊下をなくすことも出来るし、

トイレだって1つだけでよくなるからです。

 

つまり、2階建てよりもずいぶんと面積を抑えることが出来るから

というわけですね。

 

外構工事代に関しても、土地を広げず、

かつ敷地に無駄な余白をつくらないように家を建てるように設計すれば、

工事面積をグンと抑えることが出来、コストを抑えることが出来ます。

 

そして、このように配置しつつ、

プランバシーと防犯とデザインに優れた外観の設計が出来れば、

これらをカバーするための工事が全て必要なくなるので、

さらに外構費用をカット出来るというわけですね。

 

そんなわけで、この3つの全てを駆使することによって

一般的に高いと思われている「平屋」を

2階建てよりも安く建てられるようにしているというわけですね。

 

【ランニングコストが安くなる理由】

 

ランニングコストには、

・電気代・固定資産税・メンテ費(外壁塗装)・改修費(水回り)・増築費(部屋) 

といったものがありますが、

この中で平屋にしておけば確実に抑えられるものが2つあります。

 

✔️電気代を抑える

 

環境問題への取り組みと電気料金の高騰のため、

今後は家を建てる時に

太陽光発電をつけないという選択をすることが出来なくなる

と考えた方がいいと思います。

  

そして、場合によったら

蓄電池の設置も視野に入れないといけないのですが、

そうなればより多くのパネルを設置することが出来る

平屋は2階だてに比べて圧倒的に優位になります。

 

✔️増築費をなくす

 

そしてもう1つ確実に抑えられるコストがこの増築費ではないでしょうか。

平屋は全ての部屋が1階にあるため、

部屋や収納が1階に足りないという状況が起こる可能性がほぼないからです。

 

仮に、将来足腰が悪くなり2階に上がるのが厳しくなったとして、

1階を増築するとなれば

それだけで300万円〜500万円ぐらいかかることになるし、

実際、これを理由として増築せざるを得なくなり、

老後資金からその費用を捻出している方もいらっしゃるし、

それすらない場合は、住宅ローンに上乗せして

リフォームローンを組まざるを得なくなってしまうわけですからね。

 

この他、メンテコストにしても

2階建てより平屋の方が確実に抑えられるでしょうし、

固定資産税だって土地の買い方や家の建て方さえ間違えなければ

きっと抑えられると思います。

 

というわけで、

これから先の金銭的な負担を少しでも減らすためにも、

これまで以上に平屋を前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

 それでは...

 

 

11/23㈭実体験による失敗談~家づくりに関する豆知識~

 

我が●●家は、

寝室と衣類クローゼットをどちらも2階につくるという

痛恨のミスを犯してしまったがために、

不便で面倒くさい日々を送っております。

 

まず、家に帰ってきてパジャマに着替えた後、

今日着ていた衣類を全て2階まで持って上がらないといけません。

これをしないとダイニングチェアーにスボンが積み重ねられていくし、

絶好のハンガーパイプ代わりとなる

購入以来ほとんど使われていないランニングマシーンに

上着を吊ってしまうからです。

 

そんなわけで、

日々この行動をするように心がけている自分に厳しい?私なのですが、

実はこの行動は更なる面倒くさい問題を私に与えてくれるんです。

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

その問題とは、朝起きて1階に降りる時に

今日着る服を全て準備して持って降りてこないといけないということです。

そのタイミングで持って降りてこないと

身支度する時に再び2階に上がらないといけませんからね。

面倒くさいったらありゃしないってわけですよ。

 

そんなわけで、夜寝る前に明日着る服をきちんと準備するという

几帳面な暮らしをしている僕なのですが、

3回に1回は靴下やら上着やらを2階に置き忘れてしまい、

泣く泣く2階に上がっているので、

つくづくこの間取りの不便さを痛感している今日この頃でございます・・

 

というわけで、今回はその解決策をお伝えしていきたいと思います。

うちが提案するプランの基礎となっていることです。

 

✔️平屋にする

 

この上と下を行ったり来たり問題は、

2階さえつくらなければ一瞬で解決します。

なので、平屋が建てられる土地なら平屋一択にすべきだと思います。

 

想像してみてください。

寝室も子ども部屋も衣類クローゼットも

全てが居間と同じフロアにある暮らしを。

片付けるのも取りに行くのも便利だと思いませんか?

