eguken history

1945

昭和20年~29年(1945~1954)

戦後材料も機械も無い時代に、先人たちはどの様にして建築物を築いて来たのか…

山で木材を伐採し、長い年月を経て乾燥させ製材し、木材を見極め適材適所に配分する。そして数か月を要して手道具にて木材を加工する。加工した沢山の材料をリヤカーに乗せ建築場所へ移動する。施主も地域の皆も協力し合い上棟へとたどり着く…朝昼晩の食事を施主は大工に準備する。食事を済ませた大工たちは自分の家路へと帰宅する…休みもなく衣食住の中心となる“住む”に夢を膨らませ戦後の復興に思いを寄せていた。

大工職人は師弟関係で、親方宅に弟子は住み込み、技量を教わり10年を経て、弟子たちは独立し棟梁として自らの店を持つ様になったと祖父から教わった…

これがegukenの始まりであったと共にegukenの頑固な基礎をつくりあげた…

 

1955

昭和30年~50年(1955~1975)

日本経済は先人達の努力により、戦後の復旧に成功し高度成長期を迎える。建築資材の流通も盛んに行われ海外製品も輸入され、新建材が流通し改革された時代の建築に変化して行く。大工は大量に新しい建材を購入し、大工の目で新しい素材を適材適所に使用し造りあげていく。代表的な素材がベニヤ板である。安易に加工切断でき利用価値もあり見てくれも様々…新しい新建材の主流の時代が始まった。加工技術も発展し今まで手道具にての作業が機械化され作業も容易化され工期も短縮された。
庶民にとって、夢にまで見たマイホーム…住宅取得に向け融資なども活発に導かれ、庶民が取得しやすい環境が整いつつあった。

 

1985

昭和60年~平成3年(1985~1991)

不動産株価の上昇と共にバブル時代を迎える。たくさんの住宅会社が切磋琢磨し、競いあいながらも住宅需要の多さに満足し住宅の大量生産化が始まる。工場にて生産された各パーツがプラモデルの様に現場で組み立てられ、あっという間に完成に至る。建築技術は進化し、住宅を造る時代から売る時代へと豹変した。

一家に一軒の家を持つのも当たり前の時代…建物の面積も大きくなり建築材料や 設備の技術も進歩し、外壁サイディングや浴室ユニットバス等効率が良い商品が 多様化された。

二代目egukenはこの様な時代の中でも、大量に仕事を請け負わず、一軒一軒自分の手で造り上げていった。この二代目がegukenの真の信頼をつくりあげた…

 

1992

平成4年~現在(1992~現在)

バブル期に莫大な投資をした大手企業だけではなく中小零細企業にとっては、苦しい時代が始まった。廃業や倒産リストラなどあらゆる業種に影響を与えた。当社は建築請負業としてコツコツと役目を果たしてきた為、事業の存続の意義には至らなかった。

この様な時代背景の中、現在の三代目が兄弟手を繋ぎあわせ事業を承継した。“温故知新”を鏡に“故きを学び承継し、新しい創造”へと舵を切った…
だが時代の変化は激しく新しい材料の導入・法律の強化・ITの進化・デザインの変化・情報の多さなど一工務店では対応できない程の凄まじいスピード。しだいに同業者の廃業も多くなる一方、大手建築会社の下請けを請け負う同業者も少なくない。この様な中、egukenは一級建築士事務所の開設・不動産業の開設と足を踏み入れ、建築技能技術だけでなく、建築に関係する業務にも力を入れた。現在では、住宅のみならず公共工事や事務所・倉庫等の特殊木造建築物の工事にも携わる。
今後は進化し続ける建築技術、一方今後衰退する建築技能が想定される。

egukenは技術・技能共進化し続けながら、地域に必要とされる工務店づくりを目指し、“住宅を売るのではなく造る”建築屋として今後も精進を重ねます。