えぐけんの災害時(台風)の対応

始めに

私達が生活する佐賀県は毎年6月から10月にかけ、台風による被害を幾度も受けてまいりました。特に平成3年の台風19号は、本県において甚大な被害を及ぼしました。北東に進む風に対する対処、そして北西からの吹き返しの風に対する対処。人命・財産を守り抜く為、建物は重要な役目を果たします。

① 災害時の当社の対応 

当社は、過去にいくつもの台風被害復旧に対応してまいりました。建築中の工事は、ストップしてでも被害住宅の復旧を優先してまいりました。なぜならば、私達が建てた家だから、早く復旧したいからです。そして何より当社は、自社大工がいます。社員で手分けして作業すれば早期復旧にもつながります。

※下部写真は平成16年9月上陸 台風18号時の復旧作業の一部です。

災害時の当社の対応災害時の当社の対応

災害時の当社の対応災害時の当社の対応

② 台風地区ならではの建物づくり

屋根瓦は防災瓦

屋根材料は、本来であれば建物の耐震性を考えれば軽い材料を用いた方が良いとされています。しかし、現在も昔から愛用されている瓦を採用するのが主流です。ただ昔の瓦と今の瓦の違いは防災性が富んでいます。並列に並べていた昔に比べ現在は互い違いに瓦を並べ、なおかつお互いの瓦同志がフックで引っ掛けあい、全ての瓦を釘打して固定します。とにかく飛びにくいが長所でありますが、割れた場合の瓦の交換が難しい所が短所でもあります。また、予備瓦を必ず備えとく事が大事です。現在は昔と比べ瓦の種類が多数あり、各メーカーによっては廃版する可能性があります。

現在主流の陶器瓦(洋瓦)
現在主流の陶器瓦(洋瓦)
昔主流のセメント瓦(和瓦)
昔主流のセメント瓦(和瓦)

サッシには必ず雨戸もしくはシャッターを装備

特に南面に設置するアルミサッシには、暴風対策が必要です。特に近年はハイサッシと呼ばれる背の高いサッシを採用するケースが多くなり、風を多く受けるリスクが高くなりました。基本的にはシャッターよりも雨戸の方が厚みもある為風には強いと思われます。ただし、雨戸も台風時には必ずロックをかけないと、雨戸ごと台風に持って行かれるケースもあります。必ずロック(固定)するが大事です。

雨戸(断熱パネル)
雨戸(断熱パネル)
シャッター
シャッター

カーポートやアルミテラス

近年、美観・低価格・短工期等が特徴の軽量アルミが構造体で屋根がポリカーボーネット等で形成されている、カーポートやアルミテラスが数多く設置されています。風に強い商品では無いため台風時には屋根部材が多大な被害を受けています。
この商品を採用されるならば、屋根部材のポリカーボーネットの平板では無く波板を使用すれば、お客様自らホームセンター等で材料を購入して低価格で早期の作業ができます。

カーポート
カーポート
アルミテラス
アルミテラス

TVアンテナ

屋根上に設置するアンテナも台風時には多大な被害を受けてまいりました。近年では、壁面タイプのアンテナ等も商品として販売されています。また、光通信の発達で光ケーブルや地域ケーブルTVでのテレビの受信が可能になり、選択肢は増えています。ただ台風時にはTVによる情報は大切ですので、その建物の風のあたり具合や通信の状況で判断すべきだと考えます。

屋根タイプのアンテナ
屋根タイプのアンテナ
壁面タイプのアンテナ
壁面タイプのアンテナ

③ 災害時の情報等・予備知識

災害に関する緊急情報や、日ごろの備え、災害別の情報など防災・減災に役立つ情報が紹介されています。