 

きっと子どもたちも

自分の部屋をふんだんに使ってくれることでしょう。

よちよち歩きの小さなうちから。

 

想像してみてください。

洗濯物を2階に干しに行くこともなければ、

洗濯物を2階に取り込みに行くこともなく、

洗濯物を片付けるために上下を行ったり来たりする必要がない暮らしを。

つまり家事動線なんて全く気にしなくていい暮らしを。

 

きっと、それだけで家事時間の短縮になるでしょうし、

子供から目を離すこともなくなるし、

なにより気持ちにゆとりが生まれることでしょう。

 

というわけで、弊社では基本平屋を提案しているし、

実際約80%のお家が平屋なのですが、

とはいえ、土地の広さ的な問題で平屋が建てられない場合もあるので、

そんな場合は、

 

✔️衣類クローゼットだけでも1階につくる

 

ことをオススメしています。

部屋は2階にせざるを得ない場合でも、

衣類置き場だけでも1階につくっておけば、

僕が直面している問題は99.99%回避出来るからです。

上下移動は足腰が劣化しつつある中高年だけに限らず

若い世代の子たちでも面倒くさそうですしね。

 

というわけなので、私の実生活の経験談から

同じような失敗だけはしないようにしていただけたらと思います。

ほんのわずかな違いのようですが、

暮らしやすさに大きな違いをもたらすのでぜひ参考にしてください!

 

それでは、、、

 

 

11/16㈭両端な平屋の考え方~家づくりに関する豆知識~

 

世間一般的には

「平屋を建てたいなら土地は60坪以上最低でも必要だ!」

と言われていますが、

土地面積が大きくなればなるほど

土地価格は高くなるし外構代も高くなります。

そして固定資産税も高くなります。

 

かつ、平屋を建てるなら

正方形(真四角)ではなく長方形(横長)で建てるべきだと言われていますが、

家の形は縦横のバランスがいいほどコストが抑えられるため、

この建て方は逆に家のコストを押し上げてしまう要因となります。

 

そんなこんなで、自然と平屋は家代も土地代も外構代も高くなり、

いつしか金持ちの家的なイメージが出来てしまっているというわけですね。

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

では今回は、

「平屋を建てるなら最低でも60坪以上は必要だ!」と言われている理由と、

「正方形(真四角)ではなく長方形(横長)で建てるべきだ!」

と言われている理由について考え、

その後で正反対の考え方についてお伝えしていきたいと思います。

 

どっちが正しいとかどっちが間違っているかという話ではなく、

あくまで「選択肢はそれだけじゃないよ」というお話なので、

知識の幅を広げると思って読んでいただけたらと思います。

 

✔️土地が60坪以上必要な理由

 


 

この図は、60坪の土地に2階建てを建てた場合と、

同じ面積の平屋を建てた場合こうなるよということを記した図なのですが、

ご覧いただければ一目瞭然。

 

2階建ての家は、南側の境界までの距離が6mもあるのに対し、

平屋の家はわずか1mしかないため、

確実に南向きの部屋に直射光が入ってきません。

 

ゆえ、平屋を建てる場合は、2階建ての家のように

南側の境界までの距離を充分にとらなければいけないのですが、

そうなれば点線で囲った分だけ

余分に土地を買わざるを得なくなってしまいます。

この図だと約30坪ですね。

 

これが平屋を建てる場合

60坪では全然ダメ!80坪〜100坪ぐらいないと話になりませんわ!」

と言われている理由ですね。

 

まー、赤のラインのところに

メインの採光を取る大きな窓をつくるのが前提となっているなら、

致し方のない話です。

 

✔️長方形(横長)じゃないとダメな理由

 


このロジックも至って簡単。

図のABを見比べていただくと一目瞭然ですが、

正方形より長方形の方が南向きの部屋をより多くつくれますよね。

 

また、真四角の場合、

家の中心付近には光が届きにくいのに対し、

横長にすればどこの部屋にも満遍なく光が入ってきそうな気がするので、

その問題もあっさり解決出来るような感覚に陥ります。

 

まー、実際のところは丸見え窓には全部カーテンが閉まっているので、

「明るいのか?」と言われると、

「どうですかね??」という感じなんですけどね。

 

そして、もう1つ注目してもらいたいところが家の外周の長さです。

このABは、形は違えど面積は同じなのですが外周の長さが違います。

足し算をしていただくと分かりますが、

A48mなのに対しB52mありますからね。

 

つまり、同じ面積でも

正方形より横長になった方が家のコストは上がってしまうわけなのですが、

これだって言われるまで案外誰も気付かないんですよね。

 

✔️正反対の平屋の考え方

 

では、ここからはこれまでの話と全て正反対の話をしていきます。

結論を先に述べると、土地は60坪以下で充分だし、

かといって家が暗くなるわけじゃなく、

むしろ比較にならないぐらい格段に明るくなるし、

土地代も家代も外構代も全て抑えられますよ、という話です。

 

まず、土地が60坪以下でいい理由は、

日当たりが悪い土地なら

日当たりが悪い土地なりの採光の取り方をするからです。

 

先程の図で言うと

南側の境界からわずか1mしか離れていない赤ラインの位置に

LDKを持ってくるのではなく

南側の境界から充分な距離を取った場所にLDKを配置するという感じですね。

そして、LDKの南側に中庭をつくり

たっぷりと直射光を確保するという感じでしょうかね。

 

そして、どうしても直射光が入らない場所には、

直射光が必要じゃない部屋を配置するという感じですね。

太陽が昇っている間は使わない寝室とか、

自然な明るさの方が心地いい子供部屋とか玄関とかですね。

 

これらの部屋には明るさは必要ですが、

かといってそれが直射光である必要はなく、

中庭からの間接光でもいいわけですからね。

 

そして、中庭があることによって採光が安定するため、

採光のために家の外周部に大きな窓をつくる必要がなくなります。

結果、間取りが分かりにくい家が出来上がります。

スッキリした美しいデザインの家が出来上がります。

家の外壁が塀代わりになる家が出来上がります。

 

つまり、防犯やデザインのために

外構に費用をかける必要が一切なくなるというわけですね。

これで、土地代と外構代をグンとカット出来ましたね。

 

では、最後は家代です。

家に関しては中庭をつくるとコストアップします。

外壁面積が中庭の分だけ余分に必要になるからです。

 

ゆえ、そのコストアップを相殺するために、

必要ないものを無くすとか、

あるいは必要なものでもサイズを見直すなどの工夫が必要となります。

 

とはいえ、大きな家をつくっても実際使っている場所は限られているし、

やがて子供たちだって出て行き夫婦2人だけで住むわけなので、

冷静に考えてみるとこの見直しもそう難しいものでもないんですけどね。

 

要は、なんとなくの固定概念さえ打破出来ればいいだけのことです。

これが出来ればコンプリートです!

 

というわけで、一口に平屋と言っても、

これだけ両極なタイプが存在することも

頭の片隅に置いておいてもらえたらと思います。

 それでは...

 

11/9㈭リアルな現実と家づくり~家づくりに関する豆知識~

 

「終身雇用なんて過去の話だし、

もはや年金であなたの老後を支えることも出来なくなりました。」

 

ざっと言うと、これが今の日本の流れであり、

これが意味することは

「私たちはどうやら75歳になっても、

いや80歳になっても普通に働いていないといけない。」

にもかかわらず昔のように

「同じ会社で勤め続けることは間違いなく出来ない。」ということです。

 

実際、大手企業では中高年を対象とした希望退職の流れが加速していて、

45歳リストラ時代」と言われているし、

身近なところでもそれで退職した人が何人もいますしね。

 

要するに今は

「まー、そこから先は各々頑張って!」時代になったというわけですが、

家づくりだってもちろんこの流れを見越した上で計画を建てるべきですよね。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

また、コロナショックを解決するためにたくさんバラまいたお金だって、

今後、増税によって回収していかないといけないこと、

少子高齢化がもっともっと進めば社会保険料の負担はさらに上がること、

そして、所得や手取りが上がらないのに物価だけがインフレになっていること、

さらに、インフレを抑えるために金利が上がる可能性が高いことなども、

これからの家づくりでは織り込んでおかないといけないことです。

 

そんなわけで、

もはやこれからの家づくりは、お金に対する考え方を変え、

その上で計画を立てていかないといけないというわけですね。

 

たとえ、あなたの周りの人たちが

そんなことお構いなしで家づくりをしているとしても、です。

また、たとえ住宅会社の営業から

予算をもっとあげないとダメだと言われたとしても、です。

 

✔️住宅ローン4000万円時代!?

 

仕事柄、銀行の方と話をする機会が多いのですが、

その時よく耳にするのが

4000万円ぐらい借りるのが当たり前になってきた」ということです。

しかも、このご時世なのでボーナスなしで、とのことです。

 

つまり、当たり前のように月11万円以上もの返済を

(固定金利ならもっと高くなります)

これからずっとやり続けていかないといけないということなのですが、

果たしてこれは、家計的に本当に大丈夫なのでしょうか。

 

例えば、ご主人の年収が500万円だとしたら

この方の毎月の平均手取りは約28万円となるのですが、

ここから先程のローン返済を差し引いた

残りの額だけで生活していけるでしょうか?

 

車を維持し、食費に雑費、携帯代に水道光熱費に塾代、

保険代に外食代に娯楽費、その他諸々を17万円でやりくり出来るでしょうか?

この他、家を持つとこれまで必要じゃなかった

税金や火災保険、家のメンテ費なども必要になるわけだし、

これに加えて、子供たちの進学資金だって

多少なりとも積み立てしていかないといけないわけですからね。

 

なかなか厳しい状況ですよね。

貯蓄や積立をする余裕どころか、

必要なお金さえも残らないかもしれませんよね。

 

つまり、この時点で奥さんも働き続けることが前提となってしまうのですが、

個人的に男性はここに頼り過ぎないようにすべきだと思っています。

奥さんは、働きたくても思ったように働けない状況に

いつ遭遇するか分からないからです。

出産や育児、介護といった要因によって。

自分だって、今の給料をキープ出来る保証なんてどこにもないわけですからね。

 

冒頭にもお伝えしたように、

これから先は、所得は思ったように上がらない中、

物価と税金と社会保険と金利が上がることによって可処分所得は下がり、

さらに脱炭素という約束をしてしまったことによって

電気代も想像を絶する価格にまで跳ね上がるかもしれません。

 

なので、家を建てるにあたっては、

勢いと直感に任せて楽観的に突き進まずに、

社会・経済の流れも勉強しつつ、将来のことまで考えた上で、

「これならいける!」という資金計画のもと進んでいただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

11/2㈭全体を見る力(知識)をつける~家づくりに関する豆知識~

 

家の価格を比較する時、

単純に家の見積書だけを横並びにしてしまうと、

一番価格が高い家を建てる可能性が高くなります。

 

オプションとして必要となるコストがそこには入ってなかったり、

実は、外構代がべらぼうに高かったり、

電気代やメンテコストといった、住んでから必要となるコストに

大きな差が生じるかもしれないからです。

 

ゆえ、家の価格を比較する場合はもっと全体に目を向けること、

つまり、オプションや外構も含めた上で一体いくらになるのかと、

住んでから必要となる維持費に今後どれだけのコストがかかりそうなのか

にまで目を向けながら考えなければいけません。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

  

例えば、延床面積30坪(100㎡)の平屋を建てる場合、

中庭がある家とない家では家の価格がけっこう違ってくるのですが、

これは同じ30坪でも工事面積が違ってくるからです。

 

真四角で家が建てられると仮定した時、

中庭がない家の場合、縦横ともに10mで建てられるため、

壁の全周が40mで済むのに対し、

中庭がある家の場合、仮に中庭を10㎡(=6帖)分つくるとしたら、

中庭を含めた総面積が110㎡となるため

壁の長さがその分増えるし、かつそれにプラスして

10㎡ある中庭部分の壁も工事しなければいけなくなるからです。

 

このような理由から、

中庭がある家はコストが割高になってしまうのですが、

他方、中庭がある家は割安になり、

中庭がない家が割高になるものも当然出てきます。

 

まずはカーテンにかかるコストです。

周囲の人からの視線を一切気にする必要がない中庭には、

基本的にカーテンが必要ないからです。

 

また、採光を中庭から確保することが出来れば、

外周部に大きな窓を設置する必要もなくなるため、

外周部に設置する窓にもカーテンをつける必要がなくなります。

 

他方、中庭がない家はカーテンなしでは家の中が丸見え過ぎて、

よほどの田舎でもない限り、

とてもじゃないけどリラックスして過ごすことが出来ません。

ゆえ、ほとんどの窓にカーテンという高額オプションがひっついてきます。

 

シャッターにかかるコストも

中庭がある家とない家とでは大きく違ってきます。

中庭の大きな窓には直風が当たらないのに対し、

外周部の大きな窓には台風時などの強烈な直風がモロに当たるからです。

 

そんなわけで、中庭がある家とない家では、

単純に家の価格が100万円違ったとしても、

オプション費用でトントンになる可能性が高いのですが、

それ以上に大きな違いが生じるのが外構コストです。

 

中庭がある家には

建築代の中にウッドデッキの工事代が含まれているのに対し、

中庭がない家には、

ウッドデッキ工事代が建築代に含まれていないし、

(外構工事として見積るからです)

防犯性とともにデザイン性が高い中庭がある家には

目隠しや防犯対策が必要ないと同時に、

家のデザインを引き立てるために庭を飾る必要もないのに対し、

中庭がない家は、目隠しや防犯対策とともに

庭を飾ることによって家のデザインの悪さを補充しなければいけないからです。

 

そして、おそらくこの外構費用に関しては、

少なくとも100万円ぐらい差が生まれるでしょうし、

場合によったら200万円以上差が生まれるかもしれません。

 

ウッドデッキをつくるとなればそれだけで50万円ぐらいはするし、

そのウッドデッキを使えるようにするために目隠しを設置するとなれば、

さらに50万円ほど余分に必要となるし、

見た目にこだわって塀を木目調でつくるとなれば、

50万円どころか100万円ぐらい高くなってしまうかもしれませんからね。

 

以上のような理由から、

価格を比較する時は単純に家だけに目を向けるのではなく、

それに付随する工事やコストにまで目を向けた方がいいというわけです。

 

✔️ランニングコストという落とし穴

 

また、家を建てた後にかかるコストについても

建てる時に目を向けておくべきです。

電気代、メンテナンスコスト、そして増改築コストですね。

 

これも分かりやすく一つ例を挙げると、

建売住宅によくある総二階建ての家のことを

一般的に「ローコスト住宅」と言いますが、

これは、単純に建築コストは安くなるものの、

先程ご説明したように家に付随してかかるコストが割高になるとともに

(カーテン、シャッター、ウッドデッキ、外構)

将来、増築する可能性がグンと高くなるため、

老後を目前に大きな出費が必要になってしまうかもしれません。

 

将来、足腰が悪くなるかどうかなんて今の段階では誰にも予想出来ませんが、

もしそうなってしまったら上下移動がとっても大変になるからです。

 

他方、平屋にすれば間取りのつくり方によっては

2階建てよりも高くなってしまうこともありますが、

将来増築する可能性は圧倒的に低くなります。

全ての部屋と収納が同じフロアにあるし、

やがて子供たちは家を出ていくため部屋が余る可能性が高いからです。

というわけで、家を建てる時は

全体的なところまで目を向けるようにしてもらえたらと思います。

それでは、、、